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アルパカのいる庭

(11)生後200日!ますますかわいいコヤチャ姫(2022年6月〜9月)


<最新記事はこちら!>

アルパカのいる庭



2022年6月28日(火) 午後8時の室温20.7℃ 外気温17.9℃ 晴れのち曇り
<122日目のコヤチャ・パコーチャ>




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生後3日目のコヤチャ・パコーチャ


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100日目のコヤチャ・パコーチャ


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6月19日、
122日目のコヤチャパコーチャ




人間用の小さい哺乳瓶をふたつ、使っていましたが、
しんどくなって、半リットル入る仔羊用に替えました…少し楽になりました。



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捕獲はますます困難に。

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ミルクなしではほぼ無理。


<「コヤチャがでかすぎる?」疑惑に迫る>


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 コヤチャはまだ4か月ちょっとです。でも……
 うちに来たころの、推定9、10か月のチャスキとチャスカより、大きいような気がしてなりません。そこで同じアルパカマフラーをかけて、比べてみました。



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 …これはもう、歴然としてますね。少なくとも両親に比べると、コヤチャはずっと早く育っています。たっぷりミルクを飲んで、栄養がいいからなのでしょう。
 ただ、父親のチャスキに、もしかすると少しリャマが混じってるんじゃないの?…という疑惑もなきにしもあらず。
 ここ二年ほどで、チャスキは本当にごっつく大きく育って、ベンハー君などは「こんな大きなアルパカ、私は見たことないです」とつねづね言っています。



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ルリンで売り出し中の仔アルパカと、
車を停めて見入る女性


 さて、できればよそのアルパカとも、大きさを比べたい、と思ってましたら、折もおり、プキオのFさんにルリンで遭遇!
 今年もまた、乳離れした仔アルパカの販売を始めたようです。この二頭はコヤチャよりひとまわり小柄ですが、これでも7か月だそうです。
 うーん、コヤチャはやっぱり、月数のわりに巨大ですね。写真を見せたらFさんもびっくりしていました。



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 このブチのメスちゃん、かわいいねえ。口のまわりの黒と茶のブチが、とても好みです。
 もうほとんど、車に載せて連れ帰りそう…になりましたが、なんとか踏みとどまりました…
 この子が来たら、コヤチャもいっしょに跳ねる友達ができて、さぞ喜ぶでしょう…なんて思うともっとほしくなりますが、でも芝は足りなくなるなあ…


 Fさんの言い値は少し上がって、一頭400ソルになってました。


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 こちらは同じく売り出し中の、7か月のオスのアルパカ君。
 4か月のコヤチャに比べると、顔がとても幼くみえて、特に鼻づらが短いです。
 そこがまたかわいいんですけど、この違いはいったいなんなのでしょう?




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 こちらが4か月の、みなさまのコヤチャ。
 宿六は、「栄養がいいと鼻づらも伸びるんだよ」と言いますが、はてさて?(…じゃあきっと宿六も、子供のころ栄養が良かったんでしょうね…)


 確かにチャスカとチャスキは、うちに来てから、鼻がぐいぐい伸びました。
 でも同じアルパカでも、丸っこくつぶれた顔のもいれば、長ーい顔のもいます。だからただの個性かもしれません。


 しかしこの毛並みの密度の違いは、個性ではすまなそうですね。
 コヤチャが健康優良児なのはまちがいありません。(ああ7か月のこの二頭も、うちに連れてきて太らせたいなあ!)



<地に足がつかないコヤチャ>


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 その後もパチャカマックは、気温は低めですが晴れる日が多くて、たいへん気分がいいです。
 昼ごろ、海から寄せる鉛色の雲が切れて、日が射し始めると、コヤチャもごきげんで跳ね始めます。



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 …あっ、今日は母チャスカもノってますね!


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 くわえ煙草…じゃなくて、楊枝…でもなくて、ムラサキウマゴヤシの枝をくわえたまま、走り込みを始めます。


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 お母さんがいっしょに走ってくれると、やっぱりコヤチャはもっと嬉しいようです。(お父さんも入ってくるとめちゃくちゃになるけど…)


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ぴょ〜ん!


 でもチャスカは、じきに走り疲れて、あとはコヤチャだけがぐるぐる走り続けます。

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ぴょ〜〜ん!


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「エッサホイサ、エッサホイサ…」
(なんか妖怪みたいな
写真が撮れちゃった…)
コヤチャそれ何の踊り?



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急カーブでもスピードは落とさず…


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 …優雅に走り続けます。
 この鼻をめいっぱいふくらませた顔がまた、かわいいんですよね。…あらコヤチャも、はっぱをくわえたまま走ってますね。



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キキキキーッ!
柵に気づいて急ブレーキ!
よし、うまく止まった!



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おおおー跳び箱みたい!


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 呆然と立ちすくんだ親たちが、高速で走りまわるコヤチャを、目だけでぐるぐる追うようすも、いつも笑いを誘います。


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「わーい、おやつだ〜!」


 こういうときは、親たちも全力で走ってきます。


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「わーいわーい、おやつだ〜!」
ぴょ〜ん、ぴょ〜ん!



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「ばんざーい!おやつだ〜!
コヤチャにはミルク、親には果物!」
みんなで揃ってぴょ〜ん、ぴょ〜ん、ぴょ〜ん!



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「柘榴おいしいわあ!」


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 そしてチャスキは、果汁のついた口のまわりを、コヤチャの毛皮できれいにします…


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 ひどい親もいたものですが、でもこのぽわぽわ毛皮を見ると、すりすりしたくなる気持ちはわかる。


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夕日に輝く、
コヤチャのかわいいおしり。



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もうじきに、
お母さんサイズになりそうですねえ。



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「では私たちは、
次のおやつまで散策してきます!」



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2022年7月8日(金) 午後10時の室温20.0℃ 外気温17.7℃ 快晴!のち曇り
<141日目のコヤチャ・パコーチャ>






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生後3日目のコヤチャ・パコーチャ


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122日目のコヤチャパコーチャ


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本日7月8日、
141日目のコヤチャパコーチャ



写真ではもう、よくわかんないのですけど、
たしかに大きくなってるようです…



<ミチ*との遭遇>
   ……*「未知」ではなく、michi(当地のことばで猫)の意



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 めずらしく快晴の6月24日(昔のリマっ子が、アマンカイの花摘みを楽しんだというサン・フアンの日)。ハスミニを初めて散歩に連れ出しました。
 家の中では怖いものなしのハスミニですから、喜ぶだろうと思ったのですが、庭に一歩出るなり縮みあがってしまいました。



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 ハスミニなら、アルパカに猫パンチの一発や二発、食らわせるのでは…と期待していましたが、これはさいしょっから無理っぽい。
 家にいるときはたいへん強気で、格子のすきまから手を伸ばし、巨大な七面鳥をバシっとひっぱたいたりするんですけど。



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鼻をうんと広げて、好奇心丸出しのチャスカ


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チャスキも鼻の穴を広げて、
そーーーっと近づいてみます…


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チャスキにしつこくおしりをかがれて、
ハスミニの耳が倒れてます…



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コヤチャも興味津々で近寄ってきます。
(コヤチャは七面鳥を追っかけるのが趣味です)



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 アルパカたちは匂いをかいだあと、なぜか必ず直後に、フッ…と生暖かく緑くさい息を吹きかけてきます。私もよく庭仕事中に、音もなく背後から近づいたアルパカたちに、耳元でこれをやられて、飛び上がるほど驚きます。


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あからさまにいやな顔
&イカ耳をするハスミニ…



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 チャスキの胃でなかば消化されたムラサキウマゴヤシ臭にやられた、気の毒なハスミニ。
 私たちはもう慣れてますが、初めてだときついでしょうね…



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 ミチ側にとっては、ただただ迷惑なだけの「ミチとの遭遇」だったのでありました。


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 今回も、ビビリー・ハシンタは難を逃れました。
 うちに来て丸二年ですが、まだちょっとしたことでパニックに陥るため、庭に連れ出すなんて十年は早い、という感じです。



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 そのころチャスキは…ナツメヤシの幹の繊維で、せっせと歯磨き中。
 においの問題は歯じゃなくて、反芻するせいなんですけどね!



2022年8月2日(火) 午後3時の室温21.3℃ 外気温20.1℃ 快晴(今年のロマスは望み薄…)
<赤白だんだらDAYのアルパカたち>


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 今年のペルー独立記念日には、コヤチャを飾り立ててあげようと、ずっと楽しみにしていました!
 でもアルパカは身体が硬くて、ほぼどこにでも飾りがつけられそうなので、かえって迷います。(猫みたいにやわらかいとすぐ自分で脱いでしまうので、首輪以外はまず無理ですが)。


 あれこれ考えた末、やはり最初はうんとアンデスらしく、リャマの「ペチェラ」風の飾りを作ることにしました。ペチェラというのは、写真のような胸もと飾りのことです。群れのリーダー格の、先導リャマにつけることが多いようです。
 ふつうアルパカにこの種の飾りはつけませんが、体型はだいたい同じですし、きっとよく似合うことでしょう。



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アヤクーチョのこのリャマ君、なんかうちのチャスキっぽいな。
前世のチャスキだったのかも?


 まあほんとは、私が独立記念日を祝ういわれも、特にないのですけれど。
 アースカラーの動物に、赤色はよくうつるので、世間のおまつり気分に乗じて楽しもうと思います。



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 アンデスでは、布にみっしりと刺繍してペチェラを作りますが、私はフェルトで時短です。
 いったい何十年ぶり?というフェルトのアップリケ、めちゃくちゃ楽しいです!



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 この冬は霧雨があまり降らず、おかげでコヤチャも、雲のようなふわふわを維持しています。
 そんなコヤチャに赤い胸もと飾り、さぞ映えるはず…と、たいへん楽しみにチクチク縫っておりましたが…



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 なーんてこった!
 独立記念日が近づくにつれ、霧雨の晩が多くなっていきまして…



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こんなしょぼいアルパカ、
うちにいたっけ…?


 真白なコヤチャは、両親以上に悲惨な「ぬれアルパカ」になる、ということも、しっかり確認できました。あーあ。
 こんなだったらもっと早く飾りを作って、写真撮っておけばよかったなあ。やはり各種記念日は、前撮りが基本ですね…



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 独立記念日28日も、前の晩からしとしと小雨がふりつづき、最悪の状況となりました。
 朝いちばんでコヤチャの様子を見に行きましたが、うわーだめだ、これは使えない!



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 この汚れ、雨だけではありません。アルパカは水気が大好きなので、濡れた砂場で転げまわって、ますます汚くなっちゃうのですよね。
 まあ幸いというかなんというか、独立記念日のお祝いは二日間ですから、あす29日に期待しましょう。



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 嬉しいことに28日の晩は雨が降らず、29日の昼前には薄日も射してきたので、急いで写真をとりはじめます。
 この日のコヤチャは、生後162日目です!



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 少し葉っぱなど貼りついていますけど…まあそれも季節の風物詩ということで。
 砂も葉っぱも、完全に乾けば自然に落ちますが、きょうはまだ生乾きなのでしょう。



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 撮っているうちに陽射しが強まって、いい感じになってきました。
 やっぱり文句なしにかわいいです、赤い胸もと飾りのコヤチャ!作って良かった!



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 撮影しやすい裏庭に、アルパカたちをそろりそろりと誘導中…
 そういえばコヤチャ、また大きくなったみたい?あとちょっとでお母さんの背に届きそうですね。でもまだ毎日、哺乳瓶からミルクを飲んでいます。



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 親御さんたちにも、赤白のかんたんな頸飾りを作りました。


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 アルパカたちを取り押さえ、飾りをつけるときだけは、ちょっとした騒ぎでしたが…(特にコヤチャを捕まえたときの、チャスカ様のお怒りが恐ろしかった!)
 いったんつけてしまえば、あとは気にならないらしく、みんないつもの笑顔?を見せてくれます。



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 なかなか華やかでいいですね。ポンポン製造はめんどうでしたが、甲斐がありました。


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毛の密生度が高い写真が撮れた…


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 あ、チャスキ君、いい笑顔!
 飾りひとつで、ちょっと昔のかわいさが戻ってきたみたい。



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 チャスカも2歳以降は、かわいいというより怖いタイプに変わってしまいましたが、やはり飾りひとつでだいぶ優しげに見えます。


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 うん、ぜったいこのほうがかわいくていいな!
 チャスカとチャスキが来たばかりのときも、張り切って頸飾りを作ったものの、すぐ引きちぎられてがっかりでした。でもこうして頸の高いところにつければ、もっと長持ちしそうです。



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 撮影モデル料の枇杷の葉をもらおうと、頸をながーく伸ばすチャスカ。


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 娘のコヤチャも、負けずにぐいーっ!
 この頸飾り、だいぶ締め付けているように見えますが、頸のほとんどは毛なので、これでもゆるゆるなんです。ご安心ください。
 それに万一のときはすぐ外れるように、マジックテープ留めにしてあります。(なのでおそらく数日後には、そのへんに捨てられているはず…)



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 何を思ったか、両親が忌み嫌うヘンルーダを味見し始めたコヤチャ…やめたほうがいいと思うんだけどな…


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 やっぱりまずかったらしく、急いで好物のランタナでお口直し。


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 この日は夕方まで晴れて、アルパカたちは嬉しく日向ぼっこして過ごしました。
 (このチャスカの座りかた、なんか変でかわいいな)



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 なお飾りは、しばらくはつけておくつもりでしたが。
 コヤチャが砂場で転げまわり始めたので、胸もと飾りだけは回収することに。一度で汚れてはちょっと惜しいので、室内飾りにします。
 でも頸飾りはだめになるまで、三頭ともつけておきましょう。



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 まだリマは「真冬」の7月末というのに、庭はもう春爛漫の眺めです。
 今年は早々にミモザも桜も満開で、例年より一か月は早い感じです。



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 それではまた後日、コヤチャのさらなる成長ぶりをご報告いたします!


2022年8月19日(金) 午後11時の室温20.0℃ 外気温16.5℃ 曇りのち快晴のち霧雨
<183日目のコヤチャ・パコーチャ>








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生後3日目のコヤチャ・パコーチャ








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141日目のコヤチャ・パコーチャ


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本日8月19日、
183日目のコヤチャ・パコーチャ



もう笑うしかないほど、むくむくと育っています!

哺乳瓶のミルクは、毎日1.5リットル飲んでいたのを、なんとか1.2リットルまで減らしました。
断乳は生後6〜8ヵ月だそうですから、あと二ヵ月かけてじわじわ減らしていくつもりです。
その後も、もし飲みたがるようなら、ちょっとは飲ませちゃうと思いますけど…かわいいですから。
母チャスカのお乳は、もう出ていないようです。



<もう半年? まだ半年?>


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おはようコヤチャ!
今朝も目が覚めるほど白いねえ!


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 コヤチャも生後半年かあ…いえ、もう2年くらいは、庭で元気に跳ねるのを見ていたような、そんな気もするのですけど。
 チャスカとチャスキも、うちに来て丸3年となりました。いやーまさか殖えるとはねえ……



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 8月14日に、コヤチャは初めてバラの花を食べました!


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 それまでも、母チャスカが夢中で食べるバラを、興味深く調べたりはしていました。でもちゃんと口に入るのを見たのは、この日が初めて。
 一度コヤチャをバラ園に入れて、芝刈りしてもらおうと思っていましたが、時すでに遅し!



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 ここしばらく、うすら寒い曇り日が続いていましたが、今日はきれいに晴れました。
 午後の陽射しに、コヤチャの立派なおしりが照り映えます!



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 ベイビーアルパカの巻き毛は、まだ健在。ほとんど縦ロールになってますね。
 昔アンデスで、よくこういう色のアルパカに出会い、「そうか、ベージュのアルパカが多いんだな」と思ってたんですけど。
 あれはたぶん、本当はみな「土の色がしみついた白アルパカ」だったんでしょうね…



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とつぜん、喜びの舞いを始めた母娘。


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それから仲良くかけっこ!


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 と、そこに、いつものようにバカルパカ・チャスキが乱入。
 あーあ…気難しいチャスカが、せっかく上機嫌で走っているのに…



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 そしてお定まりのケンカ勃発。
 コヤチャは両親のケンカが大きらいです、止めに入ったところを、両側から同時に誤爆されたりしますから。



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コヤチャ、その通り!
チャスカとチャスキは仲わるいけど、
結局お似合いなのよね。



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 いつもケンカはほっとこう、と思うのですが…
 二頭がつばを吐きあうと、一帯の空気がムラサキウマゴヤシ臭に汚染されてしまいます(要するにくさい)。
 また、挟まれてオロオロするばかりのコヤチャもかわいそうなので、このへんで人間が介入します。



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 ケンカのあとは、全員しばし放心状態に陥ります。お父さんの乱れたおぐしが、勝者なく終った戦闘のはげしさを物語っております。


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 ややあって、みな正気に戻り、また静かに草を食み始めました。


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ぴょーん!


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…と、ハッピーエンドで
きれいにまとめようとしたコヤチャでしたが…



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 また些細なことで、ケンカが始まります。
 こういうとき、チャスカは金属的な強烈な叫び声をあげます。何にたとえたらいいのか…たぶん急ブレーキを踏み込んだときの、キ――――ッという音がいちばん近いです。
 そしてチャスキは、うるさくキーキー言われると、もっと怒り始めます。やはりアルパカでも、♀のほうが口が立つのでしょうね。



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 チャスカのこの、勝ち誇ったような顔がおかしくてなりません。だれに似たのだか。


2022年9月15日(木) 午後7時半の室温19.2℃ 外気温16.8℃ おおむね晴れ
<生後200日目のコヤチャ・パコーチャ>












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生後3日目のコヤチャ・パコーチャ





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8月19日、
183日目のコヤチャ・パコーチャ



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9月5日、
200日目のコヤチャ・パコーチャ




ますます毛深くなってきたほかは、目立つ変化はありません。
でも200日目はよく晴れて、母チャスカも参加してくれましたので。
またこの日はたまたま、パチャカマック引越し記念日でもありました。なんともう十年目に入りました。


ミルクは、じわじわと減量中です。いまは日に800mlです。
最後の一滴まで、おいしそうに夢中で飲み干して、ちょっと物足りなさそうな顔をします。



<コヤチャとの距離 その1>


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 コヤチャは急に、リンゴやニンジンの薄切りも食べられるようになりました。


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すでに注文がうるさい…選ぶなコラ…


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 時々めぐってくる快晴日には、例の「簡易ボフェダル」を作ってやります。


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 生まれ落ちた日から、水浴び好きだったコヤチャ。すぐにやってきて水たまりに座り込みます。


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 チャスカも水好きですが、真冬でも水たまりで転げまわるコヤチャほどではありません。
 お父さんのチャスキはあまり水を好まず、ぬれた芝を踏む程度でじゅうぶん満足そうです。



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 いちばん水がたまっていそうなところに、べったりとおなかを浸して座るコヤチャ。
 こんなことして、乾かないうちに日が暮れて、寒くないのかな?と気になりますが、手で毛皮を探ってみると、奥のほうは乾いてポカポカしています。
 毛深くて、芯まではまず水が通らないから、本人は平気なんでしょうね。見てるほうは寒いですが。



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 あーあ、今日は晴れてるのに濡れアルパカか…
 コヤチャは気分よさそうに半眼になり、長い頸もぐらりぐらりと揺れ始めます。このままうたたねするのかと思っていたら…



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シュワッチ!


 突如、画面から飛び出すコヤチャ!


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スーパーベイビーアルパカ・ジャーーーンプ!


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そして安定の着地!
水しぶきがいいですねえ。



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 でもすぐまた、へんに年寄りくさいかっこうで、水の上に座りこむコヤチャ。


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 と思ったら今度は、私に急接近。
 コヤチャとは生まれた瞬間から一緒ですし、哺乳瓶で育てたこともあって、私もアルパカの一種と思ってくれてるようです(よくアルパカ古セーター着てますしね)。いつも平気でぐーーっと寄ってきて、この距離の近さはとても嬉しいです。
 チャスカとチャスキのほうは、慣れてはいても、どこかしら警戒感が残っています。(トゥッ!とやられるのを私たちが警戒して距離を取っている、といったほうが正確かもしれませんが)



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「この光るのなに?舐めていい?」


 レンズが気になるようで、ぐいぐい寄ってきます。
 たとえばこれが、きれやすいチャスカだったとしたら、ここまで近づくのはとても危険です。至近距離からトゥッ!とやられます。



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 アルパカの鼻先と口元は、柔らかな毛が密生していて、さわるととても気持ちいいです。
 子供のころ持っていた(けれど代官山のどこかで落として、おじいちゃんが探し回ってくれたけどとうとう見つからなかった)、アザラシの銀色の毛皮で作ったアザラシのぬいぐるみを、コヤチャの鼻にさわるたびに思い出します。前にも書いたかなこれ?



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「チュ〜!」


 あーくっついた!…コヤチャ、お、お気持ちありがとう!
 (たぶんコヤチャは、レンズからもお乳が出ないか、試しているのだと思いますが)



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 アルパカのなかなか風量のある鼻息と、簡易ボフェダル水とで、レンズフィルターもこんなになっちゃった。
 「コヤチャとの距離」については、まだ続きがありますが、これ拭いてからまた出直します!



2022年9月19日(月) 午後7時の室温21.1℃ 外気温17.2℃ 曇り
<コヤチャとの距離 (その2)>


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 夕方の庭で。
 「チャスキの国見の丘」に私が座っていると、いつものようにコヤチャがやってきました。



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 アルパカは嬉しいとき、身体をくいっとひねってジャンプします。ピント合わなかったけど、コヤチャの嬉しさは写りました。


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 ひょいひょいひょい、とコヤチャが近づいてきます。こうして丘の上で、ちょっと遊ぶのが日課になっています。
 (たとえ三十年後でも、他人にばあちゃん呼ばわりはされたかないですが、もしコヤチャが今「おばあちゃん」と言ってくれたら嬉しいだろうなー)



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 コヤチャの目下のお気に入りは、私の新しい長靴。食欲をそそる色らしく、ちょっと噛んでみたりします。

 庭にぴったりなモスグリーンの長靴は、リマでは見たことありません。赤・白・黒に、いやな青、いやな黄色…くらいしかありません。
 中国製で履き心地もひどいので、送料に眉をしかめつつ米国Amazonから取り寄せたら、着脱もとっても楽で、庭にまめに出やすくなりました。こんなだったらもっと早く買えばよかった。近年私が使う靴って、95%は長靴なんですから。



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 長靴の次に、エプロンの草花模様に目をつけたコヤチャ。
 コヤチャのこっち側の、目がちっちゃいほうの顔は、ますます羊そっくりになってきました。



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カミカミカミカミ…


 熱心にカミカミされているこのエプロンは、中学同級生のA子さんに、たしか二十年くらい前?!に頂いて、いまなお愛用しているもの。
 これを着て庭に出ると、アルパカたちが目を輝かせて集まってくるので、ますます愛用するようになりました。ひと昔ふた昔まえの衣類って、丈夫ですよねえ。



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「おかしいなあ…?」


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「この草、柔らかいのに噛みきれないなあ!」


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「噛みきれないけど、楽しいね!」


 こういう表情を間近に見られるのは、飼い主の特権かもしれませんね!


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「こっちの花は、食べられるかな?」


 チャスカは隙あらば、我が子の口からでも、平気で食べ物を奪います…


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「同じ花、こっちにもあった!」


 明らかに花模様を狙っています。アルパカの目の良さにはいつも驚かされます。


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「でもこのオレンジ色も
おいしそう!」


 昔バーゲンで買ったアルパカセーター。黄みの強いオレンジ色で、あったかいけどどうしても好きになれず…(ならなんで買った?…そりゃ破格に安かったのですよ)
 でもこれを着ていると、コヤチャが盛大にまとわりついてくれる、と気づいたので、このところよく使っています。A子さんのエプロンと合わせると、オレンジ色の面積が減る上に、アルパカにもてまくって非常に良い気分です。



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 ほらほら、こんなに寄ってきた!
 私はコヤチャの頸をつかまえて、長いあごの下や長い鼻すじや、長い耳の下を撫でてやります。
 猫ほどには喜びませんが、少なくともいやではないみたいです。



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 コヤチャは嬉しさが極まると、前脚二本を持ち上げて、ドンっと全身でぶつかってきます。
 そのため私は今、丘の上にあおむけに突き飛ばされた状態です。なので月が見えてます。



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「コヤチャ、嬉しいんだけど…
脚はどけてもらえない?」


 次いで私は、コヤチャに踏んづけられています。
 かわいいベイビーアルパカのコヤチャ…といっても、もう私よりずっと大きいので、重くて痛いです。
 アルパカは身体がカチカチに硬いところもなかなか危険で、先週は薄闇の中、音もなく爆走中のチャスキに追突され、脚に(私の脚に)大きなあざができました。



alp220905-30.JPG


にゅ〜〜〜〜っ!
「…ん?なんか言ったか?」


 ……!草食とわかってても、ちょっと怖い!こうして見ると、つくづく大きいし!
 でもこれ、どこか既視感のある構図です。たしかこんな感じの絵を、前に描いてたと思うので、見つかったらこんど載せます。



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