アルパカのいる庭
もしくは、
アルパカの殖える庭…
![]() もうすぐ二か月半の仔アルパカ君。(名づけのお話はこのあとすぐに!) あのアルパカチョレートに、だいぶ近づいてきました。 |
![]() 今年の聖週間は「小さな家」の子供たちに、チョコレート卵の代わりにアルパカチョコレートをあげました。 このアルパカ、おなかの下にアンデス遠景が見えるのは、気がきいてますね。でもアルパカはこんな受け口じゃないですし、目もたれていません。 発想はいいのに、なぜちゃんと見ないで型を作るのかなあ?ペルーにはいくらでもいる動物なのに。 でも子供たちには好評で、好評過ぎて三歳のマグノリアちゃんが、「かわいいから食べちゃだめーっ!」と大泣きする一幕もあったとか。なんか…むしろごめんね? |
![]() 2月の仔アルパカ。 そして右は… |
![]() 約一か月後、4月19日の仔アルパカ。 母チャスカの誇らしげな顔をご覧ください! |
![]() 生まれてすぐは、眠いチワワみたいな顔でしたが、いまやバッチリ囲み目メークの、古代エジプト風ハンサムボーイになりました。それにしてもうまそうな色ですねえ… |
![]() 聖週間の上天気を、砂場で楽しむアルパカたち。 |
![]() …お世話係としましても、そうしたいのは山々ですが、無限に殖やしつづけるわけにもいかなくて。とりあえず今年は、オスとメスを分けて飼う方法を考えます。まあ最初から結果は見えていますけど… つまり、寂しがるのはオスたちだけ。メスのほうは、オスがいない平穏な日々を満喫するに違いありません。 |
![]() 前々回の毛刈りで前髪を切りすぎ、白リャマ状態だったコヤチャ。やっと顔まわりの毛も伸びて、アルパカに戻りました。 水まきしない日は、真白で神々しいほど。吉兆としてわが庭に降り立った、神獣のようです。 |
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![]() チャスキは仲間の姿が見えないと、ムームー鳴きながら探し回ります。でもチャスキだけがはぐれたときは、だれも探しに行きません。かわいそうなお父さん。 |
2月11日
生後3日目 ![]() いったん2月に戻ります。 11日は明け方に、夏には珍しい雨が降りました。仔アルパカはナツメヤシの下で、うまく濡れずにやりすごしたようです。 |
![]() みんなそれぞれ朝ごはん |
![]() 耳と長い頸が見えないと、仔牛みたいです。 |
![]() ミルクタンクたるお母さんにぴったり寄り添って、庭をひとまわり。 |
![]() トイレ姿も安定してきました。 おや、かわいそうに、早くも洗礼(トゥッ!)を受けたらしく、顔に緑のものを吹き付けられています、たぶんチャスキの仕業ですね。 |
![]() いちばん暑いはずの二月ですが、この日は曇って涼しく、まだひょろひょろしている仔アルパカも、楽に過ごせたようです。 でも夜はまた雨。それもリマには珍しい、「音をたてて降るちゃんとした雨」だったので、深夜心配で様子を見に行きました。 写真の通り、母子ともに元気そうで、ほっとしましたが… |
![]() そこにはすでに、仔アルパカを監視中のハスミニ猫がいて、私は厳しく尋問されることに。 |
![]() コヤチャとインティも、化け物めいた写真が撮れました。 スマホってたまに迷作を生みますね。 |
2月12日 生後4日目 ![]() |
![]() 今までの赤ちゃんアルパカは、みんなさいしょの5日ほどは、ウトウトとよく眠っていました。 でもチョコレート君は、そういう姿をめったに見せません。チャスカのおなかの中で、ぎりぎりまで大きく育って生まれたからでしょうか。 今朝は砂場でごろりと横になっていましたが、私に気づくと、すぐにピリっと座りなおします。 |
![]() 前庭は、ナツメヤシがテント状に葉を広げているので、昨夜の雨にもほとんど濡れなかったようです。 |
![]() 「おはようございまーす!」 |
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![]() さて、新着仔アルパカの、兄であると同時に、年上の甥っ子でもあるインティ君。 一時期はたいへんないたずら小僧で、ほんと先々が危ぶまれました。でも乳離れのあと、憑きものが落ちたかのように、おっとり系に大変身。 人に向かってトゥッ!なんてすることもなく、初夏の毛刈りも平和裏に終えることができました。 |
![]() 昼過ぎから、また雨が降り始めました。 「音のする雨」が、真夏の昼から降るなんて、リマでは非常にめずらしいことです。 |
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![]() 都都逸などうなりつつ、ごきげんで雨の庭をゆくチャスキでしたが… |
![]() 作り込みすぎた自分の嘘に、ふと不安がこみあげてきて… |
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![]() だんだんと雨脚が強くなってきました。 雨が大好きなアルパカたちは、まったく気にせず芝を食んでいます。 |
![]() このままだと仔アルパカの名が、妖怪ハルハーリアになりそうなので、そろそろ考えたほうがよさそうです。 雨にぬれそぼった仔アルパカを見ているうちに、「Amaru(アマル)」という単語がぽっと浮かびました。 |
![]() アマルは、いわばアンデスの竜神様。あらゆる形態の水をつかさどり、その姿は有翼の大蛇、あるいは竜に似ており、ピューマやリャマの頭部を持ち、うろこのある長い尾は、先が大魚の尾になっており…… 生まれるとすぐ、珍しい夏の雨を呼んだ仔アルパカ君に、なかなかふさわしい名前と思います。単純で呼びやすくて力強い名前、という必須条件にも合っています。 |
![]() 手持ち写真がないので(アマルはあまりそのへんでは見かけないので…)、「植民地時代に思い描かれたアマル」を、ChatGPTに描かせてみました。 たった一度で、思いのほかうまくまとめてきたので、虹だけ追加してもらいました。 |
![]() アマルの名には、ケチュア語ネイティブのベンハー君も、「それは思いつかなかった!この黒い仔パカにぴったりです!」と感心してくれました。 ベンハー君の故郷では、高地の湖からむくむくと湧き出した真黒な雲が、ときとして大蛇やリャマや雄牛の形をとることがあり、それを畏敬の念を込め「アマル」と呼ぶのだそうです。 ただベンハー君は、ケチュア語寄りの発音で「アマロ(Amaro)」と言います。 私には、イタリアの濃い茶色の薬草酒アマロ(つづりは同じAmaro)と聞こえて、それがまた仔パカの色にぴったりなので、二重に気に入っています。 なおカナ書きは、以下「アマルー」とします。これからはいつも大声で「アマルー!アマルーー!おいでー!」と呼ぶことになりますから。 |
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![]() とつぜんエンジンがかかったアマルー君! 画面から飛び出し、走り回ります |
![]() でもふと我に返ると、すぐ おかあさんを探します |
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![]() アルパカの赤ちゃんは、お母さんといっしょで安心なときに、この「眠いチワワの顔」をするようです。 |
![]() 「アルパカの囲い」に向かう母子。 アルパカたちは放っておくと、一晩中芝を食べ続けます。それを避けるために(芝をちょっとでも休ませるために)、しばらく前から夜は囲いに閉じ込めることにしました。当初はみないやがって、集めるのがたいへんでしたけれど。 でも今では、夜になるとみんな自分から囲いに入ります。そのほうが落ち着くらしいです。 |
![]() この日、昼すぎから降り始めた涼しい雨は、とうとう翌朝までやみませんでした!長年リマにいますけど、こんなことは初めてです。 さすがアマルー君。夏の沙漠のリマに、これほどの雨雲を呼び寄せるとは! |
2月13日 生後5日目 ![]() 私も雨は嬉しいんですけど、アルパカはこうなってしまいます…夏には珍しい、ヒサンな濡れアルパカ… でもアマル―君は昨晩も、おかあさんにくっついて、ぬくぬくと過ごしたようです。 |
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![]() 「ガオー!」 あくびですけど、竜神アマルっぽい |
![]() この体勢で、 とつぜん眠気に襲われたアマルー君 |
![]() そのまま意識を失い、 コテっと砂の上に倒れましたが… |
![]() 数分でキリっと目をさまします。 あーあ、砂だらけ… |
![]() そしてまたお乳をねだるアマルー君 |
![]() 13日も曇って涼しい一日でした |
![]() この夏はその後も何度か、2月12日のような「大雨」(沙漠のリマ的には立派な大雨)の日がありました。 お天気レーダーを見ると、アンデスの雨季の雲が、海岸部まで押し寄せているのがわかります。 冬にはリマでも、ちょいちょい霧雨が降りますが、あくまで地を這う海霧由来。こんなふうにレーダーにうつることは、決してありません。 |
![]() リマではめったに現れない虹も、夕方にうっすら東の空にかかるのを、何回か見ることができました。 |
![]() アンデスの色鮮やかな虹の写真も載せておきましょう。 |
![]() ずいぶんと前に(フィルム写真時代に!)、雨季まっただなか、2月のアヤクーチョで写した虹です。 虹を双頭の大蛇とみなし、アマルはそこから生まれた、とする伝説もあるのですよね。 |
![]() アマルー君が生まれた日の晩、宿六は仕事でメキシコへ。 そこで自分用に買ってきたTシャツが、羽毛の蛇ケツァルコアトル柄で、まさにメキシコ版アマルー!しかもチョコレート色! 宿六も意外にわかってるね!と感心したのですが、買った本人は何も気づいてませんでした、ただ目についたのを買ったそうで。ハハハ… その後、宿六はアマルーシャツと呼んで愛用しています。 これは洗濯場からアマル―にミルクをやっているところ。 チャスカのお乳が足りなさそうだったので、生まれて数日後から哺乳瓶を使い始め、アマルー君もちろんすぐに味をしめました〜 ワンオペ育児だったコヤチャ姫のときとは違い、今回は宿六も仔パカ育てに熱心なので、助かっています。同じ巳年生まれで(宿六は今年が還暦)、気が合うようです。私も辰だし、みなアマル系。 |
![]() 今は毎日約2リットルを、七回に分けて飲ませています。山羊ミルクと牛ミルク、岩塩少々です。 哺乳瓶の魔力のおかげで、私たちが庭に出ると、間髪入れずチョコレート色の塊がすっとんできて、ムームー鳴きながら体当たり!(ちょっと痛い!でも嬉しい!) その瞬間、あらゆる疲れが吹き飛びます。ほんとのチョコレートを食べるより即効性があります。 |
![]() 2025年3月3日 (生後23日目) 2月9日、思いがけないチョコレート色に生まれて、驚かせてくれた仔パカ君。 あっというまに日々が過ぎて、性格もはっきりしてきました。 人なつっこくて、同時にけっこう強気です。 気にくわないことがあると、すぐにトゥッ!トゥッ!と、つばを吐くまねをします。 まだ空気しか出ないので、小さなこどもの空いばり、という感じでかわいいです。 今日は生まれてすぐの、二日目の様子をお目にかけます。 |
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2025年2月10日
生後2日目 ![]() 群れが倍以上…になって、たいへん満足そうな長老チャスキ君。 でも、アルパカの多頭飼育崩壊なんて、およそ笑えませんから、今年はいろいろ手を打つ予定です。たぶん。 裏方(飼い主)は3月現在、とりあえず前庭のこのはげた部分に、急いで芝を植え直しております。 |
![]() おはよう、新入り君! 初めて外界で過ごした晩は、お母さんのふかふか毛皮に顔をうずめ、安心して眠ったようです。 |
![]() アルパカのお乳はとても小さいので、はじめは仔アルパカにも見つけにくそう。 |
![]() でも夜のあいだに、お乳の位置をきちんと把握したらしく、今朝は上手に飲んでいます。 |
![]() トイレポーズも、早くも堂に入ったものです。 今までの三匹の仔アルパカは、みんな三日目、四日目にやっと、出すべきものを出せるようになりました。でもこの子は、生まれた日の晩にはもう、ちゃんとかわいいフンをしていました。かなりの大物なのかも。 |
![]() オキシトシン効果で、一時的に「庭の最恐アルパカ」タイトルを返上、おっとりした別アルパカになっているチャスカ様。 この機会に、私たちもできるだけチャスカ様を撫でるようにしています。ふだんは、ちょっと触るだけで叱られるので。 |
![]() アルパカがおなかを気にし始めたら、すぐ見てやらないとなりません。 このときも、お乳に小さな傷が見つかったので、すぐニームオイルやサングレ・デ・グラド(アマゾン産の樹液)で治療開始。 早期発見のおかげで、仔アルパカとは引き離さずに済みました。良かった。コヤチャ姫のときはたいへんでしたので。 |
![]() おとなアルパカたちはすぐ、仔アルパカの存在に慣れましたが、いつまでもビクついているのがインティ君。 インティ君にとっては、生まれて初めての、じぶん以外の仔アルパカ。それも目立つチョコレート色ですから、警戒するのもしかたないですね。 |
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![]() アヤクーチョの民芸品、「双頭のリャマ(またはアルパカ)」すなわちハルハーリア。 これはかわいく出来ていますが、ほんもののハルハーリアは、人里離れた山道などで遭遇すると、たいへん恐ろしいのです。 |
![]() (*)これはチャスキの作り話です。 ハルハーリアは、機会さえあれば、 人間でもなんでも食います。 |
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![]() チャスキのほら話はさておき。 新着君のみごとなチョコレート色が、いったいだれのどの部分に由来しているのか、とても気になっています。 黒い耳と黒っぽい顔は、明らかにチャスキ譲りですけれど。 |
![]() ある意味、ハルハーリアなどより、はるかに危険な新着アルパカ君。 関係者全員、特にゼラニウムちゃんと私は、この子に会うたびに、チョコレートが猛烈に食べたくなって困っております。 それも時間帯によって、食べたい品目が変わります。朝昼には、より茶がかって見えるので、ふわふわのチョコレートスポンジケーキがほしくなります。 |
![]() そして夕刻からは、深い紫色を帯びて、カカオ含有率が一気に上がります。 カカオ80%は超えてますね。まあそれだと、食べても罪悪感がなくていいんですけど… |
![]() 両親の毛皮をよく点検してみると、チャスキの前脚のショートソックスが、ほぼ同じ色でした。そうか、新着君はこんなとこから出て来たのですね! そういえば姉のコヤチャ姫は、ショートソックスの上の、白タイツから出てきたんですよね。 |
![]() またチャスキの頭の上には、赤みの強い毛束が、ひとふさだけあります。これも新着君にやや近い色調ですが、少し明るすぎるかな? もし全身この色の、プーカ・アルパカ(赤アルパカ)が生まれたら、さぞ鮮やかでしょうね。 …などとうっかり、チャスカ様の前で言いでもしたら、えらいことになりそう。くわばらくわばら。 |
![]() 大きなお父さんと睨み合って、 一歩も引かない、生後二日目の仔パカ君。 お父さんのほうがびびって、 耳をうしろに倒してます… 次回は新着君の、名づけのお話です。ハルハーリア君でもチョコラテ君でもない、短くて呼びやすい名前にしました。 |
![]() さいきんスーパーでよく見かける、アルパカ型のチョコレート。 このメーカーのは残念、おいしくありません(ペルーの人は、カカオがほとんど入っていない、甘いだけのチョコレートがお好きなので、しかたないのですが…) だから、「ちょっとかわいくて欲しいけど、これは買えないね」などと言っていたのが、いけなかったのでしょうか…… |
![]() またここ1年ほど、どういうわけか、毎日のようにゾロ目の時刻を見てしまいます。 これはもしかして、なにかいいことがある前兆かも、などと思ったのが、いけなかったのでしょうか…… |
「アルパカチョコレートが買えなくてお困りのようですね? それなら代わりに私チャスカが、さいきん運の良いあなたのために、 チョコレートアルパカを出してあげましょう!」 じゃーん! ![]() と、いうことになってしまったのです…… (チャスカ様は前にも、私が「仔山羊がほしい」と騒いでいるのを聞いて、 「コヤギは無理ですが、かわりにコヤチャを出しましょう!」と、 とつぜんコヤチャを生んでくれたという前科…いえ過去があります。 このアルパカの前では、うっかりしたことはもうぜったいに言えません。 最恐アルパカのほんとの最恐の意味は、こっちのほうだったのですね…) |
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![]() 2月9日、朝9時半。 例によって何の前触れもなく、とつぜん始まった出産シーンを、呆然と眺める外野のみなさん。 チャスカ様も、3回目のお産で余裕たっぷりなのか、直前までえさをバクバク食べてましたので、なおのこと予測不可能でした。 |
![]() 今回はベンハー君だけでなく、ゼラニウムちゃんにも手助けしてもらい、出産はあっというまに無事終了。 ふだんは、誰彼かまわずトゥッ!とやるチャスカ様ですが、こういうときは人の手を借りて平然としています。やはり深ーいところでは、人間を信用しているのでしょう。そういうところに、家畜ならではのかわいさを感じます。 |
![]() 新着の仔アルパカは、ぱっと見は真黒なオスの仔です。ああオスでよかった、少なくともオスは出産しませんから。 チャスカ様は、じぶんはブチアルパカなのに、仔アルパカは必ず一色のを生む、というこだわりがある?ようですね。 |
![]() みなわらわらと、仔アルパカを見に集まってきました。 今日はベンハー君は、百合子ちゃんの学校の掃除に駆り出されていましたが(ペルーの学校もけっこう親使いが荒い)、チャスカの様子がおかしくなるとすぐ、急いでうちに戻ってもらいました。助かりました。 あとで学校に払う罰金50ソル、必ずうちでもたなくちゃ… |
![]() 前回のインティ君のときと同じに、このオスの仔も、おなかの中でしっかり育ってから生まれたようです。地肌が透けて見えるような、痛々しさは皆無です。 毛色は黒く見えますが、これは乾くと茶色に変わりそうですね。あら、目のまわりには、明るい茶色のハイライトが入っていますね。 |
![]() 早くもお乳ほしさに、ピンクの舌をちょろちょろ見せています。 でも自分で立ち上がらない限り、おかあさんのお乳は飲めませんから、まずは歩く練習が先です。 |
![]() しばらく日かげで、母子揃って休んでいましたが… |
![]() 小一時間ほど過ぎたころ、とつぜんすっくと立ち上がりました。 チャスカ様は、前の2頭のときは、少しでも早く仔アルパカを歩かせようとがんばっていましたが、今回は余裕たっぷりでくつろいでいます。 |
![]() まだ足元が定まらず、ふらふらしている仔アルパカに、優しくぴたっと寄り添うチャスカ様。 |
![]() お乳のありかを探す仔アルパカは、近くにいる人みんなに(結果的に)チューをしてくれます。かわいいったらありません。 |
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![]() この庭で生まれたインティ君にとって、初めての赤ちゃんアルパカとの出会いです。 |
![]() コヤチャがひさしぶりに、「チッチッチッチ…」と軽く舌打ちするような音をたてて、優しく仔アルパカに呼びかけています。 インティ君が育ったあとは、まったくやらなくなっていましたが、生まれたての仔を見て、急に思いだしたようです。 |
![]() とつぜん降って湧いた仔アルパカに、人間もアルパカも全員夢中になっています。 |
![]() 歩行練習中の仔アルパカは、2回ほどパタッ!と倒れ込みましたが、すぐに細い脚をふんばって立ち上がります。 |
![]() 生まれてすぐは、少し白っぽく濁ってみえた瞳も、いつのまにかきれいに澄んできました。 |
![]() インティ君は、ひたすら好奇心からつきまとっていますが、コヤチャは一時的に母性本能発動中! |
![]() まあ数日でもとに戻るはずですが(インティ君が生まれたときのチャスカ様もそうでした)、でも今は、仔アルパカがかわいくてならないようです。 まだしっとりぬれている顔を、ていねいに舐めてやったりしています。実母チャスカよりよく気がついて、愛情深いくらいです。 |
![]() 暑いはずの2月にしては、陽射しのやわらかな涼しい日ですが、昼すぎには、仔アルパカの毛皮もだいぶ乾いてきました。 |
![]() それにしても、なぜこのブチだらけ夫妻から、ブチなし単色のこどもたちが生まれるのでしょう? ほんとうに不思議です。飼い主としては、毎回思いがけないことになるのが楽しくて、文句などまったくありませんが。 |
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![]() チャスキもいつになく優しい目つきになっていて、何度も仔アルパカの様子を見に来ます。 まあこれも、さいしょの1、2日だけのことと思いますが…インティ君のときもそうだったものね… |
![]() 足取りがしっかりしてきた仔アルパカは、さっそくお乳探しを始めます。 あちこち見当ちがいなところを探すので、見ていてちょっとヤキモキします。 しかし思えば私も、これで4回目の立ち合いです。あまり心配しすぎないで、明日まで様子をみます。 |
![]() 午後には、もっと乾いてふわふわになりました! 先住アルパカたちの茶色よりもずっと濃い、きれいなチョコレート色ですが、こうして日が射していると、エンゼルパイのクッキー色に見えます。 ひざから下が黒くなったところは、茶色い仔羊そっくりです。 |
![]() どうやらお乳、少しは飲めたようです。とりあえず満足したらしく、長い頸をグラグラさせて居眠りしています。 性格はとても人懐こくて、つかまえやすいので、夜には念のため、少しだけ山羊ミルクも飲ませておきました。 |
![]() この仔の茶色は、光のかげんでずいぶんと違って見えます。夕方には、紫色を帯びた、おいしそうなチョコレートケーキの色になりました。 黒いダークチョコレートのコーティングつきで、ザッハートルテそのものですよね、おいしそうだなあ。ぜったい洋酒もジャムも入ってますね、これは! (ペルーでどこか、ザッハートルテを作ってるか輸入しているお店、ないかなあ?ないだろうなあ…) |
![]() 現在出張中の宿六は、きょうがバレンタイン・デイだということを、 気づきもしなかったようですが、そんなの一向にかまいません。 特大のアルパカチョコレート…いえ、チョコレートアルパカが、うちにはいるんですから! こんなにアルパカ殖えちゃって、これからどうするの?という心配も、もちろんあるわけですが… でもまあなんとかなるでしょう!ペルーですから。ここは。 今はよけいな心配なしで、ザッハートルテ・アルパカの猛烈なかわいさ甘さを、毎日味わいます。 それにしてもやっぱり不思議です。 どうしてこんな凝った色のアルパカが、うちで生まれてくれたのでしょう。 チャスカ様はこわいだけじゃなくて、たいへんな芸術家ですね。 |