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アルパカのいる庭

(3)初めての毛刈り、初めてのリマの夏(2019年12月〜2020年4月)


<最新記事はこちら!>

アルパカのいる庭


2019年12月30日(月) 正午の室温26.6℃ 外気温25.9℃ 快晴!
<庭の新ペット!>




みなさま、クリスマスは楽しく過ごされましたか?
うちは猫がいない寂しさに耐え兼ねて、新しく雑種のイヌを二匹、もらってきてしまいました!



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名前はまだありません。犬種もまったく不明です。
でも体型からして、ハウンド系が少し混ざっているのは確かなようです。














…というのは真赤なウソで(失礼しましたー)、これ、毛刈り後のアルパカたちです!
見違えるようにかわいく…じゃなくてヘンになって、もう大笑いです、以下詳しくご報告いたします。
年末年始に、これでひと笑いしていただけたら、嬉しい限りです。



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 12月10日に旅から戻ると、パチャカマックはもう初夏となっていました。
 留守にしたのは半月ほどですが、アルパカたち、ちゃんと私たちを覚えていてくれました!
 帰宅するとすぐ、ムームー鳴きながら近づいてきて、鼻をくっつけて挨拶してくれたのには、ちょっと感動してしまいました。


 むかし、わずか一週間の出張で宿六がハシンタ猫に忘れられた事件、というのがありましたが、アルパカは猫よりずっと目が良さそうなので、記憶力も優れているのかもしれません。


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意外に美人ほど身なりに無頓着?


 その後アルパカたちは、左の写真のように、午後はほとんどナツメヤシの木陰で過ごすようになりました。
 ラクダならナツメヤシにぴったりですが、厚着のアルパカとナツメヤシは、ちょっと妙な組み合わせです。


 よほど暑いらしくて、水まき後に泥だらけになったところも、大のお気に入り。
 特にチャスカが喜んで、泥の上でころげまわるので、このところとっても汚いのです…
 年末用に飾りをつけて記念写真を撮ろうとした日も、このありさまで、カメラマンがっくり…です。



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バリカンの調子をみるプキオのFさん。
歯医者さんが注射の準備をしてるとこみたい。
こっちも緊張してしまいます


 いよいよアルパカたちも、衣がえの季節のようです。
 そこでプキオのFさんに電話して、12月23日に来てもらいました。



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 こういうときは、より手がかかりそうなほうを、先にやっつけるのが鉄則。
 まず神経質なチャスキ(♂)を取り押さえます。



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 三人がかりで(Fさんと息子さん、それに永吉君)、しっかり四つ足を縛ります。
 かわいそうだけどしかたない。あばれると危ないですから。
 宿六と私は手は出さず(こわいので…)、かわりにビデオと写真担当です、人生初の「アルパカ毛刈り@自宅」、一瞬だって見逃せません!



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 チャスキはただちに絶叫しはじめ、チャスカ(♀)がその様子を心配そうに見ています。


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 Fさんはまずバリカンで、次いでハサミに持ちかえ、どんどん刈り込んでいきます。

 …写真では静かそうに見えますが、チャスキの絶叫、ものすごかったです。
 羊のメエ〜〜をもっと重く&金属的にした、比喩のしようのない凄まじい大声で、エ〜イ〜、エ〜オ〜、エ〜イ〜エ〜!と休みなく鳴き続けます。
 聞いてるだけで気が狂いそう。


 加えてあいまあいまには、胃から消化途中の葉っぱをもどして、人間たちに吹きつけようとします。
 かよわきアルパカにとって、これが唯一の護身術ですから、しかたないのですが…
 結果、あたりに緑色のスライム?が飛び散り、たいへんお見苦しいので、写真の一部をぼやかすことにいたします。



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おそるべき毛の厚み!
暑がっていたのも当然ですね。



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 巨大毛玉の中から、少しずつ本体が削り出されていく、という感じです。


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 立ち会うチャスカの困惑顔が、みんなの笑いを誘います…


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 だいぶ本体が見えてきました!
 チャスキと思っていた塊の、ほとんどが毛だった、ということがよくわかります。


 (チャスキは今朝の食事、もうあらかた「最終兵器」に変えて使ってしまったようですね…まったくお見苦しい限りで…)


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 30分ほどかけてやっと片側が終ったので、ぐるっとひっくり返します。
 (チャスキここぞと大絶叫!)



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 すぐに裏側の刈り込み開始。
 緑のスライム攻撃に疲れた永吉君は、雑巾を使えばいいと、やっと気づいた模様。


 ところでFさんの息子君は、まだアルパカ関連技術は、なにも身に着けていないようです。
 ぜんぜん役に立たないので、家畜慣れした永吉君がいてくれて助かりました。
 永吉君の祖父母は、アヤクーチョでアルパカを飼っていたそうですし、またお母さんも以前、パチャカマックでリャマを一頭飼っていたとか。



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「チャスキ、床屋へ行く」


 アルパカ向けのサマーカットは、いろんなスタイルがあります。
 プードルカットや、背中をモヒカン状、もしくはステゴサウルスの背ビレ状に残す、等々。


 ふつうアンデスのアルパカ牧場では、あっさり全部刈り込むようですが、うちのはペットですから美観も大切…
 そこで、とりあえず尾かしらは残してもらうことにしました。
 Fさんの息子君みたいな、サッカー選手風サイド刈り上げも勧められましたが、あんまり顔が変わると飼い主側のショックが大きそうです。
 初めての今回は、控えめにしておきましょう。



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 裏側もだいぶ仕上がってきました。
 幸いにも写真からは聞こえませんが、この間チャスキは休みなく、耳をつんざくような声で絶叫しつづけています。
 いつもはかわいく、小声でムーとかフエーとか言うだけなのに、どこからあんな恐ろしい声が出るのやら!
 今年はほんと、草食動物の底力を思い知らされましたねえ。



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 Fさんはペディキュアサービスもこなします、でもまだほとんど伸びていなかったので、少しだけ。

 この機会に足の裏が写せてよかったです。ごらんのとおり、パンヤを詰めたぬいぐるみの足のようにふかふかで、とても柔らかいのです。
 なのでこちらの足を踏まれても痛くありませんし、また芝など踏み荒らすこともありません。
 (そのかわり、口でしっかり草木を荒らしてくれますが…)



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 ロープをほどいて、脚の毛を刈ります。
 こーれはちょっとひどい姿ですね、なんかもう解体途中のようですね。
 チャスキにとっても人生初の毛刈り、こわがるのもあたりまえですね。
 ちょうどクリスマス前日ですし、「これはいよいよチャスキがチャルキ(干し肉)に…」とでも思ったかな。



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 さいごに「お白州に引き据えられ」ポーズで座らせて、後ろ髪をそろえます。
 チャスキは怒って絶叫しながらも、尾をぴっと上げて、「私は無害な動物です」アピールをしているのがかわいいです。
 やっぱりどこまでも「家畜」なのですよね、生まれつき心の底ではいつも人を頼りにしている、というところがアルパカにはあるようです。
 毛だってもし人が刈らなかったら、暑い時期には熱中症になってしまうでしょうし。



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「…いったい今のは、なんだったんすか?ドッキリすか?」
悪夢から目覚めたように茫然とするチャルキ…いえ、チャスキ


 途中予防注射もしてもらって、合計1時間3分で完成!みなさまおつかれさまでした!
 私たちは主に耳が疲れましたが、1時間と3分休まずわめきつづけたチャスキは、もっとクタクタのはず。
 しかし解放されたとたん、ぴたっと鳴きやみ、別に逃げようともしないところが、またなんともかわいいです。


 それにしても思った以上に、ちっちゃくなっちゃいましたねえ!!ほっそ!!
 永吉君が、「バンビになっちゃった!」と笑います。



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 Fさんはまったく休まず、すぐチャスカに取り掛かります。
 チャスカも縛るなり叫びはじめましたが、チャスキより甲高い小さな声です。
 またじきに疲れてしまったらしく、眠そうに目をつぶったりしながら、「念のため抗議は続けておくか…」という風に、淡々と機械的に鳴いていました。
 メスは神経が太いです、やはり。


 チャスキの一時間の単独コンサートで全員疲弊してしまったので、チャスカの落ち着きはありがたかったです。
 緑のスライムも吐かなかったですし。



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 手触りの違いから薄々感じていましたが、チャスキよりチャスカのほうが、毛がずっと上質で密だそうです。
 また泥汚れもひどくて(チャスカだいぶ転げまわってましたからねえ)、今度はまったくバリカンが使えません。
 やむなくぜんぶハサミで刈ることになりました。Fさんたいへんだ。でも料金は同じで申し訳ないみたい。


 なお従軍カメラマンの私は、チャスキの絶唱拝聴で心がくたびれてしまい、チャスカの写真はあまり撮りませんでした。
 ここからは手短にご報告します。



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尾はチャスキ同様、先を残したライオンカットに。


 チャスカのおしりのあたりを刈り進むにつれ、たくさんブチ模様が見えてきました。
 白いおしりと思っていたので、意外でした!
 アメリカインディアンのかわいいぶち馬(アパルーサ)って、長年の憧れでしたが、そうか、うちにもすでに一頭いたのか!



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「チャスカ、美容院へ行く」


 頭部の毛は、あまり唐突にぜんぶ残すと、ヘルメットみたいで妙なので…
 首になじむように、少し斜めに切ってもらいます。



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 プードル式に脚先の毛を飾りに残す、というのもありですが、泥だらけなので、すっきり切り捨ててもらうことに。

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チャスカもまた、ずいぶんこじんまりとしちゃいましたね…


 かくしてチャスカも毛刈り完了!
 バリカン不使用ながら、チャスキより早くて計48分でした。



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こ、これはやはり…
「新種のペット登場!」と言うほかないような…


 二頭とも終ってしまえば、意外なほどのケロリンパ。
 庭に逃げていたチャスキも、すぐ挨拶しに寄ってきました、猫だったら3時間は怒ってたと思いますが。
 身体が軽く涼しくなって、たぶん気持ちもいいのでしょう。


 私たちのほうは、目が慣れるのにしばらく時間がかかりそうですが…


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 そしてこれが、冒頭の「雑種イヌ」の正体です。

 思いがけず手触りは、毛刈り後のほうがずっと良くなりました。
 毛が長いときよりなめらかですし、もっとじかに体温も感じられます。
 もともと私は短毛種の猫好きなので、今の撫で心地のほうがずっと気に入ります。
 元通りに毛が伸びるのに一年かかる由ですから、その過程を見るのも楽しみです。



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カハマルカ、ポルコン農場の見返り美ビクーニャ。


 数日して少し目が慣れてくると、細くなった二頭が、アンデスの野生のラクダ科動物、ビクーニャに似ていることに気づきました。
 ビクーニャはアルパカの祖先ともいわれており(諸説ありますが、少なくとも親戚なのは確か)、毛がないと本当に体型がそっくりです。
 前に一度だけビクーニャを撫でたことがありますが、今の二頭の手触りも、ビクーニャそっくりと思います。



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 来年の毛刈りのときは、胸のあたりの毛だけ残して、ビクーニャ風を目指してみようかな?
 (これからは毎年、アルパカ毛刈りで遊べそう!)



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 さて、毛刈りのあとには、本体より大きな嵩の毛が残ります。
 Fさんは、「こうして手でねじってやれば毛糸になります、かんたんかんたん」とおっしゃいますが、そーんな簡単な仕事じゃないことは、アンデスで何度も見たので知っています。
 刈っただけのアルパカ毛を、まずきれいに洗うだけでも一仕事でしょうし。


 幸いFさんの知り合いに、糸つむぎを請け負ってくれる人がいるそうです。
 後日紹介してもらって、素朴な太めの毛糸にしてもらい、使い道はそれからゆっくり考えようかと思います。
 最初に刈った毛は、まさにベイビーアルパカ毛で貴重ですし、大事にしないとなりませんね。
 マフラーなら私でも編めるかもしれないので、ゆくゆくチャスキとチャスカに自毛のベイビーアルパカ100%マフラーをまいてやる、なんてのも?


 なおアルパカの毛は、背中のあたりが最上質だそうです。
 脚などの短い毛は、質もわるく使えないので捨ててしまいます。
 いらない毛は木の根元に埋めてやると生育がよくなる、と聞いたこともありますが、ほっといてもなんでも根付くパチャカマックでは、使い道はなさそうです。


 …うーん、もしかすると短毛でもフェルト作りは可能かな、洗って丸めて洗濯機で固めて、いろんな色に染めてクリスマスツリー用のボールを作るとか??
 でもいかにもカツオブシムシとかつきそうですね…薬草染めにすればいいのかな…
 まあこれも追々楽しみに考えましょう!



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夏を迎えてかたくなった桑の葉を、モゴモゴモゴ…
いつまでもいつまでも噛んでいる二頭。
よほどおいしいのですねー


 毛刈りの数日後。
 本人たちはもうまったく気にしていないようですが、私たちはまだダメです、会うだけで笑ってしまう!
 よく馬の顔のかぶりものって、ありますよね。
 そのアルパカ版を、ビクーニャがかぶっているようにしか、見えなくなってしまって…



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パンパ・ガレーラスのビクーニャに憑依したチャスカ


 それで思いついて、ビクーニャの手持ち写真にチャスカの頭を合成してみたところ…
 あららら、今のチャスカとほぼ同じ!やはり血すじはあらそえませんねえ。


 12月現在のアルパカたちの体高(地面から背までの高さ)は、75センチほどです。
 ビクーニャの体高もそれくらいなので、今はまさにビクーニャサイズですね。
 アルパカたちはあと一年ほどかけて、体高90〜100センチまで育つようですが。



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また何か食べちゃいけないもの、食べてるな…
チャスカは上手に隠れています。
チャスキは望遠で撮ってもすぐ気づき、尾を上げて挨拶。


 ここしばらくは、日陰にいることが多かったアルパカたち。
 夏のビクーニャ服にかえてからは、もとのようによく動きまわるようになり、また泥遊びはほとんどしなくなりました。



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少し茶髪?になってきたチャスキ


 二頭がうちに来てから、まだ四か月ほどですが、とても信じられません。
 悪さはもうたっぷり、四年分くらいしてくれましたから…


 四か月のあいだにせっせと(主にバラを)食べて、二頭とも身体がひとまわり大きくなったようです。
 また先月くらいから急に、チャスキの鼻づらの茶色い毛がフサってきました。
 真黒だったときより表情が見えやすくなり、悪魔顔が少しやわらいだようです。




とまあそんな風に大騒ぎがありまして、今はちょっとヘンな姿ですけれど…
どうか来年も、チャスカとチャスキをよろしくご贔屓にお願いいたします!



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2020年1月7日(火) 午後4時半の室温27.7℃ 外気温26.8℃ 快晴のち高曇り
<アルパカと見る花火>



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 みなさま新年おめでとうございます。

 ご存じのとおり当地には、年末年始に黄色いものを身につけると、新年に幸運にめぐまれる、という謎の習慣があります。
 アルパカたちにもぜひ良い年を迎えてほしいので、先日パーティグッズ店で仕入れた小物で、黄色く飾ってやることにしました。


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 でもアルパカは大きくて力もあって、猫ほどかんたんには着せかえ遊びができません。
 まず宿六がしっかり押さえ込み、そのすきに私がとりつけるほかないようです。



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 チャスカはわりと鈍いので、大丈夫と思ったのですが、一瞬で振り落としてしまいました。
 すぐゴム紐で補強して再挑戦、今度はうまくいきました。



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 おーチャスカ、山羊の角が似合う似合う!
 (毛刈りをしてから、妙にむかしのモデルっぽい脚つきになった二頭…)



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 草食動物って、やっぱり角が似合いますね!
 おおらかなチャスカはすぐ慣れてしまい、気にせず歩き回るので、ますます自然に見えます。


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チャスキもきっと、ほれなおしたであろうかわいさ…かな?

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マレフィセントの餌付けに成功!


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 チャスキのほうは、すぐにネクタイをはずしてしまいました。
 (くびを芝の上に伸ばし、地面についたネクタイを前脚で踏んで、えいっと引きちぎりました。みごとなお手並みでした。
 ただの偶然かもしれませんが)


 ふたたび宿六が取り押さえ、今度は黄色い蜂さんをとりつけてみます。


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 ぴょんっと跳ねて、蜂さんを振り落とそうとするチャスキ。
 でもあごにゴム紐でひっかけてあるので落ちません。



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 顔が黒いせいで、いつも真顔に見えるチャスキには、ふざけた飾りは似合わないかなと思いましたが…
 じっさい似合いませんねー。
 もとから生えてたみたいなチャスカの角の自然さの、引き立て役にはなってますね。


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「年末パーティ、僕はやっぱりネクタイで行くよ…
このほうが落ち着くんだ」


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2019年トイレ納め(失礼)


 大晦日の撮影会もつつがなく終り、やがて深夜となりました。
 これでとうとう「猫たちがいた年」ともお別れだなあと、胸にぐっとくるものがあったのですが…
 庭に出ると、アルパカたちがすぐ目をさまし、いそいそ駐車場から出てきてくれました!



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 うちは建物が低く小さいため、空き地と思われているらしく、ご近所さんはお祭りのたびに、うちの庭めがけて爆竹や花火をぶち込んでくれます…

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 ハシンタ猫は花火も爆竹も大きらい、そういうときは必ずソファの裏に自主避難していました。
 アルパカたちはどうでしょうね?



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 パチャカマックはクリスマスも大晦日もたいそう静かですが、零時少し前になると、急にぽんぽんと少しだけ花火が上がります。
 アルパカたちもとつぜんの騒ぎに驚いて、一瞬うろたえた様子でしたが…



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 すぐ落ち着いて、興味深げに花火を眺めはじめました。
 そうかアルパカは猫とはちがって、いっしょに花火見物できるのですね、これは新しい楽しみができました!
 (パチャカマックはちょっとアンデスの村じみていて、花火を伴う祝祭がやたらと多いのです)


 アルパカたちがパニックになって走り回って怪我でもしたら…と、例によって取り越し苦労をしておりましたが、ぜんぜん大丈夫みたいです。
 さすが、お祭りが多いプキオ出身者!
 2018年の暮れには、まだ大平原でおかあさんアルパカと暮らしていたでしょうから、新年の騒ぎは初体験のはずですけれど。



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「チャスキ見た見た?今のけっこう大きかったね!」


 明らかに花火を「見て」いますね!


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 しばらくすると、だいぶ眠そうになったチャスキが、「そろそろあれ止めてもらえませんか?」と訴えに来ました。
 ごめん、うちじゃどうしようもないのよ…



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 大晦日、日暮れから明け方2時3時まで花火の音が絶えないリマ市内とはちがって、ここではまあ10分程度で花火はあらかた静まってしまいます。
 むしろちょっと寂しすぎるくらい。
 アルパカたちはそのあともしばらく、私たちといっしょに庭で座っていてくれました。


 でもチャスキの後ろ脚にご注目。
 ふだんよりは周囲が騒がしいので、警戒しているのでしょう、脚を完全には畳まず、すぐ立ち上がれる体勢をとっています。
 二頭だけとはいえ、オスたる自分が「群れ」の責任者、という認識があるのかもしれません。3歳まではこどもというのに、感心です。
 いっぽうチャスカのほうは、いつも安心しきった様子で、脚をおしりの下に完全に折りこんでしまいます。



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 二年参り?につきあってくれたアルパカたちには、駐車場でおそばがわりのアルファルファを少しお出ししました。
 それで満足して眠りについたようです。
 そのあと猫たちのお墓に、小さな花火をお供えします。



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 ほんとうにこのクリスマスシーズンは、ハスミン猫とハシンタ猫と二匹ともぬきで、わたしゃやっていけるのだろうか…と危惧しておりましたが、アルパカたちの全面的協力のおかげで、めそめそせずに乗り切れました!


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 うーんでもやっぱり今でも、ほんとにいなくなっちゃったなんて、信じられないなあ。


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「ぜったいここに…なんかおる!」
ご執心ポイントのひとつだった台所棚を調べる、ありし日のハスミン猫。


 ただ、猫なしでは乗り切れそうにない問題が、ひとつだけあるのです…
 5月にハスミン猫が旅立って、わが家が猫なしとなってきっかり一週間後、野ネズミがうちに入ってきたのです!


 それまでは、永吉君が「野ネズミが家に入って困る」とボヤくのを聞いては、台所の始末がだらしないからじゃない?なんて思っておりました。
 でも本当は、うちが猫に守られていただけだったのですね。
 特にハスミン猫は、旅立つぎりぎり直前まで、夜間の台所見回りを欠かしませんでした、あれは野ネズミを見張ってくれていたのですね…


 幸いにも今のところ、さしたるネズミ害はないので(一度アボカドを齧られただけです)、なんとかやりすごしています。
 なにぶん、お米やパン、豆イモ麺類などの炭水化物をぜんぜん置いてない家ですので(笑)、野ネズミもたまに一匹入ってきては、数日後にガッカリして出ていく、という繰り返しです。
 とはいえ宿六の出張中、ひとりでいるときに出てこられると、やはり良い気はしませんね…


 おそらくゆくゆくは、ねずみを口実に、また猫をもらってくることになりそうです。(もともとハシンタ猫も、アパートの階段にドブネズミが出た翌日、大慌てでもらってきた猫でした)
 新しく猫をもらっても、あの二匹が帰ってくるわけではない、と思うと、今はまだ踏み切れませんが、宿六のほうはいつでも大歓迎のようです。


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 ところで、今年さいしょの笑撃の発見!

 アルパカの顔って、真下からみるとこうなんですね、ものすごく変!まったく別の奇妙なクリーチャーに見える!
 自分で撮ったくせに、いったいアルパカのどの部分の写真なのか、すぐにはピンとこなくて、たいへん驚きましたです!



2020年1月31日(金) 午後5時の室温27.5℃ 外気温26.5℃ 快晴のち高曇り
<食べほうだい@桑の木の下レストラン>



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 日暮れ時に、急に育ちすぎの桑の木が気になって、大きな枝を一本落とすことにしました。
 宿六がはしごに登って、のこぎりで切り始めると、すぐアルパカたちがやってきます。
 (黒い瞳を輝かせ、剪定をかぶりつきで見上げていたチャスキ、背に木くずがついてます↑)



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夢中で食べ進むチャスカとチャスキ


 ふだん桑は、あまりに好きすぎて、黄色い枯れ葉までケンカしながら取り合うほど。
 ですから緑の葉を満載した大枝が、どさっと地面に落ちたときの、両名の喜びようときたら!



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 (アルパカ心霊写真状態ですみません)
 夜8時、だいぶ葉がスカスカしてきました。
 でもさしもの大食い二名も、ぜんぶは食べきれなかったもよう。
 このあとまもなく芝の上に座りこみ、桑の葉フレーバーのげっぷをしながら(失礼)朝まで眠ったようです。



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 朝6時すぎ、台所の窓から覗くと、もうせっせと働いてます!
 たぶん明け方から食べ始めたのでしょうね、葉は残り少なくなっています。



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 そして朝9時。こうなってました。
 酔ってピラニア池に落ちた誰かさんの翌朝の姿、という感じですね…
 いやーおそろしい。二、三日は何もやらなくていいか?と思ったのですが、とんでもなかったです。



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 午後庭に出ると、すぐ二頭がやってきて、「なんか芝以外のものちょうだい!」といいます。
 桑の葉をあんなに食べたのに、もうおなか空いたのね…
 今いくらでもあるものというと、池を干上がらせそうになっているパピルス。
 幸いにもこれが、意外なほどウケました。昨年アルパカが入らないように池のまわりを囲ったので、長らくパピルスを食べていなかったせいかもしれません。



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抹茶そうめん風?でなかなか涼しげ。


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 チャスキの顔は、その後もじわじわと茶色さを増しています。
 ふきげんな黒羊みたいな顔も良かったですが、わかりやすいかわいさになってくれたら、それもわるくないな。



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 本当においしそうに食べますねえ。
 桑は秋には葉が落ちてしまうので、その時期のおやつ用にパピルスが使えるのは、助かるなあ。
 私もちょっと試食してみましたが、硬いだけでぜんぜん味はありません。



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 ひとしきりパピルスを食べたあとは、ふたたび期待をこめて桑の下へ向かうアルパカたち。
 「次はいつ桑の大枝、落としてくれるの?きょうの夕方?あした?あさって?」


…うーんたぶん、来年?


2020年2月28日(金) 午後5時の室温29.1℃ 外気温29.1℃ 湿度66% 晴れのちくもり(今日は暑いけど風が吹いてさわやかです)
<たまにアルパカが落ちている庭>



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 ペットのかわいさのひとつは、寝姿ですよね。
 アルパカは、ようすを見に行くとすぐ起きてしまうので、なかなか熟睡姿は見ることができません。
 でも望遠レンズでこっそり観察した限りでは、夜はだいたいこんな具合に四つ脚を畳み、長い頸はもたげて眠っているようです。



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毛刈りから二か月あまり。
少しだけもこもこ感が出てきました。


 そして眠りが深くなるにつれ、頸がだんだん前に倒れていくこともあるようです。
 (写真のチャスキは、不精して座ったまま草を食んでるだけですが)



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ところが一昨日、裏口を開けると…
ギャーーーッ!!


 一瞬あわてました!毒草でも食べさせたか…と思った!
 でもただの昼寝でした。猫なみのリラックスぶりで、私たちが声をかけても、めんどくさそうに尾をちょっと上げてみせるだけ。
 草食動物は警戒心が強いって話はどうなっちゃったの?



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うわ…
魂がどっか行っちゃってる…



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 目は半ば開いていますが、口元がしきりにぷるぷる震えています、夢を見ているのかも。
 チャスカの場合はまちがいなく、桑の葉っぱ食べ放題の夢、でしょうね。



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 行き倒れ状態のチャスキ。
 安心して暮らしている証拠でしょうから、飼い主としてはもちろん嬉しいです。
 でも、朝ドアをあけてこんなのが転がっていると、神経に響きます、倒れる場所は選んでほしい。



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 夕方になり、大きく傾いだ柳の、上のほうを切って立て直そうと、宿六がはしごを持ってくると…


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「わーーい!
剪定タイムだー!」



 ごろごろしていたアルパカたち、急にピリっとなって走ってきました。


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 アルパカたちに見守…見張られながら、太い枝を切り落とします。
 (50歳過ぎたら、こういう作業はぜったいひとりでやってはいけません。
 知人が何人も、高いところから落ちて腰を痛めました。みなさまもどうかお気をつけて)



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 主に食いしん坊のチャスカが、30分間ほどは嬉しそうに食べていました。
 でもじきに飽きたようです。好奇心で食べ進んだものの、さほど好みの味ではなかったのでしょう。



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 ミモザの大枝を落とした日も、小一時間はむしゃむしゃやっていましたが、そのあとは飽きて見向きもしなくなりました。
 なかなか桑の葉以上にお気に召す葉っぱ、見つかりません。
 アルパカの食べ残しは、ぜんぶ堆肥コーナー行きです。



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「ねえねえ、次はこれ切って!」
……桜はだめ!



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チューバッカ化、着々と進行中。
なんか方向性まちがってないかチャスキ?


 ところで。
 コロナ騒ぎについては、何も言うまいと思っておりましたが…
 きのうネットニュースをパラパラ見ていたら、「ついに南極をのぞく五大陸すべてに感染が拡大!」という、おどろおどろしいタイトルが目にとまり、黙っていられなくなりました。


 なんでもブラジルで一人、イタリア帰りの感染者が見つかったらしいのですが、もしほかの病気だったら、それだけで「南米大陸に感染拡大」なんて言いますかしらん……南米大陸、けっこう広そうですよ?知らんけど。

 しかもそれに続けて、「これでいよいよ世界は…!」と、奇妙なほど嬉しそうな書き立てぶり。
 ニュースの本質とはなにか、を如実に示している好例ですね。
 悲観に満ち満ちた憶測を、まるで既成事実のように語る人々が、みなさん異様に嬉しそうなのは、いったいどういうことなんでしょうね。


 人類がいずれ滅亡するとしたら、その直接の原因は、たぶんウィルスや細菌ではないでしょう。
 今の状態が続いたとしたら、人類みなニュースに追いまわされて鬱状態になって、免疫力を失って、そうして滅ぶことになりそうです。


 人類とウィルスは長いこと互いに競い合い、双方どんどん強くなって共存共栄?してきたのですから、もう少し人類も、じぶんそのもの、命そのものに自信を持って良さそうな気がするんだけどなあ!!
 手を必死に洗ってガサガサにしてしまうより、メディアを少し遠ざけたほうが、消毒法としてもずっと即効性がありそうです。



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今日もまた庭にアルパカが落ちてました。
でももう驚かないぞ!


 もうひとつ重要なのは、数字におびえるのは無意味、完全に無意味、ということです。

 だれでも最終的には致死率100%、ということを忘れている人が、多すぎやしないでしょうか。
 2%だかの微少な致死率におびえて暮らすくらいなら、そのあと確実にやってくる100%の致死率を思い出し、今げんざい手にしているものごとを最大限味わい楽しむほうが、だんぜん良くはないでしょうか。
 そのほうが免疫力だって上がります。



 ついでながら…
 イタリアはミラノのある新聞(ネット)にも、先日ひどい記事が載っていました。
 題して、「いまや我々が中国人である」(Ora siamo i cinesi noi)………
 タブロイド紙とかではありません、それなりに名の通った経済紙です。あーーだめだこりゃ。


 21世紀になってもう19年ですが、どうも人類はこのところ、進化さぼってるのかしらねえ?
 それともいったん全員が、たまりにたまったエゴを大爆発させて、すっきりしてから次の段階へ、ということなのかな。それならいいのですけれど。


 あ、玄関にお客さんが来たようなので、ちょっと失礼しますね…


<魔法の鏡とかわいいお客さん>



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「おじゃましまーす、アルパカです!」


 ペンキ塗り(まだやってます)のために、玄関ドアを開けっぱなしにしていたら、チャスカとチャスキがすーっと入ってきてしまいました!

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 すぐにシダの鉢を見つけて、食べ始めるチャスキ…(シダはやめて…)
 (左側は大きな鏡です)



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 シダ模様の緑のタイルも、目ざとくみつけて齧ろうとします。
 小さいタイルなのに、よく気がつくなあ…



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 チャスカは、緑の足ふきマットと、花模様のタイルが気になるようです。
 アルパカはいかにも視力良さそうですから、植物の形や色には敏感なのでしょうね。



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「ガ、ガーーン!
こんな美アルパカを二頭も…
家の中に隠してたんだ!」


 鏡に気づいたチャスカとチャスキ。


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「やっぱり都会の美人は違うわね!
でもこの子、被毛はちょっと貧弱じゃない?
チャスキどう思う?」



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「こうして頸を上げても…」


 チャスキは美オス?の出現に不安になったのか、チャスカより長々と鏡にこだわっています。


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「頸を下げても…
ついてくるこいつ、いったい誰だ?!」



 チャスカはシダのほうがずっと興味深いそうです。


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 チャスキはしばし自分の影と争ったあと、鏡のうしろを調べに行きました。
 鳥が映っているテレビの、うしろ側を探す猫みたい!


 これを見ていた宿六が申します。
 「たぶんうちのアルパカが、特別に頭がいいんだよ!」………ははははは。
 アルパカだったら、猫のときほど平常心を失わず、冷静に飼えるかと思ってましたが、早くもダメっぽくなってきましたねえ。



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 せっかく来てくれた、かわいいお客さん。
 ためしに中庭のアロエの、枯れた花茎をお出ししてみると、チャスカはおいしそうにカリカリと齧ります。ほんと食いしん坊ねえ。
 でもチャスキは、シダのほうがいいそうです。(シダはやめて…)


 もしかすると、こうしてアルパカたちに、「玄関から入るとおやつが出る」と、刷り込んでしまったのかもしれません。
 以来玄関をあけると、すぐ寄ってきますから。
 前は猫たちが出ていかないように、いつも閉めきっていた玄関扉ですが、これからはアルパカが入ってこないように、いつも閉めておかないとなりません。



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 鏡に夢中になったチャスキを見て、なつかしい写真を思い出しました。


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 2006年のハシンタ猫です。


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 ハシンタはその後、二度と鏡は相手にしなかったので、このとき写せて幸運でした。


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 この鏡、ふしぎなことに小鳥たちにも大人気です。
 今はポーチにかけてある同じ鏡で、ヨーロッパスズメのオスが自分と戦っています。
 上にとまったメスが、たいへん熱心に成り行きを見守っているのが可笑しいです。



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 やがて鏡にうつる「別のメス」に気づいてしまった彼女…
 「だれなの、この女は?!」と、猛然と自分の影に立ち向かいます!


 人間も動物も、自分自身との戦いほどたいへんなものはないかも…ですね。



2020年3月13日(金) 午後9時の室温27.0℃ 外気温25.4℃ 星が見えています
<パカに1パカ…(もしくはアルパカぬかよろこび)>



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「……え?…なんかくれるの?」
寝起きのしどけないチャスキ君


 こちらまだまだ暑いです。
 でも爽やかに晴れる日が多くて、ほんとうにきれいな良い夏です。



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飼料店のかわいい受け取り。
パチャカマック界隈は家畜が多いので、
このお店もいつも混んでます


 アルパカたちの嗜好品、ムラサキウマゴヤシの干し草が少なくなってきたので、宿六がひとっぱしりして一梱買ってきました。
 梱(こり)はスペイン語では、pacaなんですね。
 つまり、「パカたちのために、干し草1パカ買ってきました」ということです。


 1パカ買えば、数か月はもちます。
 8月に買ったときは1パカ29ソル(約890円)、1月は66ソル(約2000円)、そして今回は43ソル(約1300円)。
 ムラサキウマゴヤシって時価販売型商品なんでしょうか?農作物だから当然なのかな…?



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「これ、今日のぶん?ほんと?」


 まず残りのムラサキウマゴヤシを引っ張り出して、下に落ちた葉っぱは、プラスティック容器に集めて…と。
 (マスクをしているのは、干し草からものすごい土ぼこりがたつからです。コロナ祭りとは無関係です)



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「きょうはずいぶん盛りがいいなあ!」


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そこに買ったばかりのムラサキウマゴヤシ1パカ分到着。
「おお!これが世にいう激盛り?!」
沸き立つアルパカたち。


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「私は新しいのがいい!」
切り替えの早いチャスカと、
そこまでは思い至らないチャスキ。



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買ったばかりのを食い荒らされては困ります。
急いで物置にしまう宿六と、
急いで古いほうに戻るチャスカ。


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それから古いほうもお片付け。
「え?これもしまっちゃうの?」



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「あ………」
何かに気づいたチャスカ。


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食い下がるチャスキと、
切り替えの早いチャスカ。


 プラスティック容器には、同じムラサキウマゴヤシでも、枝から落ちた葉っぱだけ入っているので、そっちのほうがずっとおいしいのです。
 やはり女子は万事賢いです!



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「もっと気楽にいきましょうよ!」
(いつも賢く楽しいチャスカより)


 先日東京の姉から、「コロナ祭りにも飽きた…」というメールが届き、まったくね、と思いましたが、なんとわがペルーもこのくそ暑い中(失礼)、嬉々としてコロナ祭り参加を決めたもようです。

 まずは、この16日から始まるはずだった公立校の新学期を、3月末まで延期。
 (ああ大気中に、子供たちの歓声と母たちの絶叫が満ち満ちている…)


 そしてお次は、3月16日から30日間、なななななんと、アジアおよびヨーロッパの飛行機便は、来るのも出るのもご法度、運航停止だそうで。マジ?!それって鎖国?!

 ということは、リマもアンデスも最高にきれいな今の季節、楽しくペルー旅行中のアジア人およびヨーロッパ人は、あさって15日までに大慌てで出国しないとおうちにまっすぐ帰れなくなる、ということなのでしょうか?
 それとも米国経由便は逃げ道に使えるのかな?そのへん詳細は不明ですけれど…(詳細決めずにこういう発表するのやめて…)


 さらにさらに、アヤクーチョの聖週間など、内外の観光客に人気のお祭りも、軒並みコロナ祭りのせいで中止だそうで。
 もはや正気の沙汰ではありませんね。



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昼寝中のチャスカにちょっかいを出して、
アルパカキックを食らうチャスキ。
…あ、惜しい!かすめた!


 全世界が、丸ごとまとめて発狂する、ということもあるのですね。
 (平常心の人は、いちいち騒がないから目立たないだけで、実際にはけっこう多いのだろうと思っておりますが)


 恐怖心を煽るのは、各種商売や大衆操作をするには、費用もかからずたいへん都合の良い方法です。
 そのうちお祭りの興奮もさめたころに、いろいろと見えてきそうですね。社会学的に楽しみです。


 ところで地球では毎日、平均して15万5千人ほど死去するのがふつうだそうです。
 この数字がガラッとかわりでもしないかぎり、人類はさほどうろたえなくても、大丈夫と思うのですがねえ…


 うちも、近所の人々がバタバタと倒れ始めたら、少しは気をつけることにいたしましょう。
 でも、ほとんど気のつけようもないですよね、見えない相手ですものね。
 だいたいが消毒のしすぎもよろしくありません、かえって免疫力を下げるだけです。
 コロナ祭りなどには気を取られず、いつもどおり楽しくしているのがいちばんですね。



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「ねえかまって!かまってよ!」


 もっと重要な話題に戻りましょう。
 さいきんチャスキが、しょっちゅうチャスカのおしりや脚をつっついては、ものすごく叱られています(具体的には、「この若造、やめなさいよ!」と、プっと唾を吐かれています)
 小鳥も同じで、ここ数日、キンノジコのオスが、しつこくしつこくメスのおしりをつついています。



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基本すべてのオスは小学生…?
少なくともうちで見かけるオスはみなそうかも。



2020年4月8日(水) 午後6時の室温27.2℃ 外気温25.6℃ 晴れ
<チャスキ、とつぜん美アルパカになる!>



 当地ペルーの外出禁止令は、にゃんと!4月26日まで延長されることとなりました。
 あまりのバカバカしさに、今日はぜひ楽しいお話だけすることにいたしましょう。
 …ということで、チャスカとチャスキの登場です!


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昨年(2019年)8月
チャスカとチャスキがやってきた日


 ちっちゃかったなあ!
 アルパカ屋さんとタクシー運転手さんが、こうして運んでくれましたが、今はもうこんな運び方、ぜったい無理。



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パカランパカラン!と聞こえてきそうな走り。
(パカランって……
もしかしてパカがrunするって意味?)


 アルパカは、犬猫のようには簡単に懐かない、と聞いていました。
 たしかにさいしょのうちは、二頭ともけっこうビクビクしていましたね。
 でも今や、日を追うごとにイヌ化が進んでおり、呼ぶと全速力で、体当たりしそうな勢いで走ってきます。
 そして、人の服を噛んでぐいぐい引っ張ったりします。ものすごくかわいいです。



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フルーツ女子のチャスカは
人生初のザクロも気に入りました


 ところで先月、ある日とつぜん、チャスキの顔が変わったことに気づきました。
 チャスカより鼻すじの寸が詰まった印象があったのですが、こうしてみると、二頭とも同じくらい面長です。



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あれ、チャスキってこんな顔だっけ?
今までになくシュッとして見えるんだけど…


 チャスキは暮れごろから、金色を帯びた顔の毛がもしゃもしゃ立ちあがってきて、このままチューバッカ化するのかと案じておりましたが、気づいたときにはその毛もなくなっていました。(なぜ?!)
 かわりに、鼻先をのぞく顔全体が、前より少し明るい茶色に変わったようです。



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2019年8月のチャスキ


 うちに来た日のチャスキ。
 か、かわいいんですけど、どっちかというと、ちょっと人相悪い系…ですよね?
 宿六に至っては、チンパン系!などとひどいことを言っていました。



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2019年12月のチャスキ


 チューバッカ化が最も進んでいたころです。


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2020年4月のチャスキ
(奇跡の一枚?)


 こ、これはもはや、アルパカ界ならハンサムと呼んでも許されそうな…?!
 以前は美人のチャスカの引き立て役でしたが、だいぶ釣り合ってきましたね。良かったねチャスキ!


 横顔も比較してみましょう。
 (並べると容疑者写真みたいだけど…)


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2019年8月のチャスキ
アルパカというより、黒い仔羊みたい。


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2019年12月のチャスキ
少し鼻づらが伸びたけれど、まだ短いです。
顔も毛だらけ。



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2020年4月、きのうのチャスキ



 鼻づらがこんなにぐーっと伸びて、要は大人の顔になったんですね!
 うわー、夏のあいだに、こんなに変わっていたとは!
 頬のあたりのモコモコ毛がなくなったのも、すっきりハンサム感につながっているようです。



 ついでなのでチャスカも比較。

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昨年8月のチャスカ
最初からわかりやすい美アルパカ。


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2019年12月のチャスカ
このころもわかりやすい美アルパカ。



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2020年4月、きのうのチャスカ
やっぱりわかりやすい美アルパカ。


 でもかわいいを卒業して、たけた美女化?したようにも見えますね。
 またチャスカもチャスキも、瞳が丸っこい垂れ目から、もう少し切れ長の釣り目に変わったようです。
 それも美アルパカ化に寄
与しているかもしれません。


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チャスキは顔の白ぶちも
こんなにくっきりしてきました。
ちょっとロックな感じ?



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 アルパカたちは、レタスやブロッコリーの芯が大好きです。
 (口先が葉っぱ食に特化しているので、薄切りにしてやらないと食べませんけれど)
 パリパリと良い音をたてて夢中で食べるので、これを見ていると人間もサラダがほしくなります。



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大好きな「キャベツの外側の大きな葉」


 チャスカとチャスキは、コロナ祭りの受益者…かもしれません。
 外出規制のためやむなく買い物している近所の青果店では、キャベツも見るからに「畑からまっすぐ来ました」という姿で、外側の固い葉っぱがたくさんついていますから。
 (ミラフローレスあたりだと、キャベツもまわりの固い葉を取り去って、白っぽいお姿ですもんね)



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「これからもキャベツは近所で買うように!」
(女王談話)


 チャスカのひざから下が黒いのは、水をまいた直後のぬかるみに座るのが趣味だからです…


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むざんに押し倒された杭と、
犯行現場に戻ってきたアルパカたち



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応急処置…


 予定ではいまごろ、アルパカよけ金属柵を作ってもらっているはず…でしたが、コロナ祭りの終りを待つしかありません。やれやれです。
 それまでユーカリの杭が、なんとか持ちこたえてくれますように。



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チャスキから葉っぱを横取りするチャスカ。
(美女、不覚の一枚)



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 こちらパチャカマックは、いかにも聖週間らしい、すばらしく爽やかな快晴が続いております。
 ずいぶんと籠城暮らしも長引いておりますが、これっぽっちも憂いのないアルパカたちの楽しそうな表情のおかげで、人間たちも煮詰まらずに済んでおります。



2020年4月16日(木) 午後11時半の室温27.0℃ 外気温23.5℃ 晴れ(かな?)
<再検証・チャスキは本当に美アルパカになったのか?>




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「フッ……これが僕の実力さ…」


 先日のチャスキ「奇跡の一枚」は、果たしてただのまぐれだったのでしょうか?
 気になるので、ほかの場所で写して、ハンサム度を再検証することにしました。


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横顔も凛々しいです。
髪型がバブル時代ぽいけど。


 (トンプソンツインズにこういう赤い髪のお兄さんいませんでしたっけ…?)


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ななめ後ろから見ても美アルパカ?
ふさふさ睫毛も、頭頂部の赤毛もなかなか。



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「どうだ!
カラコンなしでこの目力!」


 これなら美アルパカ認定、しても大丈夫そうですね。
 みなさまにもご同意いただけるかどうか。
 チャスキ自身は、大人になってもちょっと臆病なおどけ者、ぜんぜん性格に変わりもないのですが、正面から写すとへんにハンサムで可笑しいです!



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今年2月13日のチャスキ
チューバッカ度最大だったころ


 それにしても、いつから顔が変わったのか、飼い主にもよくわからず、写真をさかのぼってみますと…
 2月の段階では、美アルパカには程遠い感じですね。



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今年3月13日のチャスキ


 いっぽう3月の写真は、だいぶ今に近いですが、まだ顔にふさふさした毛が残っています。
 おそらくこの頃から変化が始まり、半月ほどで美アルパカ化が完了したのでは?と思われます。



 ところで前回、チャスカ(正面)の成長記録を入れ忘れましたので…


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2019年8月のチャスカ


 うちに来た日のチャスカ。なかなかの美少女ですね。
 被毛も見るからにベイビーアルパカ100%!
 ふわふわです。



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2019年12月のチャスカ


 …あんまり変わってませんね。

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2020年4月のチャスカ


 うーん…やっぱりあんまり変わってない。
 チャスキの変貌は笑撃的でしたが、変わらなすぎるのもちょっと可笑しいですね…



<アルパカに捧ぐ 人力即席ボフェダル>


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 引き続きすばらしいお天気の、初秋のパチャカマック。
 透明な陽射しの下、気分よく水撒きをしていると、すぐチャスカとチャスキが寄ってきます。



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うわー美アルパカが台無し!
やめてくれ〜!


 お目当てはこのぬかるみ!
 水浸しのところで転げまわるのが、大好きなのですよね…
 (こういうときも、チャスキは尾を上げてちゃんと挨拶)



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泥だらけになってご満悦のチャスカさん


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ボフェダルで柔らかな草を食むアルパカたち
(アプリマック県チャルワンカ近く)


 まあこれも本能なのでしょうね。
 高地のアルパカたちは、ボフェダルと呼ばれる湿地で過ごすのが大好きですから。



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同じくアプリマック県で。
(左下に集まっている仔アルパカ、かわいい!
やはり子供は子供どうしがいいのかな)



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水辺の幸せそうなアルパカたち


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こちらはボフェダルの親子リャマ


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 うちの庭用ホースには、いくつも大穴があいています。
 おかげでこんな風に、思わぬところに水たまりができてしまいます。
 外出禁止令のせいでホームセンターは開いていませんから(ホームセンターの品々は必需品ばかりです、ペルーの大馬〇政府どうにかしてください…)、当分買い替えることもできず、たいへん困っております。


 が、アルパカたちは大喜びです。


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水たまりに足をひたし、長々と飲むチャスキ


 アルパカ様がたのためには、いつも岩塩入り井戸水と塩なし井戸水、二種類のお飲み物を専用バケツにご用意しております。
 でも、芝の上を流れた井戸水のほうが、ずっとおいしいそうです…



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 それから水浸しの芝を、さもおいしそうに食べます。
 チャスカとチャスキにしてみたら、ここは懐かしいボフェダルとしか思えないのでしょうね。
 見ているこちらも、しばしアンデス高地への旅に出た気分です。



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「久しぶりのボフェダルの若草、
たいへんおいしゅうございました!」


 こんな顔をされてしまうとねえ…
 庭に湿地を作る方法がないものか?…なんて本気で考えてしまいます。
 でもとりあえずは、人力即席ボフェダルがいちばん簡単ですね。
 そこで宿六が毎日、「アルパカにボフェダル作ってやらなくちゃ…」とつぶやきながら、水を撒きに出て行きます。



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 不便な上に無意味な外出禁止令にも、ちょっとは良いこともありまして、とにかく一日中、たいへん静かなのは嬉しい限りです。
 昼間はかわいい小鳥のさえずり、夜はすだく虫の音だけに囲まれて(…そこにときどきアルパカのくしゃみが混ざりますが)、おかげさまで落ちついた日々を過ごしております。
 とゆーか、もうここまできたら腰を据えて軟禁生活楽しむほかないですもんね!



2020年4月22日(水) 午後11時半の室温26.5℃ 外気温21.9℃ 晴れ
<コブナシラクダとわたし>




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懐かしのラクダ使いモハさん


 わが家のコブナシラクダ、ことアルパカたちを日々眺めていると、時々モロッコのラクダ君を思い出します。
 ラクダが座るときは、まず前脚をガクっと折って地面に膝をつき、それから後ろ脚を折り畳みます。
 立ち上がるときはその逆で、後ろ脚を伸ばし、ぐっとおしりをあげてから、前脚のほうを伸ばします。


 なので上に乗っている人間は、ちょっとたいへんです。
 立ち上がるときも座るときも、座席が前後に大きく、グラ〜っとかしぐので、振り落とされそうな怖さを感じます。



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座るために前脚を畳むチャスキ。
小さくてもやっぱりラクダ科動物!


 ただアルパカたちの場合は、必ずしも常時ラクダ方式ではないようです。
 ゆったり落ち着いた気分のときだけ、ラクダ式にていねいに脚を畳んで座る、ような気がします。
 というのは、突然おしりからポンっと落ちるように座ることもありますし、また驚いたときなど、四つ脚全部を使って、勢いよく飛び起きたりもするからです。


 ヒトコブラクダやフタコブラクダの場合は、どうなんでしょうね?
 あの大きな動物が飛び起きる様子は、ちょっと想像がつきませんが。



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ゆっくり後ろ脚を畳んでいるところ。
「ヨッコラショ」と聞こえそう。



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チャスキ、着地完了。


 いっぽうチャスカのほうは、いたずら小僧のチャスキにすぐ後ろに座られて、不安になったようです(いつもおしりをつつかれたり、齧ったりされてますから!)
 早くも後ろ脚を伸ばし、立ち去ろうとしていますね。



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モロッコでお世話になったラクダ君。
ちょっとチャスカとチャスキっぽい色あわせ。
(前世の二頭の姿だったりして!)



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 できるだけ近い配置で座っている写真を探してみました…

 ラクダ科動物の起源は、北米大陸なんだそうですね。
 そこから旧大陸に移動したものがヒトコブラクダ、フタコブラクダとなり、南米に移動したものが四種のコブナシラクダ(グアナコ、ビクーニャと家畜のリャマ、アルパカ)となった…と考えられているそうです。



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モロッコのヒトコブラクダ


 旧大陸のラクダたちと、南米のコブナシラクダたち、大きさはまるで違いますが、ものは試しに顔だけ比較してみましょう。(残念ながらグアナコは、会ったことがないので写真がありませんが)


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アヤクーチョのお祭りリャマ


 こうしてみると、リャマはけっこうラクダに似てますね!

 ほんとになんでアルパカだけが、あんなに反則級にかわいくなってしまったんでしょう?
 もしかすると家畜化される過程で、毛質だけでなく、顔もかわいいのが選び抜かれた結果かも?(飯尾説)



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アルパカ(チャスカ)



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ビクーニャ


 外見は、ビクーニャがいちばんラクダから遠いのは確かです。でもいちばんかわいいかどうかは、好みが分かれそうですね。
 私にはビクーニャは、ちょっと宇宙人的すぎるかな…



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モロッコのヒトコブラクダ


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アヤクーチョのお祭りリャマ


 (こういうの作って、チャスカとチャスキにもかぶせたいなあ。さぞ怒るだろうけど…)


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アルパカ(チャスキ)


 チャスキ君は、「ラクダ科」という大きな括りの中でも、ハンサム認定して良さそうですね!


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 わが家のコブナシラクダたち、冬に向けてだいぶ毛が伸びてきました。
 右の毛刈り直後の写真と比べて頂くと、わかりやすいと思います。
 足やおなかには、虎刈りのあとが残っていますが、胴は自然と毛並みが整ってきました、もこもこして手触りも最高ですよ!


 ところでチャスキのこの茶の毛皮、何か似た色と質感のたいそうおいしいものが、子供のころにあったような…と、ずっと思っていたのですが、先日天の声が聞こえました。

 「それは、森永エンゼルパイのビスケット部分であろう!」

 そうそう、それそれ!あの独特の、少し赤みを帯びた茶色の、ほどよくぽろぽろと崩れる柔らかなビスケット。懐かしいですねえ。
 グルテン入ってるからもう食べられませんが、今度アーモンド粉でチョコレート風味の焼き菓子、作ってみようかと思います。



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昨年12月の毛刈り直後の
虎刈りコブナシラクダ


 久しぶりに見直すと、改めてひっどい姿ですねえ…
 今年もまた、あの大騒動をやるのかと思うと、ちょっとゾクっとしますわ…


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 アルパカの被毛をよーく見ると、羊のようなもこもこ縮れた毛と、髪の毛めいた細く長い直毛と、二重構造になっているようです。
 きっと防寒のためなんでしょうね(…ハシンタ猫の毛皮もそうだったなあ)。
 絵に描くのが難しい、何とも言えない深みのある茶色なのも、このせいかもしれません。



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昨年12月毛刈り直前の
もこもこコブナシラクダ


 プキオのFさんは、「年末の毛刈りのときには、もう元通りに毛が伸びてますよ!」というのですが、ほんとかなー?
 あと8か月ほど、楽しみに見て参ります。
 …まーさーかーそのころまで、外出禁止令、続いてないでしょうね。
 本日でもう38日目となりましたのですが。(もはや完全に開き直って、リラックスしきって暮らしております、おかげさまで)


 それにしましても、アルパカたちのこのバルタン星人足(V)o¥o(V) かわいいですよね!


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