2020年4月5月 非常事態令下の「一服いかが?」
<その2>
2020年4月11日(土)
(6)<おじいさんは隣町ルリンへ買い出しに>
2020年4月18日(金)
(7)<上天気すぎてフキゲンになれません>
2020年4月23日(木)
(8)<パチャカマックの星空(…ってあったのね)>
2020年5月5日(火)
(9)<リマから眺める天の川!>
2020年5月12日(火)
(10)<軟禁延長も、めげずにいろいろ改善中>
2020年5月15日(金)
(11)<2年2ヵ月ぶりの全校一斉身長測定>
2020年5月27日(水)
(12)<カランドリアの巣立ち、アマンカイの発芽>
本日で、外出禁止令下の籠城27日目。 あす12日でやっと終る…はずが、再び4月26日まで延期となったのは、すでにアルパカページでお話しした通り。 もうこの際、半年でも一年でも国境封鎖と外出禁止を続ければいいと思います、そうすればペルー人の大半はいなくなり、ウィルスもいっしょに死に絶えますから、ちょうどいいんじゃないかと思います。 ペルーの大統領も、どこぞの某知事も、深刻な顔を作って緊急事態、緊急事態と連呼していますが、そういうふうに深刻ぶればぶるほど、自分の重要性が高まったかのような錯覚があって、それを大いに楽しんでいる…ようにしか見えないのですがどうしよう。 パチャカマック界隈でも、配置された警察官やら兵士やらが、オイコラ警官式に、ここぞ!といばりちらしているのが笑止ですが、おそらくそれと似たようなものかと。 こういう時期こそ、冷静な傍観者であり続け、自分自身のことも第三者として眺める余裕を失わないことが、いちばん大切なのだろうなと思います。 とはいえ当地では、にゃんと散歩すら許可されていませんので、ときどきムカっとくるのは避けられません。 でもそういうときは、「オイコラ警官と同レベルまで落ちてどうする!」と思うに限ります、たちまち心がすーっと静まります。 |
隣町ルリンのスーパーマーケット。 オイコラ兵士が検問してます。 (男子のみ外出可の日だったので、 お姉さんたちが絡まれています) さて、ブラジル帰りで二週間の自宅軟禁が課せられていた宿六も、やっと4月5日(日)から外出できる…と思ってましたら、新しい法令で、日曜は国民(ほぼ)全員外出禁止に。 加えて、月水金は男子のみ、火木土は女子のみ外出可、というナゾ法令も出ましたが、これは今日からお取りやめということに。(だから言ったでしょ、それぜんぜん意味ないよって…) また、祝日のきのう・おととい(聖木曜日&聖金曜日)も、別途、終日外出禁止令が出ておりました。 ということは、今週宿六が外出できる日は月曜水曜だけなので、あわてて月曜日に隣町ルリンまで買い出しに行ってもらいました。 自家用車は使えず、一人では持てるものも限られるので、永吉君に同行をお願いしたのはもちろんです。 |
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おじさんしかいないスーパーマーケット。 みなさん一番食べちゃいけない パンなど買い込んでおられる模様… スーパーの列に私用で並んでいた警察官から、宿六が聞いたお話。 「今日は『男子の日』だから空いてるけど、『女子の日』は大混雑で大変ですよ。 祖母・母・娘・いとこ・おばさん…という具合に、一家族から4,5人は連れ立って出てきちゃいますからね、まったく逆効果ですよ」 そりゃあそうでしょう、ペルーでは車を持っていない女性が、ひとりで買い物に出るなんて習慣、ないですものね。 安全のためにも、また荷物持ちのためにも、数人で出かけるのが当然です。 そのへんをまったく理解していない、思いつき法令の乱発、いーかげんやめてほしい。 |
宿六の戦利品 宿六は二時間ほどで帰宅しました。 非常事態宣言が出てすぐは、ルリンまでの道も封鎖されていましたが、幸い今は、通行許可証のあるタクシーと乗り合いバスが少し走っているそうです。 (でもここだけのお話、許可証なしのタクシーも、警察の目を盗み、こっそり裏道をまわったりして営業しているそうです。 これはたいへん健全なことと思います、そうでもしなきゃ生きてけないですものね! 密かに心の中で応援したいと思います) この日の買い出しで、オリーブオイルやまあまあのワイン、ぼちぼちの生ハム、ぼちぼちのバター、ありがたいマッシュルームなどが手に入り、大いに安堵しました。 残る懸案事項はコーヒー豆。 手持ちのコロンビア豆がそろそろ底をつきますが、ルリンのこのスーパーマーケットでは、恐ろしいことにネスカフェくらいしか売っていないらしく… まあどうしようもないときは観念しますが、なんとか良いコーヒー豆を入手できないものか、あれこれ思案中。 こういうのはサバイバルゲーム的で、ちょっと楽しかったりもします。 |
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一日でこんなに根が! 野菜の種類が少ないので、ひさしぶりにもやし栽培を再開しました。 いちばん簡単なのはレンズ豆ですね。 一晩水にひたし、あとは水切りかごに入れて、キッチンペーパーなどでふたをし、日に数回ざぶざぶ水で洗い流すだけ。 すぐ根と芽が伸びて、二、三日目にはもう使えます。 |
豚肉とキャベツ、マッシュルームの ニンニク&パプリカ炒め。 栽培二日目のもやしも早々に登場 軟禁状態下では、いつも以上に低糖質&グルテンフリー、おすすめですよ〜 血糖値がまったく乱高下せず、消化の問題も起きないので、そのぶん不安になりにくいんです! 当地みたいに、毎日よけいな考えなしの法令が乱発されても、いちいちカリカリしなくてすみます。 またむやみにおなかが空くこともないので、昼食だけちゃんと摂れば、朝晩はごく軽くていいのも、手間が省けて大いに助かります。 |
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チーズケーキ作り。 今回は材料が限られていますが、どうなるかな。 ☆下に敷く生地は、アーモンド粉と溶かしバター、ラカントのみ。 (本当はココナツ粉とアーモンド粉半々くらいが理想ですが、しかたない) ☆その上に、山羊の白いチーズとヨーグルト、卵、ライムジュース、ラカントを混ぜたものを流し(生クリームがないのでヨーグルトを増量)、お湯を張った150℃のオーブンで1時間半。超簡単。 |
仕上がりは、やはり生クリーム入りのほうがずっとおいしいですが、意外にわるくなかったです。 冷凍して忘れていたブルーベリーで作ったゼリーと、ラカントで飾りました。 下の生地は、アーモンド粉だけだとカリっとは仕上がらないので、次回軟禁されるときは、ココナツ粉は忘れず買っておこうと思います… |
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ペンキ塗りも続行中。 スルコの古物屋さんで買った、いかにもいかにも中途半端な茶色の家具も、すっきりと塗りかえました。(塗りかえ前も後も、中はドン散らかしのままですが…) 手持ちの水色ペンキ、もうなくなってしまいましたが、コロナ祭りが終って買い足したら、中の棚板も塗り替えたいです。 |
途中でやる気を失ったものの、なんとか塗り終えた家具。 もとはテレビの目隠し用でした、テレビがあんなに巨大化するなんて、夢にも思ってなかった頃に作ってもらったのですよね。 仔猫時代のハスミン猫は、よくこの家具の前に陣取って、アニマル・プラネットに見入っていました。 そして大人になってテレビに飽きると、この家具の上で昼寝するようになりました。ただただ懐かしいです。 |
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コロナ祭りのおかげで空気がきれいで、 空の青がすばらしいです。 パチャカマックにいながらにして スペイン旅行気分ですわい。 聖週間のいま、もう最高に気持ちのよいお天気ですが、先ほども申しましたように、当地では散歩も禁止。人権無視もここまでくるとお見事! 気持ちよく日を浴びて歩いたり、海辺で深呼吸するほうが、ぜったいウィルス減ると思いますがねえ。 もとよりお上のなさることに、まちがいはございますまいが。 |
お隣のpapelillo(オオモクゲンジ?)の実が熟し、 きれいなサンゴ色に染まりました。 毎年楽しみな借景です コロナ祭りが始まって、かれこれ三か月ほど。 その間に地球上では、例年通りならざっと1400万人ほどは亡くなっているはずです。 (各国で敷かれている外出禁止令や過剰な消毒で、おそらく交通事故死やさまざまな感染症死は激減しているでしょうから、もっと少ないかもしれませんが) そのうち0.7パーセントを、コロナウィルスが直接のきっかけとなって旅立った人々が占めている、わけですね。 しかもほとんどは、いずれにしてもそろそろ旅立つ順番が来ていた人たちだったようです。 私は本当に、人々がいったい何を恐れているのか、まったく理解することができずにいます、それはそれで息苦しいです。 だれでも順番が来たら、この未開な現代文明下では、野蛮にも必ず何らかの病名をつけられ、旅立つことになります。 でも自分の順番が来るまでは、たとえこの未開地をさっさと立ち去りたくても、だれひとり旅立つことはできません。 それだけのお話です。コロナウィルスがあろうとなかろうと、そこは何も変わっていません。 |
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籠城23日目、聖火曜日の満月 |
籠城25日目、聖木曜日。 実生のティアレが、ふたつめの花を咲かせてくれました。 今度は花弁が六枚だけの、かわいらしい花です。 夕方から夜にかけて開き、二日目の晩から香りが強くなり、今のお天気だと五日くらいは花がもちます。 哀れな人類が、枯れ尾花じみた恐怖に憑りつかれているあいだも、季節は淡々と進んでいきますね! 陽射しもやわらぎ、少し気温も下がって、庭仕事もしやすくなりました。 宿六もちょっとヒマになってきたようですし、良い機会なので、長年気になっていた雑用をどんどんやっつけよう&やっつけさせようと思います。 時間はたっぷりありますから…… |
![]() (宿六の同窓生から届く、 無数のジョークメッセージのひとつ) ペルーの大統領が言いました。 「お金にさわったら必ず手を洗うこと!それがとても重要です」 涙目の猫が、それに答えて申すには、 「いったいどのお金?大統領?」 (=もうさわれるお金なんか、ありません…) ペルー共和国が無理やりフリーズさせられて、はや34日。 もはやこれは、ぜんぜんジョークではなくなってきています。 当地ではいちおう、困窮家庭に380ソル(約1万2千円)ずつ配っていますが、非常事態令の延長に伴い、もう一度、同額を配ることになったらしいです。 焼け石に水とは思うけど、ないよりはましか… で、法律上は(厳密に法律上だけ)、無職かつ未婚の三児の母である満里子さん(永吉君のつれあい)も、その困窮者リストに入っていたそうで、とても喜んでいます(失礼な、とか怒らずに喜ぶところが良きペルー人) じっさいには困窮家庭どころか、今のペルーでは、もっとも安定した家庭のひとつじゃないかと思いますが。 少なくとも、どこからも給料もらってないのに、給料を払わないとならないうちよりは、ずっと安定しています… |
外出禁止令がずるずる長引くものですから、 再び山羊屋さんのお世話に。 永吉君一家は、ウィルスへの恐怖に取りつかれることもなく、気分的にも安定しているようです。 一か月以上、5人で顔突き合わせていても、口論などしている気配すらなく、もともとよほど仲の良い家族なんだなあと感心しています。 唯一、ちょっとおかしくなってきたのが高校生のハム君。 女子に比べると男子はやや弱いですね、このところ心因性の不調を感じ始めたようです。 でも毎朝ゴロゴロ遅くまで寝ていて、運動も勉強も家の手伝いもせず、スマホでゲームばかりして、残り時間は陰鬱なニュースを見てたら、おかしくならないほうがどうかしてる! 幸いうちの裏には、塀で囲まれた大きな空き地がありますから、涼しい時間帯にそこで少し走らせては?と助言しておきました。 おかげさまで、自主退避慣れした私たちも、おおむねふだんの生活です。 病気への恐怖心はゼロ(ペルーはもともと伝染病だらけ、いちいち気にしてたら生きてけません)、経済的にももっとずっと大変な時期が長かったので(笑)、いざとなればどうにでもなるとわかっているので気楽です。 ウィルスが怖くて日常生活のほとんどを停止させる、とは、本当に困った流行ですね。 ウィルスは人類の伴侶のひとつですから、人類が存続するかぎり、地球上からウィルスが消滅することはないでしょう。 とすると、今後はいったいどうするつもりなのやら。例えば次に新型のインフルエンザがはやったら、やはり国境や都市を封鎖するのでしょうか? お偉いさん方は、「国民を一人でも多く守るため」と思っているのかもしれませんが、それ以上の有難迷惑はありません。 だって私たちは、「何とか死なずにいるために」生まれてきたんじゃないですから。生きてそれを楽しむために、ここにいるんです。 そして生きてるあいだは、お国などに守って頂かなくても、自分で自分の面倒は見られるようにちゃんとできています。 今のすべての状況のアホらしさには、少しうんざりしてきましたが……そういえばもともとこの世は、そんなもんでしたね。 あんまりすばらしい世界になりすぎても、むこうに帰るのがいやになるから、これくらいでちょうどいいのでしょう。 |
今週もまた、しかたなく隣町ルリンへ買い出しに。 大きなスーパーがあるだけでも、ありがたく思わないとなりませんが、リマ市内に比べると品揃えがぐっと劣るのは残念なことです。そんな条件下で、宿六ががんばって探してきた品々です。 コーヒーは辛うじてお豆が二種類、見つかりましたが…香りがまったくなくて、まずくてがっくり。 いつもはコロンビアの単一産地ものを6,7種類、とっかえひっかえ飲むという大贅沢をしていたので、この落差は辛いです。朝食はコーヒーだけですし。 でも、コーヒーがいまいちなときは、ありったけ混ぜてみよ!…が鉄則。 入手した二種類と、少し残っているコロンビア豆をあれこれブレンドしたところ、だいぶ飲める味になってきました。 毎日比率を変えて実験中。わりと楽しんでいます。 なおペルー産の豆は、多くが甘みだけに偏っているので、最後の手段としてライムを一切れ浮かすのもあり! レモンやライム入りコーヒーは、さっぱりしてなかなかいいものです。ミルクコーヒーでも意外に大丈夫です。 |
今回初めて買ってみた、冷凍の七面鳥。 あまり好きな食材ではありませんが、バターと香辛料を効かせてトマト煮にしてみたら、じゅうぶんおいしくなりました。 |
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![]() たまにはこういう夕食も。 イタリア語ドラマによく合います。 |
![]() 食材がいつも以上に少なく、つまらないので、ふだん使わない種類のハーブも試しています。 豚肉と野菜の炒め煮に添えた玉ねぎサラダは、ライムと刻んだhierba buena(スペアミント)入り。 クスコあたりだと豚肉料理(チチャロンとか)に欠かせないサラダですが、家では作ったことがありませんでした。 こんなちょっとしたことでも、昔の旅をあれこれ思い出して楽しいです。 ところで昔からペルーでは、まだ完熟していない固いイタリアン種のトマトを、サラダに使う謎習慣があります。 ここ十数年で、丸い柔らかなトマトも普及して喜んでおったのですが、パチャカマック周辺では今も昔のトマトしか手に入りません… ガッカリしつつも、セラミックナイフなどでうんと薄切りにすれば、どんな固いトマトもけっこうおいしく食べられると学習。 |
![]() 今夏は、庭にやってくる蝶の種類が少ないかわりに、モナルカ蝶が大発生。 毎年必ず、はやる蝶?がちがうのがおもしろいです。 |
![]() 顔なじみのシコンヒワ君(saltapalito)。毎日お米をあげています(うちは小鳥用にだけお米を買っています) お昼に出してあげるのを忘れていると、窓辺まで呼びに来ます。 まったくこわがらないので、こんなふうに至近距離から写せます。 |
![]() 湯沸かし器の修理中、「大丈夫かい?」と 様子を見に来てくれたチャスキ (後ろの白バケツは睡蓮栽培用でしたが、 アルパカが水を飲みながら睡蓮を食うため、 今ではアルパカ飲用水専用となりました…) 今週は、急にお風呂の湯沸かし器(テルマ)が水漏れし始めました(こんなこと初めて!) 考えなしのペルー政府のおかげで、今は修理の人を呼ぶことも、修理材料を買うこともできません。 でも諦めずそのへんを探してみたら、昨年少し使って、あと捨てるのを忘れていた超強力接着剤を発見(だらしないおかげで助かった!) チューブを切ると、まだ中は固まっていなかったので、それで応急処置をほどこしました。 しっかり乾かしたいので、その後三晩ほど水シャワーで済ませましたが…水シャワー、ちょっと気に入ってしまいました。 真冬はお断りですが、今の季節だとなんとも爽やかです。 日ごろのコマコマしたこだわりが、だんだんと減っていくのは、軟禁生活の良い一面かもしれませんね。みとめたくないですけどね… |
![]() まだ昼間はじゅうぶん暑いですが、毎日すこしずつ秋らしさが増しています、ほんとうに良い季節です。 空気もますます澄んで、夕方の光が格別にきれいです。 おとなりのpapelilloの木と、うしろの乾いたロマスも、オレンジ色の夕日を受けて燃えるようです。 |
![]() だいぶ大きく育った糸杉も、梢がオレンジ色に染まりました。 猫が高々と上げたしっぽみたいです。あーそろそろ、猫をもらいに行きたいなあ! おそらく多くの国で、しばらくは「何かというと国境封鎖」癖が直らないでしょうから、あぶなくて当分は旅行する気になれないと思います。 だったらこのさい猫もらっちゃうか?!…という方向に急激に傾いております(宿六大喜び) 軟禁生活の今はまだ見に行けませんが、猫の保護施設と連絡をとって、候補三毛さんの写真を送ってもらったりしています。 非常事態令下でも、楽しみはいくらでも見つかるものですね。 |
夕空の色が紫に変わると、宵の明星チャスカの登場。 籠城33日目のきのうも、澄み切った日光がキラキラと降りそそぐ、静かなきれいな良い一日でした。 しかし思えば、近所の散歩すら許されない日々が、もう34日間! じっさいのところ、人生初のひどいめにあっているわけで、せっかくならもう少し世の中に怒ったりとか、してみたいのですが… お天気がすばらしすぎて、どうもだめです。 |
マンゴー添えチーズケーキ… じゃなくて、チーズケーキ添えマンゴー (ただいまマンゴー底値更新中) 籠城39日目....orz 当地ペルーの非常事態令は、4月26日で終る……はずでしたが、またまた二週間延長が決まったそうで。 次の期限は5月10日で、その前に週明け4日から、レストランのデリバリー含む経済活動を少しずつ再開させる、そうですが、ま、半分くらいに聞いときましょか。 今のわたくしの唯一の願いは、5月末の誕生日を本来あるべき姿(自由人)として迎えたい、そしてほぼ決めてある次猫さんも早く引き取ってきたい、ということだけでーす。 国土封鎖でウィルスを鎮圧する…それもすでに国内に蔓延しているウィルスを人力で鎮圧する!なんて、冷静に考えれば出来るわけありません。 ワクチンどうこう、というのも、船長それは非論理的です… ふつうのインフルだって、まともに効くワクチンないんですから。 それだけにこの無意味なゲームは、(最初からわかってたことではありますが)やめ時がなくなっちゃうのですよね。困ったもんだ。 うちの大統領もきっと、「どっかが先にやめてくれないかな」と思っているのでしょうが、いいかげんにしないと、本当にそろそろペルーは滅びへの道を辿り始めますよ、ウィルスとはまったく無関係に。 |
外出禁止令下、二度目のグルテンなし&低糖質チーズケーキ。 今回は山羊屋さんのクリームチーズと山羊ミルクを加えたところ、前回よりずっとおいしくなりました。 やはり脂質って大事! …ところで、いつもお偉いさんがたが言ってた生物多様性だとかなんとかは、どこいっちゃったんでしょうね? ウィルスだってその一部でしょうが!(個人的にはウィルスは生物と思っております) なんでもかんでも善か悪か、白か黒か、どっちかにしか分類できない幼稚な考え方、もういいかげんやめにしましょうよ… 宇宙はそんな単純なものじゃないんですから。 |
別の果物添えバージョン パチャカマックはその後も、たいへん美しい日々が続いております。 夏の暑さもだいぶ遠のき、さわやかに日光浴できる季節なのに、多くの人が家に閉じ込められて、この冬は普通の風邪が大はやりしそうですね。 これで5月に入ると、だんだんと曇り日が増えてきます。 だから今のうちに、マメにちょっとでも日に当たっておくと、だいぶ違うんじゃないかと思います。 |
籠城35日目の空 |
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軟禁生活も51日目となりました… 4月さいごの週は、お天気がすばらしく、お月さんもまだ細かったので、夜空をじっくり眺めることができました。 「リマに住むこと」と、「星空を楽しむこと」。この二つは、ふだんだったらぜったい両立不可能なのですが。 流感対策として国を封鎖し、人々を家に閉じ込めるのは、私はあいかわらず完全に無意味と思っております。 でも少なくとも大気浄化効果があることは、実感としてよーくわかりました。 今は長いものには巻かれておいて、そのかわり手に入れた時間を楽しんでおこうと思います。 すべては、あっというまに移り変わっていきますから。 |
4月23日、19時の南東の空 高い雲が少し出ていますが、そのあいだからのぞく星々のキラキラ感。 いつものリマの、もやっとかすんだ空とは、まるで違います。 |
4月23日、19時の北西の空 雲が多いわりに、いくつか星座が見えています。 |
海蛇座の一部(頭)、子犬座、一角獣座、大犬座、 鳩座、兎座、オリオン座 |
このへんは薄暗い星座が多いようですが、そこそこ見えますね。 |
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4月26日、19時半の北西の空 |
オリオン座、双子座、御者座(いずれも一部) 月、金星 |
4月27日、23時半の南東の空 27日は快晴の一日。大いに期待していましたが、ざんねんながら夜になって曇りました。 南十字星は、ほぼ真ん中あたりに見えています。 その左のほうにある華やかなサソリ座と、いくつかの地味な星座が見たいのですが、なぜかこのへんはいつも雲がかかります。 湿気と排気ガスで、快晴の夏でも空がうすぼんやりしているリマですから、これだけ見えるだけでも完全に奇跡ですが!! |
4月28日、22時の南東の空 うーん、今夜も雲が多い… と思っていましたら… |
4月28日、23時20分の南東の空 深夜にすっきりと晴れました! もちろん、アンデスの息が止まるような夜空と比べちゃ、だめです。 でもリマで見る星空としては、ものすごく豪華です! 四半世紀リマで暮らしてきましたが、こんな夜空は初めてです。 |
天秤座の一部 サソリ座、望遠鏡座 狼座、定規座、祭壇座 ケンタウルス座(全身!)、コンパス座、南の三角座 南十字座、蠅座 |
蠍座と南十字座のあたりを拡大します。 (リマをごぞんじの方なら、きっと皆さん、わかってくださるはず。 この星数は、リマではありえない、と!) 私たちがほんのちょっと引きこもるだけで、地球はたちまち、もともとの美しさを取り戻すのですね。 |
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同じく28日、23時40分の北東の空 |
蛇使い座(一部) 牛飼い座(一部)、冠座、ヘラクレス座 この位置に牛飼い座がある、ということは… 左下の丸印のあたりに、北斗七星のアルカイド星が見えても、おかしくはなさそうですね… |
零時をまわって4月29日となりました。 0時40分の西の空 |
鴉座、コップ座、乙女座 蛇座(一部) 北天の冠座、牛飼い座、髪の毛座 猟犬座(一部) |
同じく29日、1時49分 南東の空を見上げたところ これ、うっすらと天の川が見えています! リマにほど近いパチャカマックで、天の川なんて! 信じがたくて、さいしょは雲かと思いました。 |
天高く昇ったさそり座と天の川 |
同じく29日、1時56分の南東の空 木星、土星、そして火星が、しずしずと昇ってきます。 天の川は薄いながらも、たしかに見えています。 大気汚染が進む前は、リマの人たちもこんな夜空を仰いでいたのですね。 |
蛇座(一部、尾だけ) 鷲座、盾座、射手座 山羊座(一部)、蠍座(一部) 南天の冠座 インディアン座(一部) 木星、土星、火星、そして天の川 |
いくつかの星雲や散開星団も、うっすらと見えますね… |
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庭の上に星空があるのが、とても不思議です。 ふだんは全天で十個も星が見つかれば、上等ですから… |
星空の下のナツメヤシとイトスギ。 いつもこうだったらいいのに! |
同じく29日、2時59分の東の空 火星もだいぶ高みに昇りました。 いろいろ聞き慣れない名の星座も、下から順にすがたを現します。 |
鷲座、海豚座、小馬座、ペガサス座(一部) 南の冠座、顕微鏡座、南の魚座(一部) 孔雀座(一部) インディアン座、鶴座(一部) 木星、土星、火星 |
天の川のあたりを少し拡大してみます。 上のほうの、雲のようにもやもやしているところです。 ほぼ中央の、少し右下には、控えめだけれど美しい「南天の冠」座が見えています。 今日は二つの冠座(南天の冠Corona Australと北天の冠 Corona Boreal)を見ました。 コローナとは冠のことであり、夜空では、こんなにかわいらしい星々をさしています。 正直なもので5月に入ったとたん、急にうすら寒く、曇りがちになってきました。 こんな晴れ渡った晩は、次の夏までもうないかもしれません。 でも今しばらく、夜空には気をつけて見ておこうと思います。 |
あいかわらず、きれいなきれいな秋の日々。 外出できないなんて、もったいなさすぎ!! はや軟禁生活も、58日?目(あんまり長くてわからなくなってきた)。 今度こそ5月10日で終るはず…でしたけど、またまたまたまた二週間延長だそうで。 もはや驚きもせず。 どこかの「先進国」が先にスパっとやめない限り、ぜったい動きませんよ、ビジョン皆無のペルー政府は…… |
これでまた数か月は籠れる! …なんて縁起でもないこと言うのはやめよっと 今月は、軟禁生活上の懸案がひとつ解決! 「自由の身」だったころは、レストラン向け冷凍魚介を扱うSEAFROST社で、好きなものを直接買っていました。 (大手スーパーでも置いていますが、管理がわるかったり、種類がなかったりするので) でも今は、会社じたいは営業しているものの、パチャカマックまでの配達は人手がなく不可能、とのことでした。 ところが先日電話があり、「今日、パチャカマックの小さな食料品店が、うちの商品を買っていきましたよ!」と教えてくれたのです、なんたるご親切! すぐ調べてみると、嬉しいことにうちから徒歩圏のお店です。 宿六がすっとんでいきました、日本が世界に誇るべき氷点下パック持参で。 |
何キロもの冷凍魚介のほかに、ひとりでワインも6本抱えて帰宅した宿六。 (休日だったので永吉君は同行せず) 近いとはいえ、よくこんなに持ってくる気になったなあ。飲みたい一心、ですね。 リマには珍しく、お買い得なガルナチャぶどうワインがあったそうです。 |
ということで、さっそくワインをあけて タコ焼き |
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白身魚とアスパラガスのバター炒めと ローストビーフ(今回は火の入れ過ぎ、次回作に期待) |
ブランデー入り生クリームと、 シナモン&ラカントをかけた よく熟したルクマ |
ペルーナイト・チリモヤに、ひとつだけ掌サイズの実がつきました! チリモヤは甘すぎて、そうそう好きな果物ではなかったのですが、家でとれたものはぜんぜん味が違う、とわかりました。 来年以降はきっともっと実がつくと思います(アルパカ肥料いっぱい入れてます)。楽しみです。 |
スペイン居酒屋メニュー オムレツに細かく切ったエビを入れたら、ふだんよりずっと味が良くなりました。 |
いつもの手抜きオーブン料理ですが… この日は、たまたま切ったアボカドのタネとゆで卵が、ぴたっと同サイズだったのがおかしくて… |
宿六が大好きなイチゴゼリー。 ヨーグルトのほかに、山羊の真白なチーズも少し入れました、味に深みが出て大正解。 そうそう今度は、レアチーズケーキも作ってみよう… |
台所事情がだいぶ改善したところで、やはり懸案だった池の改善に着手。 パピルスが繁茂しすぎて、このようにほとんど水が見えなくなっていましたが… (アルパカたちが少しパピルスを食べてくれましたが、それだけではとても解決せず…) |
寒くなる前に、と思い、えいっとパピルスを刈り込み、スポンジ状の根っこも取り除くことにしました。 そして永吉君の協力のもと、ここまで水面が広くなりました。 その永吉君、水に入るのをめんどくさがり、無精して岸からパピルスを刈っていったのですが、それが返って良い結果を生みました。 こうして中の島式にパピルスを残せば、今後も管理しやすそうですし、池も広く見えます。 また、まわりの浅いところを石で仕切って、スイレンを植えようと思いつきました。 いっぱいに睡蓮が咲く池は夢のひとつですが、前に一株ためしに放り込んだところ、一晩で食いつくされました、貪欲なティラピア成魚の仕業です。 でもこうして区切れば、大きい魚は入って来ませんから、きっと大丈夫…なはず。しばらく様子を見ましょう。 |
また上のフィルター池も、ミニパピルスが茂って、まったくフィルターの役を果たさなくなっていましたが… (ここでもアルパカたちが手伝いを申し出てくれました。 でもあまりはかどらず、ただアルパカが汚くなるだけだったので、お引き取り願いました) |
フィルター池もすっきりしました。 ここでは睡蓮二株が、それぞれ直径1メートル以上の大株に育っています。 |
前にもお話ししたことがありますが、この熱帯睡蓮、わが家いちばんの優等生です。 一年中休まず、真冬でも花をつける上に、タネとむかごの両方で、いくらでも増えてくれるのです。 花はとても良いにおいで、ブルーロータス(青睡蓮)の乾燥花とよく似た香りです。 古代エジプトファンの永吉君も、むかご苗を大事にバケツで育てています。 |
今朝はふたつの花が、仲良く寄り添って咲いていました。 秋の今もつぼみが次々あがってきていますが、真冬でもこの調子です。ほんと優等生。 |
おうちが広く明るくなって ティラピアたちも嬉しそう。 |
水面がよく見えるようになったら、すぐトンボがやってきました。 例年より多い気がしますが、パピルスを刈ったおかげなのか、それとも外出禁止で空気がきれいなせいなのか… きっと今は世界中で、いろんな生き物たちが、「あいつら(人類)とうとう滅んだらしいね!」とぬか喜びしているのでしょうね。 |
イトトンボもやってきました。 なんというか、とてもイトトンボ的なきれいな水色ですね。 |
さいきんのリマの空は、 このイトトンボに負けない青です… |
うちに来るトンボたちは、五月末になるとぴたっと姿を消します。眺めるのも今のうち。 |
モナルカ蝶にも、秋の透明な(…例年以上に透明な)日の光が、ほんとよく似合います。 今日も終日晴れ渡っていましたので、今夜も星空に期待できそうです。 でも冬は確実に近づいています、そろそろアマンカイのミニ丘も、雑草取りをしておこうとおもいます。 それでは今日はこのへんで! |
「わーーー待って待って! 私たちの話も忘れないでーーっ!」 はいはい、それはまた来週あたりにね… (アルパカ写真の撮りすぎなので、ちょっと腰据えて整理します…) |
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ミチカ桜 (計12本) | ||||||
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ペルーナイト柳 (計5本) | ||||||
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ミチカ・マグノリア | ||||||
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ペルーナイト洋梨 | ||||||
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ペルーナイト・イチジク | ||||||
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ペルーナイト・チリモヤ | ||||||
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ペルーナイト桃 | ||||||
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ペルーナイト・グアバ | ||||||
2020年5月 295cm 横に広がってますます元気。 今ちょうど実がたくさんついています。 |
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ペルーナイトりんご | ||||||
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ペルーナイト・アボカド | ||||||
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ペルーナイトびわ | ||||||
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ミチカ柘榴 (生垣・無数) | ||||||
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ペルーナイト・オリーブ (計4本) | ||||||
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2020年5月の二番目に大きなオリーブ 545cm 姿がきれいで、良い日陰も作ってくれて、宿六が大いに気に入っている木です。 この木も前の初夏に、少し花をつけました。今度の夏は実もつくかな? |
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2020年5月の三番目のオリーブ 510cm |
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2020年5月のいちばん小さなオリーブ 352cm 弓なりになっているので、ほんとは380cmくらいありそうです。 隣に迫る桑の大枝を避けるように、こうして曲がってしまったのですよね。 でもその枝も落としたので、今年はきっと、さらに勢いづくことでしょう。 |
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ペルーナイト・マンゴー | ||||||
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<おまけ・その他の木々と庭のようす>
いちばん大きなナツメヤシ。
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二番めに大きなナツメヤシ。
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50歳記念に植えたココヤシ2本。
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ゴールドクレストと「猫の木」。
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いちばん背の高いイトスギ。
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台所前のザクロ。
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フラウィウス君、こと巨大アスクレピアスのその後。
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裏庭の変遷。
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前庭の変遷。
軟禁生活も二か月…となりましたが、おかげさまで私たちは、ここでかなり楽しくやりすごせております。 みなさまから贈られた木々のおかげです。 |
![]() 父の日のお勧めニューファッション 先週末、一気に6月30日まで!の、非常事態令延長が発表されて、わずか数分後。 この手のジョークが、ドドドドドドドーっと届き始めました…みなさんヒマねえ…… しょうもないのばっかですが、でもワイシャツとお揃いのマスクは、ほんとに売れるかも?! |
![]() 「ごめんね猫ちゃん、もう鶏肉がないのよ」 猫 「で、犬は?」 「犬のフィドはね、土曜のバーベキュー用なの…」 …もはやこれも、さほど冗談でもないように思いますが。 リマ都市部の正規雇用者だけでも、すでに120万人以上の失業者が出ているそうですから。 しかしここは、労働人口の72%は非正規雇用という国。数字に上がってこない人たちの苦境は、もう想像も及びません。 もちろん、あのン十年前の経済危機も乗り越えた、たくましいペルーのみなさんですから、必ず自分で何とかするのはわかっています。 が、そうはいっても、お金のない国がこんな無茶をして、あとあと政府は、どう責任をとるつもりなんでしょね。 最初から責任とる気なんか、全くないのもわかってますけどね… (それにしてもこのかわいい白猫ちゃん、飼い主さんが見たら怒るでしょうね〜 台所のお湯で、大事に洗ってあげてるだけですよねえ) |
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軟禁生活、第70日目。 「猫の木」に巣をかけたカランドリア (クロヒゲマネシツグミ Mimus longicaudatus) の、ヒナを見つけました! いつまでも終らない、自宅軟禁生活。今日で第73日目です。 私たちは呆れかえりつつも、おかげさまでふだん通りにすごしております。 することはいくらでもありますし、また今週はカランドリアの巣立ちで、少しハイになっております。 とはいえ日本を含む世界中で、あたかも、「今まで人間はひとりも死んだことがなかったのに、今回コローナ・ウィルスのせいで初めて死者が出た!」 と言わんばかりの過剰反応が起きていることは、いまだにどうしても理解できずにおりますが……死ぬってそんなわるいことかしらねえ?? コローナ・ウィルスじたいも、何がそんなに特別にこわいのか、私には今なおまったくわかっておりません。別にわかりたくもないです。 現時点のペルーでの死者数は、約3800人だそうです。 ご参考まで、毎年のペルーの死者数は、多い年で約15万人。いっぽう出生数は、約60万人(!) 少なくとも、ペルーが消滅する心配だけは、今のところなさそうです。 また南米全体では、ブラジルでの感染拡大が、このところニュースで盛んに喧伝されておりますが… 心配になった方は、まずはブラジルの総人口をチェックしてご覧になるといいかもしれません。 私がボルソナロ大統領の肩を持ついわれはないのですが、でもコローナ・ウィルスに関してだけは、あの人つねに正しいこと言ってますね。 あまりに正しすぎて、多くの人には理解してもらえていないようですが。 |
…うーんせっかくなので、少し数字を並べてみましょうか。 (いずれも本日5月27日に、そこらへんで入手できた数字。まったくウラはとってませんしミスタイプもあるかも)
つねに移り変わるこんな数字など、もとよりなんの意味もありませんが… ただ、メディアの意図的なねじまげ報道を笑うために、並べてみました。 結論。 これらの数字から言えることは、現状ではブラジルもペルーも、ヨーロッパの優等生とされるドイツレベルの死者数である、ということです。 もちろんどちらの国も肥満人口が非常に多く、またこれから冬に入りますので、今後もしばらく増加傾向が続くのは避けられないと思いますが。 (…でも誰しも、いつかはなんらかの理由で死ななきゃならないのですよ。 逆にこんな星で、永遠に生きろと言われるほうが、よっぽど困ると思いませんか…?) さて、今度はラテンアメリカの近隣諸国だけ見てみましょう。 すると、エクアドル、ペルー、ブラジルが突出(というほどでもないけど…)しているのがわかります。 ブラジルについては、貧困層が密集するファベーラに原因があることは、ほぼ世間のご意見が一致しているようです。 いっぽうエクアドル、ペルーについては、宿六に持論があるようなので披露してもらいましょう。(宿六は、あの忘れがたきアジノモトペルー勤務時代に、中南米マーケット新規開拓のため、諸国の市場をつぶさに見て回ったので、けっこうそのへん詳しいようです) |
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エクアドルおよびペルーと、死者数が少ないチリ・コロンビア・アルゼンチンの決定的な違いは、宿六の意見では、 「小売り市場というものが、あるかどうか」 だそうです。 エクアドルとペルーには、個人がお買い物に行く、小売りの大型食品市場がたくさんあります。 そうです、あの観光客もよく行く、スルキージョの生鮮市場みたいなところですね。 そこには多くの小売店がある上に、特に午前中は大勢の買い物客が詰めかけるので、しぜんと多くの接触が生まれます。 でもアルゼンチンとチリの場合は、市場は卸しかなく、ほとんどの人は東京同様スーパーマーケットで買い物をするそうです。 またコロンビアの場合は、生鮮食品を扱うボデガ(ミニマーケット)が非常に多く、そのおかげで多くの人が近所でささっと買い物を済ませることができるそうです。(ペルーにもボデガと呼ばれる店がありますが、生鮮食品はまず置いていません) さらにペルーでは(これはちょうど先週あたり話題になっていましたが)、冷凍冷蔵庫普及率がわずか47.5%と、たいへん低いのですね。 そういえば永吉君一家がうちに引越してきたときも、テレビも携帯も持っているけど冷蔵庫はない、という状態でした。 要するに当地ペルーでは、厳しい外出禁止令など、最初から何の意味もなかった、ということですね。 少なくとも国民の半数は、毎日外に出て、大混雑の市場で買い物をしてこないと、その日の食事が作れないからです。 ほんとアホですね、あの大統領は。 …それにありていに申しまして、現在のペルーでの死者数は、うるさい毎日の報道がなければ、一般市民にはまず認識できないレベルの数字です。 私の生活実感としても、感染者も死者も知人には一人も出ていませんし、ご近所でもまったく話を聞きません。 もしネットがなければ、コローナ・ウィルスなるものの存在についてすら、気づいていなかったろうと思います。 |
周囲を警戒しながら、せっせとエサを運ぶ親鳥 |
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軟禁生活、第71日目。 この日巣立ったカランドリアのヒナは、私の部屋の前にある、スイカズラの藪に引越してきました。 親鳥がその様子を、心配そうに見守っています。 ヒナは日暮れまでピーピーピーピー啼き続けたので、こちらもソワソワどうにも落ち着きませんでした。 |
軟禁生活、第72日目(昨日)。 朝、気になってヒナを探しに行くと、今度は台所前のザクロにとまっていました。 巣立ち前後は、ヒナにとっていちばん危ないとき。無事に朝を迎えられて良かったです! |
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「お父さんお母さん、おなかすいたーー!」 ほんと全身で叫んでますね! ヒナはせっぱつまったように啼き続けます。 でもときどき親鳥が、キーっと一声するどく鳴くと、ピタっと静まります。 近くに鷹などがいるとき、親はそうやってヒナを黙らせているようです。 |
「わが子よ、いま行くぞ!」 (青虫さんがつかまったようですね…) エサをくわえた親鳥は、いったん近くの別の木にとまって、あたりをしっかり見まわしてから、ヒナのところへ行きます。 |
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親鳥が飛んでくるのを、文字どおり首を長ーくして待ち構えるヒナ。かわいいなあ。 きのうより、もうずっときれいに羽根が揃っています。 |
ザクロの藪で、仲良く寄り添う親子。 葉も枝も細かく茂ったザクロは、身を隠すには最適なんでしょうね。 |
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きのうは終日曇りで、少し寒かったので、ヒナはふくらスズメみたいにふくれていました。 |
じきに親鳥が戻ってきました、また何か大きなものを捕まえましたね。 |
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親鳥が何度も往復して、だいぶおなかいっぱいになったのでしょう。 ヒナはうつらうつらしはじめました。そしてときどき、こんな大あくびもします。 |
でも親鳥が戻ってくると、たちまちシャキっとします。 全身をふるふる休みなく震わせて、エサをねだります。 |
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小鳥用の果物盛り合わせを、そのへんに置いておくと、待ちかねたマミジロミツドリ(Coereba flaveola)たちが、平気でうちの中まで入ってきます! 体調11センチくらいの、小さなかわいい鳥です。 |
英名ではBananaquit、バナナ好きとされていますが、うちではバナナは他になにもないときしか食べません。 まずウチワサボテンの実、次いでオレンジがお好みのようです。 |
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さて、長々と軟禁されているあいだに、夏から冬へとうつりかわり、そろそろアマンカイの季節ですね。 |
昨年は7月に、近所のアマンカイ群生地(空き地)で、たくさんタネを拾ってきました。 |
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オリーブじゃなくてアマンカイのタネです |
採取した無数のタネを、わが家のプチ・ロマスにみっしり植えこんでおいたのが、いまめでたく次々と発芽中です。 一度はアルパカに荒らされましたが、幸い全滅はしていなかったようです。 だいじな16年物の実生のアマンカイも、つぼみが持ち上がってきたところです。 このぶんでは、今年はアマンカイのお花見はできそうにない…ので、庭であの香りを楽しめるのは嬉しいことです。 7月ごろに熟すタネの採取のほうは……できるかどうかは、神のみぞ知る、ですね。あーやれやれだ! |