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アルパカのいる庭

(2)破壊的草食系とのクラクラする日々(2019年9月〜11月)


<最新記事はこちら!>

アルパカのいる庭



2019年9月12日(木) 午後6時の室温21.5℃ 外気温18.0℃ 晴れのち曇り
<アルパカさんのお仕事拝見>



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季節のおいしい新素材。
「今週は桑の若葉になりまーす!」



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サラダ用の食用タンポポもやられましたー!
ペルーにはないのを育ててたんですが…
もはや期待通りで嬉しいくらい。
なんてグルメなの…



 決して引っこ抜かず、上手に葉だけ食べるのは、さすがアルパカさん。
 でも畑を続ける気は、なんかなくなっちゃったなー。
 …いえむしろ、すっぱりやめる口実が出来て、ちょうどよかったような気も!!



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 今日もまた、オオイタビの剪定作業に余念のないチャスカさんチャスキさん。

 お食事中に近づくと、チャスキは警戒してすぐ振り向きます。
 でもチャスカはおかまいなしに、むしゃむしゃ食べ続けます。
 性別は、実は私たちはまだ確信がないのですが、やはり神経質なチャスキがオスっぽい…?
 もしぜんぜん違ってたらおかしいでしょうね。毛刈りのときにわかるかな?



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壁のオオイタビ。アルパカ投入後。


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アルパカ投入前…
とても良い緑の壁でしたのです…

 アルパカの口が届くところまで、みごとに一直線に葉が刈り取られてしまいました!そんなにおいしいのかオオイタビ…

 やはり気根や枝は傷つけず、葉だけむしりとっているので、枯れることはなさそうです。

 でも見た目はすごく変!
 手前にランタナやヘリオトロープ(=今のところアルパカが食べない植物)でも植えて、藪を作るしかないかな。




 さてもうひとつ、アルパカさんがなしとげた、別の仕事のお話。
 (オチまでちょっと長いので、お暇でしたら)


 二年ほど前まで、永吉君の子供たちに、だいぶ手を焼いていました。
 「小さな家」とこちらは庭つづき、仕切りがないので、三人それぞれ好きなときに入ってきては、なにかとやらかしてくれたからです。


 一家がうちに越して来た当初は、三人に鳥や蝶や花のことを教えてあげようと、けっこう楽しみにしていました。
 でもざんねんながら上の子二人は、動植物への興味も敬意も、ぜんぜん持ち合わせていないようでした。(はじめのころかわいかったハム君も、親戚がスマホを買い与えてから、いつもだるそうな別人になってしまいました…)


 私の庭まで来るのは、親に聞かれたくない話があるときだけ…らしく、長女おみっちゃんはスマホにしがみついたまま、手当たりしだいに草花をむしって捨てたり、魚がいる池に石を投げこんだり、ハム君にいたっては、お菓子の包みやペットボトルを平気で芝の上に捨てていったり。
 またおみっちゃんがとつぜん、大柄な同級生をぞろぞろ連れてきて(うちは公園ではない!)、てっきり強盗と思った私がパニックに、なんて騒ぎもありました。


 二人の傍若無人さに呆れつつも、一度とっつかまえて道理を聞かせたところ、さすがに十代ですから二度と繰り返しはしませんでした。
 でも困ったのが、まだ道理など通じない、当時3歳くらいの末娘ひとみちゃん!


 昼食後が魔の時刻で、お母さんが爆睡してしまうらしく、毎日のようにひとりでふらっと来ては、物陰でコマコマと悪さをしていきます。
 「いたずらはともかく、誰もいないときに池や井戸に落ちたら、いったいどうするの!」と、永吉君には何度も何度も注意しました。でも、「子供や奥さんにいやな顔をされるのが何よりこわい」という人ですから……結局なにもせずじまいです。しっかしてくれお父さん!



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取付け工事中の、「魔の3歳児防御柵」


 車道をはさんだ向こう側が、すでに包囲し終わった「小さな家」。


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せっかくかわいい扉をつけたのに…
永吉君一家はいつもあけっぱなしにします。
それじゃ工事した意味、ないじゃない!
いいかげんにしてよ!


 …と、数か月ごとに言っていますが、この先もずーっと言い続けることでしょう。


 それからややあって、近所の井戸に若者が落ちて亡くなる、という事故が起き、パチャカマック界隈は大騒ぎとなりました。
 それでも永吉君は、末娘に起こりうる危険を、何も感じないようでした。


 ちょうどその翌日のことです。
 ひとみちゃんがまたひとりでやってきて、何を思ったか、池に犬のフンをたっぷり投げ込んでいきました。(当時門の外で飼っていたワン公のフンを、わざわざ持ってきたらしいのですが、子供ってほんと謎…もともと永吉君一家の食用に育てていたティラピアですが、以後捕獲&料理を禁止しました…)


 ペルーに来て「歩く忍耐」となった私も、ついにブチっ…と来ました。次に池か井戸に落ちるのは、犬のフンじゃなくてひとみちゃんだ、とピンときたからです。

 とはいえ、あの親御さんには、何を言っても時間の無駄。また、「ここは永吉君の良き人柄に免じて…」という気持ちも大いにあります。
 結論。毎度のことながら、自衛策を講じるしかありません。ペルーでうまくやっていくには、それがいちばん早いのです。


 まずは井戸にふたをつけ、犬はフランクリン君に引き取ってもらいました。
 それから「小さな家」を鉄柵でぐるっと囲んで、中からなにも(笑)出てこないようにしました。(「小さな家」の庭は200uはありますから、これは一家虐待ではありません)。また念には念を入れ、車道をはさんだうちの庭も、柵で完全に閉め切りました。
 残るは車庫ですが…ちょっと迷ったけれど、扉をつけると不便なので、やめておきました
(←ぜひここで、いやな予感を味わってください)

 さあこれで安心です!
 いかな魔の3歳児ひとみちゃんといえど、ふたつの柵を乗り越えてまで、池に落ちに来たりはしないでしょう。
 緑の柵をめぐらせた庭は、急にかわいい公園風になり、それもけっこう気に入りました。そして一か月ほどは(たった一か月ほどは)、双方のプライバシーと安全とが守られた、平和な日々を過ごすことができました。


 ところが。(ここで「ところが」が来なくちゃ、ペルー暮らしとは言えません)
 ほどなく「小さな家」では、自分の庭の新しい扉を、ひとえに不精から、あけっぱなしにするようになりました。
 そして車道に出ほうだいとなった末っ子ちゃん、今度はうちの車に目をつけました…


 家族はだれも見張ってませんから、もうやりたい放題です。かわいそうな車をマジックペンで汚したり、石でひっかいて無残なキズをつけたり、タイヤまわりにいたずらしたり…
 再び私はブチっときて、そうです、今回もひたすら自衛策あるのみ!



 宿六は、「これ以上うちのカギを増やしてどうする?!」と反対でした。
 でも車庫に扉をつけない限り、末っ子ちゃんの働きで、車の未来の転売価格は落ちつづけます…
 私などは扉だけではまだ心配で、車庫のむこうの鉄柵に、しっかり鉄条網もまきつけてもらいました。


 末っ子ちゃんほぼ猛獣扱いですが、まったくしつけされていない3歳児の破壊力、決して決してあなどれません。わかる方はわかって下さると思います。
 それでもなお永吉君は、40代で生まれたかわいい末娘のことですから、往生際わるくいつまでも擁護を試みていました。しかし工事が終ったあとは、変な出来事はパタっと起きなくなりました。ほらね。やっぱり。



 こうして末っ子ちゃんのおかげで、二度にわたって大工事をする羽目となった私たち。
 費用は、こわくて総額は計算していません…(宿六さん涙目)


 でも子供三人を抱える永吉君には、車の修理代も工事費用も、かわいそうで1ドルだって請求できません。
 そう決めたのは自分です。が、それでもやっぱり「なんで私たちが…」と、ケチくさくいつまでも心に引っかかっていたのも、また本当のこと。それが(ここでやっとアルパカに戻ります)、アルパカたちが来てくれて、きれいに解消したのです!


 柵で安全に囲われて、とつぜん他人(特に乱暴な子供たち)が入って来ない庭は、小心者のアルパカたちにとって楽園です。
 また扉のある車庫は、雨よけ日よけの小屋掛けがわりになって、もはやアルパカを飼うために作った、としか思えない都合の良さ。
 そうか私たちは、未来にやってくるチャスカとチャスキのために、あの工事をしたのですね!だったらもう、100%納得の意味ある出費ではないですか!


 「今」しだいで、過去も変えることができる、そうしていやな過去から自分を解放できる、というのは本当に本当なんですね。
 これもまた、アルパカさんが来ただけでやってのけたお仕事です。



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フィアット君旅立ちの、寂しい小雨の朝…


 車庫の扉は、ジュリアス・シーザー君(永吉君の弟)が張り切りすぎて、無駄に重々しい、鉄の塊みたいな不便きわまりないのを作ってくれました。
 なぜか、永吉君の末っ子が悪さをするたびに、おじさんのジュリアス・シーザー君がもうかるようになっています。
 ぜひかわいい姪っ子にコミッションを支払うよう、言っておきました…



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物入りなクリスマス前に、仕事が入ってごきげん
ジュリアス・シーザー君


 ちょうど時節柄、おやつに支給したパネトン袋が、右下に見えています。
 仕事に来た人たちに、糖質とグルテンのかたまりを出すのは、主義に反してたいへん気がひけます。
 が、ペルーの人は糖質とグルテンしか喜ばないので、しかたありません。



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 庭はもう葉桜となりました。
 今年はミモザが一段と大きくなり、花もふんだんに咲いて、香りがすばらしかったです。
 (kindleの起動画面の木みたいに、大きく傾いていますが、これも味のうちかな)


 猫の不在がしみじみと悲しかった、帰宅時と日暮れ時が、このところ急に楽になりました。
 車で帰宅すると、アルパカたちがなんとなーく車庫のあたりで待っていて、ムー?とか声をかけてくれるのですよね。
 また日没後は、自分で車庫におさまる二頭のところに、お夜食のアルファルファをお持ちするのが、楽しい日課となりました。


 アルパカは猫のかわりにはなりませんが、もし今新猫さんを迎えたとしても、アルパカのかわりにはならないことでしょう。
 それぞれにかけがえのない、かわいい家族です。
 宿六はあいかわらず、「ハス……チャスキ」「ハシン……チャスカ」と呼んでいますが、それも笑って聞き流せるようになりました!



2019年10月12日(土) 午後10時の室温20.6℃ 外気温17.8℃ さっきまで月がきれいでしたが、今は曇り
<チャスカとチャスキのバラ戦争>



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ミニバラに絡めとられたチャスカ
(霧雨後の見苦しい姿、お許しください。
乾けば元通りになります→)


 9月18日は、チャスカの厄日でした。
 なんと一日のあいだに四回も、バラに「捕獲」されたのです。
 うちの悪アルパカどもは、バラの花と葉が大好物。でもバラのほうも、決して黙って食われてばかりではない、というお話…



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「これが本当の、わ・た・し!」
(自然乾燥後のチャスカ)



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すぐまた別のバラに捕まったチャスカ。
チャスキがそばで心配しています。


 チャスキ(♂)は神経質で、いつもビクビク警戒しているので、バラの茂みに深く入り込んだりはしません。
 でも食いしん坊のチャスカ(♀)は、食べ始めると夢中になって、ぐいぐい前に進んでいくので、それでバラにもすぐ捕まってしまうのですね。
 いったんこうなると、まず自力では脱出できません、歩く巨大毛玉みたいな生き物ですから。



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 午後には、今度は大きなバラに、ぐいっと首根っこを押さえられていました。
 (バラの葉がぜんぜんないのは、すでにアルパカたちがきれいに食べてしまったからです…)


 日に何度もこんなことが起きると、バラが心配なのはもちろんですが、チャスカのほうも心配になってきます。
 今はふっかふかの歩く毛玉なので大丈夫ですけど、初夏の毛刈り(←年末のお楽しみイベント、乞うご期待!)のあとは、バラの棘でケガをするかもしれませんし。



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 アルパカ屋のFさんも、家畜慣れしている永吉君も、「囲いを作って、アルパカを閉じ込めればいいのでは?」と助言してくださいますが…
 私たちは、アルパカが庭を勝手に歩き回る、このプチ放牧感がとても気に入っているのです。


 そこで………
 バラのほうを囲うことにしました。
 宿六が探してきたユーカリの材木を、永吉君に頼んで、バラの植え込みのまわりにぐるっと打ち込んでもらいます。
 すぐには腐らないように、少しセメントを入れて固定し、そのあと私がひとつひとつロープを張って歩きます。



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(雑草でお困りのmonarcamonaさま。
うちではウッドチップかなり役立ってます!)


 仕上げは、これも腐敗防止を兼ねてペンキを二回塗り。
 ロープはさいしょ二か所だけ巻いていましたが、例によってチャスカがぐいぐい長い首をつっこんでしまうので、様子を見ながら調整中です。


 まだ寒いうちに大急ぎで囲ったのが幸いし、今バラはすべて新芽を伸ばし始めています。
 リマのバラは年中緑で、いつでもなんとなく咲いているので、いつ剪定したらいいのかわからず、長年ほったらかしでした。
 でもこのたびアルパカたちが、古い葉を食い尽くしてくれたおかげで、初めて枝ぶりがよく見えるようになり(笑)、この機会に思い切って刈込みもしてみました。もしかすると今後は、もっとよく咲いてくれるかも?



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 と、喜んでいたのも、ほんの束の間……
 ある朝、今度は玄関先から、ワシャッ、ワシャッ、ワシャッ、ワシャッ…と、草食動物が何かを食らう不吉な音が……
 コーヒーカップを放り出し、走って見にいくと、あーーーーっ!今度はアガパンサスが襲われています!
 ついさっきまで、濃緑の大きな葉が茂って見事だったのに!


 (草食系男子とか言いますけど、そうとう破壊的ですよ、草食系って…)


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特に花芽がおいしいそうです…
鬼っ!悪魔っ!



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百日紅の苗も念のため囲いました…
Ma's vale prevenir que lamentar despue's.


 つまりアルパカたちは、バラに口が届かなくなったので、ほかの植物の試食を始めたのですね。
 よーーし、わかった!このさい、心配な植物はぜんぶ囲ってしまいましょう!
 せっかく永吉君も杭打ち名人になり、私もロープ扱いに慣れたことですから。そして宿六が杭を買いに走ります。



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 はんぶんヤケで、家のまわりも大きめに囲ってしまいました。
 そして柵の内側に、アルパカが狙う草花(バラ、ペンタス、ゼラニウム、ランタナ、ヘリオトロープなどなど、要するに芝以外のほぼすべて)を、庭のどこかで見かけるたびに移植しています。


 最終的に、いったい何本杭を打ったかわかりません。
 こうしてそこらじゅう、杭だらけになってみると……あら?意外にいい感じ?
 なんだかとっても牧場風です。アルパカ牧場ではなく、あくまで「バラ牧場」ですけれど。


 この半月ほどは、主にこの作業で終始しました。
 今年はとても寒い冬でしたから、つい猫のぬくもりを思い出し、薄暗くなりそうでしたが、アルパカたちが盛大に庭を引っかきまわしてくれて、毎日なにかしら緊急事態発生で、おかげでとても気が紛れました!


 「こんなだったら、さいしょから猫もらってきたほうが、ぜんぜん楽だったんじゃない?」という冗談も出ておりますが…
 でも今は、庭を少しずつアルパカ向けに変えていくのが、とても楽しいです。まったく新しい経験って、やっぱりいいものです。
 いずれアルパカたちともよく馴染み、また懐かしい二猫の余韻もじゅうぶん味わってから、改めて次猫さんのことも考えようと思います。



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 新しい囲いの内側で、ひどいめにあったアガパンサスもじわじわと復活中。


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 夏はいつも、玄関先を堂々たる花で飾ってくれるアガパンサスですが、これから年末にかけてどこまで立ち直ってくれるでしょうか。


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 さて、そのほかのアルパカさんお仕事レポート。
 ビワの葉もおいしいらしく、口が届くところはすべて剪定終了。


 それにしても、何とかわいい立ち姿!
 「こんなにかわいいなら、もっと早くから飼えばよかったなあ」と言いかけて、ハタと気づきました。
 もし庭の作り始めから飼っていたら、背の低い苗はぜんぶ食われて、木は何も育たなかったはず…
 だから今年あたりが、アルパカ導入の最高のタイミングだったのでしょうね。



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 あいかわらずオオイタビも毎日見まわって、新しい葉がでると、きちっと摘み取ります。
 永吉君は三つ以上の仕事をお願いすると、最初の二つを忘れますが、アルパカたちはいろんな木々の剪定を、ぜったいにひとつも忘れません。


 オオイタビの根元には、アルパカが食べない…と思っていたランタナとヘリオトロ−プを植えてみましたが、一日で消えたので、今度はカランコエのさし枝を試しています。いくらでも殖えて惜しげがないので、たとえ食われてもあまりショックじゃないですし。


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 アルパカたちは、ハイビスカスの剪定にも熱心に取り組んでいます。
 裏口の良い目隠しになっていたのですが、下部がシースルーになってしまいました…



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 でも今年はなぜか、ものすごい勢いで花が咲き始めています。
 もしかしたら「アルパカ剪定」のおかげで、活気づいたのかも?
 肥料に使っているアルパカの落とし物も、そろそろ効いてきたのかもしれません。



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 バナナの子株もむしゃむしゃ……うん、これは食べてよろしい。
 バナナの木ってなんかだらしない姿なので、本音では始末したいのです。永吉君が惜しがるので、しかたなく残していますが。



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 ところで最近、チャスキの隠れたチャームポイントを発見!


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 後脚は、いろんな茶色の組み合わせで、なかなかおしゃれなのですが…


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 もっとかわいいのが前脚!
 白一色かと思ったら、チョコレート色のショートソックスはいてました!
 いつも芝に埋もれていて、今まで気づきませんでした。
 …バニラとチョコレートのアイスクリームが食べたくなりました。あした生クリーム買ってこよう。



2019年10月31日(木) 午後8時の室温24.4℃ 外気温20.8℃ 高曇り
<大ニュース!アルパカついに芝草を食べる!>



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 わが家の偏食アルパカ……というか正確には、「芝以外は」ありとあらゆるものを食べるアルパカたち。
 現在のところ、最高に好きなのは、やっぱり桑の葉のようです。



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「ちょっと、放しなさいよ、あんた!」


 あんまり好きで喧嘩になるほどです。


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 それからムラサキウマゴヤシの干し草。一心不乱で食べます。だから食べてるあいだは触りほうだい。


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 すでにお話ししたようにバラやペンタスも大好物ですが、囲いの中に避難させたところ、どう見てもまずそうなパピルスまで食べるようになりました。
 もしかして飼い主へのあてつけ?…なのかな…?



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思い起こせば猫たちのほうが…


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よっぽど喜んで芝草を食べてくれたような………


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 その後アルパカたちは、壁のオオイタビも桑も、口が届く高さの葉は食べ尽くしてしまい、ついにはモンステラの枯れ葉までガジガジと…
 すぐ足元には、青々と芝草が生い茂っているにも関わらず、です。
 「どうしても何があっても、こんりんざい芝だけは食べない」、と決めているようです。
 これも、ラクダ科動物の頑固さのゆえなのでしょうか?



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感動の瞬間、隠し撮りに成功!


 ところがです、本日、ついについについに!アルパカたちが芝草を食む現場を激写!
 わが家的には大ニュースです!!



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 チャスカとチャスキがうちに来てから、もうすぐ三か月ですが、芝を食べたのは木に繋いであった初日だけ。
 なのでちょっと自分の目が信じられず、望遠でよーく観察しましたが、たしかに芝草、チャスカの口に入っていますね!



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 チャスキのほうも、しっかり噛んで飲み込むところまで確認しました!

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「…意外においしゅうございました」


 あーーー良かった!
 花への被害は、杭とロープでなんとかなりますが、気になっていたのがアルパカさんの栄養面。
 もともと芝草が主食の動物ですから、慣れないものをあれこれ食べすぎて、ミネラルその他の過多、もしくは不足があっては心配だなあと、少し気になっておりました。毒のある植物だって多いですしね。


 願わくばこれからは芝草メインで、ほかの植物はデザート程度、にしてくれるといいんですけど。
 さっそく明日から、ムラサキウマゴヤシを少し減らしてみようと思います。


 ついでながら、写真左のバラの囲い、ロープがだるだるになっているのは、食いしん坊のチャスカがぐいぐい頭をつっこむせいです。
 もっと広く囲わないと、ぜんぜん意味がないとわかりましたので、今また杭の打ち直し作業中です〜



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なんでいつも、二頭同時にトイレタイムに入るのかいな


 チャスカもチャスキも、意地を張るのをやめて?芝を試したら、けっこうおいしかったらしく、今日の午後は長いこと芝の上に屈んでいました。
 これでだいぶアルパカらしくなりました。


 あとは、庭中どこでもトイレにするのをやめて、アルパカらしく一か所に決めてくれると、たいへんありがたいのですが……


2019年11月8日(金) 午後6時半の室温24.6℃ 外気温20.3℃ 快晴のち曇り
<お池にはまったチャスカ嬢>



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 日本はもう立冬ですね。
 つまりこちらは立夏で、たしかに急に陽射しが強くなりました。
 それでも新年までは、夕方になると必ず曇ってひんやりするので、油断禁物なのですが、リマのみなさまは日暮れまで平気で海水浴してますねえ。
 それも、いつでも冷たいフンボルト寒流で…
 ぜったい寒いと思うんだけどなあ。



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 日光が強くなったおかげで、アルパカたちの微妙な色の違いも良く見えるようになりました。
 そういえばチャスカとチャスキは、まだリマの夏を知らないのですよね、やっと一歳だものね。
 夏めいてきて、毛刈りをいつすべきかが悩ましいところですが、念のため12月半ばまでは待とうと思います。
 日盛りにはそのへんの木陰で涼んでいるので、まあ大丈夫でしょう。



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「チャスカ、今日はなんの実つけてるの?
それ食べられるの?」



 夏めいてくるとクリスマス。
 ということで、アルパカたちがどれくらい仮装に耐えるのか、軽く実験してみます。



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「今日はレトロにきめてみました!」


 チャスカは桑の葉で釣れば、とってもかんたん。けっこうこういうことには鈍いんだ、チャスカって…
 市販の子供用かぶりものが、ぴったりサイズのようですね。


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「み、見えない…」


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「ど…どうしたのっ?!」
チャスキが心配して飛んできます。
チャスカは平然と食べてます。


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チャスキにも試してみましたが…
ぜんぜんだめです。



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 神経質に首を振りまわすので、すぐ落ちてしまいました。
 チャスキには、何か振り落としにくいものを考えないといけませんね。



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チャスカ、ど、どどどどうしたのっ?!
(仮装に目覚めてストッキングはいてきたのかと…)


 さて、そんな平和な日々が(ほんの数日)続いておりましたが…
 ある朝、美人のチャスカが、こんな世にも情けない姿で発見されたのです!
 うわ……四つ脚ぜんぶ、ドロドロに汚れています…



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 このところアルパカたちのマイブーム(死語?)は、繊維たっぷりパピルス食。
 池の中でパピルスの根がスポンジ状に繁茂し、なかば陸地化したところに、よくこうやって乗っかっています。
 それが何かのはずみでズブズブズブッ…と、土のあるところまで脚がはまってしまったのでしょう。完全に乾くまで、二、三日はなんだかチャスカ、小汚かったです…


 (右のチャスキはいつものように、ぴっと尾を上げて挨拶してくれています。
 チャスカも尾を持ち上げるようになってきましたが、何か夢中で食べているときはしません。とても尾まで神経がまわらないようです)



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 石を詰めたフィルター池のミニパピルスも、よく食べています。(チャスキは食べながら尾で挨拶…)
 パピルスは増えすぎて困っているので、一向にかまわないのですが…


 ただアルパカたちは、猫に負けないパニック体質。
 うっかり水の近くでパニックを起こしたら、浅い池でも溺れかねません。
 やはり池のまわりも、ぐるっと杭で囲ってしまったほうが、われわれ人間は安心して暮らせそうです。


 そう私が決めたところ、宿六が言うには、
 「アルパカは生まれつき湿地が好きだから、水に入れなくなるのはかわいそうだ。
 安全なアルパカ専用池を別に作ってやろう!」


 ま、それもいいかと思いますが、でも少なくとも年内はやめましょうね…
 しばらく土木工事は遠慮させていただきたいです。今年もほんといろいろあったから。



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先ほど、働く永吉君を隠し撮り。
(別に隠し撮りしなくてもいいんだけど結果的に)
赤手袋が妙にポイントになってますね…


 ということで、今日はまたもや、杭の並べ替え中。
 永吉君、何度もやりなおしをお願いして、わるいねえ。
 でも私たちはアルパカ初学者だから、しかたないですよね、毎日少しずつ傾向と対策を学習中です。


 さてそれでは私は、これから杭にロープを張ってきます。
 そのあとアルパカさんの岩塩入りのお水をかえて、お夜食のムラサキウマゴヤシをお出しします。
 幸い今日もしっかり、芝草(とパピルス)を食べていたので、ムラサキウマゴヤシはちょっぴりで大丈夫そうです。



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