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パチャカマックの家猫さん


(第2シーズン 第1回)


始まりました!第2シーズン


2020年6月29日(月)

<初登場!二代目ハスミン ザ・若見え猫>



 いつか再び猫をもらうときは、おとなの三毛猫2匹にしようと、ずっと前から決めていました。
 そしてできれば、パステル三毛のハシンタ猫と、トラ三毛(黒トラ&茶トラ&白)のハスミン猫、それぞれの面影のある、でも少しちがう模様の猫がいいなと思っていました。


 今年の4月なかば、猫たちの旅立ちから一年が過ぎ、またコロナ祭の軟禁生活にも少々飽きたころ、リマ市内の猫保護施設と連絡をとってみることにしました。
 前から気になっていた
Hogar gatuno de Isabel(イサベルさんの猫の家)というところです。持ち主のイサベルさんは、ミラフローレスの自宅屋上を改装し、にゃんと個人で!100匹前後もの猫の世話をなさっています。

 とりあえずは、イサベルさん手持ちのおとな三毛を、ぜんぶ写真で見せてもらいました。
 最終的にその中の二匹を引き取ったわけですが、まずは話がかんたんな(ふふふ…いろいろありましてね…)ハスミン二世のほうからお話しいたします。(いろいろあるハシンタ二世は、後日ご紹介します)


 候補三毛は7匹でしたが、さいしょにぱっと目を引いたのが、右の写真の猫さん。
 顔としっぽは、ハスミン猫によく似た黒トラ&茶トラ&白混ですが、胴体は華やかな渦まき三毛です。推定2歳半で、施設ではドミニカと呼ばれています。



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 ハスミン二世候補の、さいしょに送ってもらったお見合い写真。
 この一枚からは、かなり大柄な猫、という印象を受けました。



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発見時の仔猫たち


 このドミニカ猫は、昨年リマ市内の市場で救出されたそうです。
 はじめに見つかったのは、段ボール箱詰めで捨てられていた、四匹の幼い仔猫。
 発見者がイサベルさんの助言に従って、母猫が現れるのを待っていたところ、やってきたのがドミニカだったそうです。
 幸い人なつこい猫だったので、すぐイサベルさんの家へ運ばれ、そこで健康診断や避妊手術、ノミとりなどをしてもらったとのこと。



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 イサベルさんの家ですくすく育って、乳離れしたころの、ドミニカの仔猫たち。
 まもなく四匹とも、それぞれ里親に引き取られ、お母さんのドミニカだけが残ったそうです。
 (いずこも同じで、ペルーでもおとな猫は、なかなか貰い手が見つからなくて困るようです。もちろん仔猫はかわいいですが、あの単純なかわいさは一瞬のもの……むしろ私は、じわじわじわじわ年ごとに味が出るおとな猫に、より心惹かれます)


 それにしてもペルーの野良猫って、大抵がくるくるっと小柄でかわいいですよね!
 日本の、江戸時代の妖怪風巨大オス(それもまた味がありますが…)みたいなのには、こちらでは会ったことがありません。


 この四匹も色とりどりで、みな愛らしいですよね、左下の三毛がいちばんお母さん似だそうです。(いずれもイサベルさんに頂いた写真です)


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6月22日嬉しく猫を引き取る宿六。
私よりずっと、新猫さんを早く
ほしがっていた人(元・犬派)



 「さいきんは猫は通販でも買えるけど、直接見ないで決めるなんて、ありえない!」とか、前は思っておりました(たいへん失礼いたしました)。
 でもその後、外出禁止令がたびたび延長される中、有力候補の二猫の写真やビデオを眺めているうちに、もう自分の猫としか思えなくなってしまいました。
 要するにご縁は、細かな形なんか選ばない、ってことですね。


 さらに、「ドミニカはもう、甘々の甘ったれ猫(melcochita、ベタベタ甘い糖蜜)ですよ、いい猫ですよー」というイサベルさんの証言(仲人口?)もあり、当日はもはや迷いなしに、ただ受け取ってきてもらいました。(現状では、一家族につき一人しか外出できないため、どっちにしてもそうするほかなかったのですが)

 家で新しい猫たちを待つあいだ、本当に久方ぶりに、ソワソワとおちつかない気分を味わいました。
 去っていった二猫を思って少し物悲しくなったり、新しい二猫のかわいさを想像して嬉しくなったり。


 なんと申しますか、新しい奥さんに来てもらえることになったヤモメさんは、きっとこんな気分なのではないかと思いました。


 そしてとうとう宿六が帰宅して、大急ぎでキャリーバッグを開き、ドミニカを抱き上げて……ビックリ!
 …えええ?あれあれあれ?………な、なんでこの猫、こんなに小さいの?!


 ドミニカは出産経験のある2歳半ですし、お見合い写真の印象からも、もっと落ち着き払った、がっしりした中型の猫を想像していました。
 ところがほんもののドミニカは、何ともこじんまりと、軽々と片手で持てる小ささ。声もか細く、ピイーピイー、ミイーミイーと仔猫のようです。
 さらに半日ほどたって、最初だけの猫かぶりモードが永遠に終了すると、カサコソカサコソ落ち着きなく走り回って、仔猫のようにキリなく遊び始めます。


 体重は2.9キロしかありません。
 でも肋骨など探ってみても、別に痩せていませんし、本猫はエネルギーに満ち満ちています。毛並みも野良出身にしては上々です。
 もしかして宿六がまちがって、別の8か月くらいの仔猫をもらってきたのか?とも疑いましたが、色や模様はお見合い写真とぴったり同じ。


 通販でよくある失敗、「実際の大きさ感がわからず、間違えて注文しました」みたいな話ですね。
 (しかもハシンタ二世のほうでも、似たようなことが起きたのですが、そのお話はまた後日……)


 想像外の小ささに、少しうろたえてしまいましたが、ミニ猫のかわいさはまた格別。
 たちまち宿六も私も篭絡されてしまったのは、申し上げるまでもございません。返品はしないことに決めました。


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……あれ?
この猫、なんか幼なすぎない?
ほんとにこれで2歳半?



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 ドミニカは到着直後だけ、ちょっとビクついていましたが、ストーブの横に寝かしてやるとすぐおちつきました。
 そのままそこで、日暮れまでうとうとしたり、満足そうに踏み踏みしたり。小さな体に似合わぬ大物です。(いっぽうのハシンタ二世は、その逆パターンなのですが……)



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 夜になってパキっと目覚めると、今度は一世たちの遺品のおもちゃで大はしゃぎ。さっそく「パタパタトンボ」をいっぴき破壊。
 すでに数年は飼ってるような錯覚にとらわれます…



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 この上目遣いで、ピイ〜っとか仔猫鳴きされると、なかなかたまらんものがあります。
 自分がかわいいのを良く知っているタイプ。ですね…



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 そして翌日には、うち中の探検に乗り出しました。
 ハスミン一世が大好きだった場所を、次々と制覇していきます。
 (この猫、わりとモナルカ蝶っぽい色合いですね、ちょうど後ろに群舞の写真がありますが)



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 とーにかく小さいので、ハスミン一世は入らなかったような狭い場所にも、どんどん潜り込みます。これ、そこら中に、自分のにおいを付けてますね。


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そして余裕で決めポーズ!


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一世愛用の家具にすぐ登ったので、家具サイズを合わせて比べてみましょう。
両側がハスミン一世です、4キロちょっとの、中の中の大?くらいの猫でした。
こうしてみると、やはり二世の小顔ぶりは歴然ですね。
一世は8−9か月ごろが、これくらいの大きさでした。



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ありし日のハスミン一世


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鮭とお昼寝するドミニカ、
ことハスミン二世


 ドミニカのおなかの渦まきは、賑やかで目を楽しませてくれますが、毛布をかぶって顔だけ出していると、ハスミン一世のようで、それもまた嬉しいです。
 一世は鼻すじが黒っぽくて、よく蚊に刺されていましたが、二世のほうは明るいオレンジ色なので大丈夫そうです。でもそのぶん、目のまわりの白いハイライトは、一世のほうがくっきりしてたかな?


 名前は今のところ、かんたんに「ハスミン二世 Jazmin II」とするつもりです。
 別の凝った名前をつけたところで、どうせ宿六がまちがって「ハス……」と呼びかけるにきまってますから。アルパカまで亡き猫たちの名で呼ぶくらいですから…


 ただ、一世と比べるとあまりにも小さいので、「ハスミニ(Jazmini)」とか「ミニー」とか呼んだりもしています。
 また、チキータ、ミンミン、チビチェック(家の中をよくチェックするので…)等々、無数のバカバカしい呼び名も、二世がぜんぶ引き継ぐと思います。
 (ずっとうろうろしていたハスミニが、やっと寝付いてくれたので、そのすきに更新します)



2020年7月5日(日)

午後5時の室温22.5℃ 外気温19.1℃ 快晴!(この冬はどうしちゃったのかな?リマじゃないみたいです)

<初登場!二代目ハシンタ ザ・箱入り娘>



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ハシンタ二世候補の、お見合い写真。



 4月にお見合い写真を送ってもらった、もう一匹の猫がこちら。イサベルさんによると、
 「手持ちのおとなのパステル三毛は、今はこれ一匹しかいません」
 とのことでした。


 写真を見て、あ!と思いました。前にイサベルさんのページに出ていた、右の猫じゃあないですか!
 昨年、猫なし生活を始めたころにこの記事を見て、優しそうな顔だなあと思って、保存してありました。でもだいぶ古い記事なので、もうイサベルさんのところにはいないものと思っていました。



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 施設での名前は、奇しくもハスミン。
 ややこしくなるので、最初からハシンタ二世と呼ぶことにします。
 この二枚の写真から、私は勝手に、ほっそり小ぶりな猫を想像しておりました……



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ハシンタ二世を、なんとか猫バッグに
入れようとするイサベルさん



 ハシンタ二世は、推定6歳半。
 2013年末、リマックで(…正確なところはわかりませんが、リマではよく川に猫を捨てに行くので(ひどい!)、リマック川の河原かもしれません…)幼いきょうだい二匹といっしょに拾われ、そのままイサベルさんのところにやってきました。まだ二か月半くらいだったとか。
 すぐ里親探しが始まったものの、知らない人が来ると隠れてしまうので、貰い手が見つからないままとうとう6年が過ぎてしまったそうです。
 私たちもそのたぐいまれなる小心さを、これからよーーく納得することになるわけですが…


 引き取りの日もなかなか捕まらなくて、とうとうイサベルさんまでが、「…ほかのもっと簡単な猫にしません?」と言い出したとか。
 でもこの猫の、「ハシンタ一世にあちこち似ているけど、程よく違っている具合」が、なんともいいのですよね。
 パステル三毛じたい数はあまり多くないですし、これくらいぴったり好みのところにブチが飛んだ猫には、リマではもう会えないかもしれません。


 そこで、もうひとがんばりして、捕まえてもらいました。
 でも施設恒例の、「祝!縁組成立」の記念撮影は、ぜったいに無理だったそうですー



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 さて、ハスミン一世といっしょに、無事わが家に到着したハシンタ二世。

 猫バッグからそーっと抱き上げると、想像より大きくて、がっしりしていて、石地蔵のようにずしっとくる重みが……などと思う間もなく、私の腕から逃れてそのへんの暗がりに逃げ込みます。
 しばらく追っかけまわしましたが、すばしこくてぜんぜん捕まりません。



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 さいごに落ち着いたのが、暖炉下の薪置き場。…うーむ、やっぱりここか!
 前代の猫たちも好んで潜り込み、また二匹ともここから旅立っていったため、私たちは洞窟に見立てて「サクロモンテ」と呼んでおります。


 ハシンタ二世は、いちばん奥のすみっこに座り込み、ぜったいここから動かないぞ、とハンスト中。何やら手負いの猛獣じみた顔ですが、幸い凶暴性は皆無。手を伸ばして撫でても、じっとがまんしています。
 ひたすら怖くて身をすくませているようなので、湯たんぽや猫用マットを差し入れし、あとはそっとしておくことにしました。


 一年前に猫たちと泣く泣く別れた場所から、新しい猫との暮らしが始まるのも、いいかもしれませんし。


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「もしもーし!
誰かいますー?」


 ハシンタ二世とのドタバタ追跡劇のあいだも、ハスミン二世は愛嬌をふりまき、あっというまにわが家に馴染んでいきます。
 家じゅう楽しそうに探検し、さいごにサクロモンテにもへっぴり腰で近づきましたが、中はしーん…としています。


 深夜になり、ハスミン二世はあたりまえのように寝室で眠りましたが、ハシンタ二世はサクロモンテにご宿泊。
 夜中に何度か、二匹の猫がうろつく気配がしていた…ような気がします。



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 翌朝、ハスミン二世は朝から上機嫌。
 でもハシンタ二世は出てきません。サクロモンテからも姿を消し、家じゅう探しても見つかりません。昼前になってやっと、台所の棚の奥で、気配を消しているのを発見。


 (右のツナ缶大量ストックは、宿六の趣味です。
 少々の食品ストックは大切だと、今回の突然のロックダウンで痛感はいたしました。が、ここまでツナ缶いらないと思うんだけどな…)



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 その後、台所から再逃亡したハシンタ二世。
 またも数時間、行方不明となったのち、お次はベッド下の、長年使っていない引き出しの中で発見されました。
 よくこんな隠れ家、見つけたなあ。ここも昔、うちに来てすぐのハシンタ&ハスミン一世が、ときどき隠れていた場所です。どの猫にとっても、良い隠れ場所の条件は同じなのかもしれませんね。


 その引き出しの中で、ハシンタ二世は大人しそうに丸まっていたので、宿六がそっと抱っこしようと試みますが…


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 …すぐ振り切って逃げ去ります!臆病は臆病だけど、筋肉はしっかりついていて、反射神経も抜群のようですー

 イサベルさんから「とても内気な猫」と聞いて、静かにその場で縮こまっているような、ひたすらおとなしい猫を想像していました。
 でもハシンタ二世は、なかなか前向きに激しく内気?な、臆病なあまりけっこう行動的??な猫のようです。



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 ベッド下に駆け込んだハシンタ二世は、しばらく恨みがましい顔でこちらを見ていましたが……(興奮して鼻も真赤)
 やがて音もなく這い出すと、スタスタと浴室に向かいます。猫トイレに入るのかな、と思いきや…


 なななんとーー!
 水道補修のため、床に小さな穴を掘ってそのままになっていたところに、ちょいと腰かけると、堂々とおしっこをし始めました!ギャーーー!



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超臆病なくせして、
変におちつき払った
この顔がおかしい…


 人が穴に足をつっこまないように、上に置いてあった踏み台が、ちょうどいい小屋掛け代わりになって、タキーレ島風トイレ、ですわね…

 翌日すぐ、穴にセメントを流し込みました。
 二年くらい、何となくめんどくさくてほってあったのですが、やってみたら1時間で終りました。きっかけをありがとうハシンタ二世。
 そして上に猫トイレを設置しました。その後は無事、正規のトイレのほうをお使いいただいています。



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私たちから逃げ回るハシンタ二世。
ぜんぜん写真が撮れませんー



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 二猫を引き取る少し前、「ロックダウンで苦労する動物保護施設」のことを、当地のニュース番組が取り上げました。
 イサベルさんの施設も、ほんの1,2分だけ映りましたが、あとからコマ送りで見直すと、なんとハシンタ二世とハスミン二世がちゃっかり出ています。
 猫は100匹近くいるというのに、よくまあこの短いビデオに両方映っていたものです。


 (1)棚に座っていたハシンタ二世は、(2)カメラマンが近づくなり立ち上がり、(3)一瞬で遠くまで逃げ去ります。
 いっぽう(4)に出てくるハスミン二世は、イサベルさんの足元で愛想よくしています。それぞれが、実にらしいですねえ。


 長年の母イサベルさんといっしょでもこうだったんですから、まだうちに来て二日目のハシンタ二世が、おろおろ逃げ回るのはしかたないですね…たぶん…


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 その後の数日間は、ハシンタ様、ほぼ引き出しに籠り切りでした。
 これは、どうなってるのか気になって、マットレスを持ち上げ、引き出しの中を覗いたところ。



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 ベッドの下から見ると、こうです。(伸びをしているハシンタ二世は、後日もっとおちついてからの姿)。
 マットレスとすのこ状の床板と、引き出しとの間には、わずかな隙間しかありません。
 けっこうがっしりしているハシンタ二世が、いったいどうやって出入りしているのやら??
 物理的にどうしても無理な気がするのですが、でも引き出しを開けると、やっぱり入っています。猫はやはり液体のようです。



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 引き出しには、猫用マットや湯たんぽを入れてやりました。どちらも先代の遺品です。
 これでぽかぽかに温まって、ハシンタ二世も気分が良くなったらしく、引き出しをそーっと開けると、おとなしく撫でさせてくれるようになりました!
 若いころのハシンタ一世だったら、情け容赦なくガブリ!と来そうな場面ですが。



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 更に効きめ抜群だったのが、山羊ヨーグルトとゆで卵。
 食べたあとすぐ、私たちの手を舐めたり、頭をすりつけたりしてくるようになりました。よっぽどおいしかったのですね。
 これが三日目の晩。



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 食後、あいかわらず狭い引き出しの中で、満足そうに踏み踏みするハシンタ二世。
 表情もだいぶなごみました。


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 まだ抱っこはいやみたいで、すぐ引き出しの奥に逃げますが、かわりにひっくり返っておなかを見せて、触りたいだけ触らせてくれます。
 こんなにおなかを触らせてくれる猫は、私は初めて。真白なふかふかのおなかです。
 臆病だからこそおなかを見せる、のかもしれませんが、でも本猫もとても気持ちよさそうにしています。



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「このおばさんなんで怒ってるの?」
と困惑するハスミン二世


 ハシンタ二世は数日間引き出しで暮らしたあと、ベッド下にお引越しなさいました。
 たまにハスミン二世が近づいて、遊んでもらおうとおなかを見せますが、ハシンタ二世はなぜかこのチビがこわいようです。小さくフーーーー…!とすごむので、チビは恐縮してすぐ退散。でもしつこく挑戦し続けています。


 施設ではこの二匹、いちおう顔見知りの仲でしたし、両方とも気弱なほうですから、幸い武力衝突は起きていません。だからまあいずれは、互いに慣れることでしょう。
 ハスミン二世が、ハシンタ二世よりずっと小さくて良かったです。逆だったらハシンタ二世がもっとこわがってしまったでしょうから。



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 引き取って十日過ぎても、ハシンタ二世のほぼ全身が写った写真は、これくらいしかありませーーん。

 灰色側の顔や、耳やあたまの色合いが、ハシンタ一世に似ていてぐっときます…
 早くとっつかまえて、撫でまわしたいですが、自分から出てきてくれるまではがまんです。



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 ハスミン二世のようなわかりやすい猫もいいものですし、また毎日少しずつ打ちとけていくハシンタ二世も、なんともかわいいです。
 先週からは、おもちゃで遊ぶようになりました(いまだにベッドの下限定、ですが。軒下の野良を手なづけているみたい…)
 ハシンタ一世が大好きだった、棒に毛糸をセロハンテープ留めした、世にも単純なおもちゃで二世も大興奮。まだまだ大絶賛自主退避中ながら、写真のようにちょっと顔も出してくれるようになりました。


 ハシンタ一世のさいごの二日間は、まず食べなくなり、ベッドの下に隠れ、次いで台所のすみで一晩過ごし、翌日サクロモンテに入り、そこから静かに旅立ちました。
 二世到着からの日々は、まるでそのときの映像を逆回転で見ているようです。少し毛皮のちがう若手俳優が演じる、別解釈の復活劇、というところ?
 このぶんなら、二世もいずれは、ハシンタ一世みたいな女王様体質に変身してくれることでしょう。



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Chim Pum Jazmini !


 いっぽうのハスミニことハスミン二世は、生まれる前からここにいました、とでも言いたげなくつろぎぶり。

 イサベルさんから、ハスミン二世はカヤオ出身だと教えてもらいました。
 捨てられていたのがロス・ドミニコス通りだったので、ドニミカと名付けられたそうです。地名を頼りに調べてみると、ホルヘ・チャベス空港のすぐ東にある、サンタ・ロサ市場のようです。


 でもさいしょから野良だったかどうかはわかりません。
 野良にしてはちょっと人なつっこすぎるので、もしかしたら仔猫を生んだあと、困った飼い主に捨てられたのかもしれません(よくあるお話)。


 でも今は、永遠の8か月?7か月?の若猫として、ベッタベタにかわいがられてご満悦です。
 あとは早くハシンタ姐さんが、少しかまってくれるようになるといいのですが。やっぱり猫は猫連れですもんね。



2020年7月21日(火)

午後5時の室温21.9℃ 外気温19.3℃ またも快晴!のち曇り

<十日目の天岩戸姫>


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ハスミニ(ハスミン二世)は
到着してすぐ、この余裕!



 猫たちがやってきて一か月となりました。
 本日は、さいしょの十日間をふりかえってみましょう。



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おもちゃのしまい場所も
一度で覚えたハスミニ。
「なるほど、ここなのですね。
けっこう散らかってますね」



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おもちゃを自力で出そうと
試みるハスミニ



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自分では出せないと悟って、
おもちゃが出るのを
待つことにしたハスミニ



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おもちゃの出待ち中


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おもちゃの出待ち中


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おもちゃの出待ち中


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おもちゃの出待ち中
(果報は寝て待つハスミニ)



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 おもちゃの出待ちばかりしているわけでは、まったくありません。
 家の中をすみずみまで調べてまわり、先代ハシンタ猫との記念撮影にも臨んだハスミニ。
 なかなか挑戦的なポーズを選びましたね…



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 おもちゃの出待ち中、いつもチラチラ見上げて気にしていたのが、この家具(飾り棚の裏側です)


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 ハスミニは背が低いですからねえ…少し躊躇しているようでしたが…


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 十日目についに決心がつくと、ヒラリっと飛んで、軽〜く制覇!
 そして、早くも次なる高みに、思いをはせるハスミニなのでありました。おわり。



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 いっぽうハシンタ二世は………あいかわらずこんな感じです。
 トイレ以外は、何があろうとぜったいに寝台下から出てきません。
 そこで私たちは、寝台の横に厚い毛布を敷き、その上に腹ばいになって、ハシンタ二世をかまってやることにしました。



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 そうしますと、私たちには、このようなありがたい風景が見えるわけです…
 ほんっと軒下の野良そのものですねえ。



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 寝台下のハシンタ二世は、きわめて愛想がよく、触り放題です。ごはんも嬉しそうにしっかり食べて、おもちゃにもよく反応します。
 でもトイレに行くときは電光石火の早わざで、触るはおろか、じっくりお姿を拝見することすらかないません。猫なりの厳しい謎ルールに従って行動しているようです。


 そんな日々が一週間ほど続いて、毎日朝晩二時間は腹ばいでお相手を務める私たちは、身体じゅう痛くなってしまいました。そして、
 「もしかしたらこの猫は、一生ベッド下から出ないのでは?…まあそこまでじゃなくても、数か月か半年、いえ数年はかかるかも…?
 せめて次のクリスマスには、全身が見られるかしら?」
 などと、かなり悲観的になりはじめたころ…



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「ちっ……見られたか!」


 7月1日の昼前、ついに新しい動きが!
 ハシンタ二世が奇跡!的にも、寝台下ではないところに潜んでいるのを発見したのです。


 寝室に置いてある、この古い折り畳みソファ。
 先代猫たちの日々たゆまぬ働きのおかげで、底に大きな穴があいて、中にもぐりこめるようになっています(猫を飼っている方なら、その意味、分かって頂けることでしょう…)。
 特に一か所、ハンモック状になったところが、猫的にはとても心地いいらしく、ハスミニも最初の数日間、昼間はよくここでぶらさがっていました。


 ハシンタ二世も、そこに入りこんでいたのです!なんかいいねえ、ちょっとやる気、出てきたみたいじゃない!
 …が、ピントを合わせるより早く、寝台下に戻ってしまいました…



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 まあさしもの頑固猫ハシンタ二世も、半地下生活にはうんざりしてきたのでしょう、12時間後、また動きがありました。
 楽しそうに遊ぶハスミニにつられて、ハシンタ二世が寝台下から、ひょいっと白い顔を出しました!
 「た、たいへんだ!ハシンタが、寝台のいつもとは違う側から顔をだしている!」
 と、たったそれだけのことで、われわれ猫バカどもは大興奮!



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 さらにそのあと、ついについに!
 手と顔だけではなく、半身を寝台下からにょろっと出して、しばし私どもと遊んでくださったのです!
 引き取ってから十日目にして、初めて背中のかわいいブチが、ちょっとだけ見えましたーー!!
 そうかー上から見るとこうなってるのかーー(感動…)


 ……のでありますが、ハシンタ姫の天岩戸籠り、今しばらくはつづくのでございまする…



2020年8月2日(日)

午後11時の室温22.5℃ 外気温17.3℃ またまた快晴!のち曇り

<ハシンタ二世、自主隔離(ほぼ)終了>



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ちっちゃくて
どうしても2歳半には
見えないなあ…



 本日は、ねこ第二シーズン開始後、11日目から17日目までのご報告です。
 ハスミニ(ハスミン二世)は、その後もずーーーっと、安定の可愛さでぐいぐい押してきております。



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「ねえ、窓の向こうの
超かわいい猫、
いったいだれよ?」



 ハスミニは、おなかがちょっとゆるいほかは(急激な環境変化のせいでしょう)、一切問題なしです。
 が、どこまでわがままがきくか、じわじわ試し始めた気配もなきにしもあらず…なので、そこは甘やかしすぎないように気をつけております。
 第二シーズンでは、私たちも猫の奴隷にはならない予定ですので。



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これもおもちゃの出待ちポーズ。
ぜったいかわいいって
わかってやってますよね…



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 ハスミニは、食べるのも遊ぶのもいつも全力。そしてどんなおもちゃも大歓迎(先代が見向きもしなかったおもちゃの数々、とっておいてほんと良かったー)
 写真は、「愛猫と取っ組み合いする感覚を、怪我せずに味わえる特殊厚手グローブ」(にしがみついたハスミニ)ですが、今ではもう売ってないみたいですね、いい商品なんだけどな。



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 肉球愛好家のみなさま、お待たせいたしました。
 ハスミニの肉球は、すべてブチブチ模様となっております。



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 さーて。ハシンタ二世のほうもあいかわらずで、たいへんわかりにくい可愛さで、ぐいぐい押してきております。
 少しは顔を出すようにはなったものの、寝食ともに安全地帯(寝台下)で済ませる暮らしを、がんこに続けています。
 さいしょに比べると、表情はずっと生き生きしてきましたけれど。



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 7月2日(11日目)

 なんとこの日初めて、ハシンタ二世の声を聞きました!
 朝カリカリを持っていくと、寝台下から何やらキューキューキューキュー、軋むような小さな音が聞こえて、おもちゃでも齧っているのかと思ったら、それがハシンタ二世の甘え声でした。


 またその晩は、初めて寝台下から半身ずるっと出して、お食事なさいました!
 でもしばらくすると怖くなるのか、自分の手ですーっとお皿を物陰に引き込んでしまいます。なかなか器用な猫です。



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 7月4日(13日目)

 ハシンタ二世のビクビクぶりがひどいので、最終兵器(先代の遺品のマタタビ)投入を決意。
 マットにマタタビ少量をまぶし、寝台の横に敷いておいたところ、そばに誰もいないとき、こっそり出てきてくつろいでいました。よしよしこれは使えそうです…


 そして翌7月5日(14日目)、写真のように、ついに全身(しっぽは寝台下ですがほぼ全身)を出してお食事なさいました!
 きっとマタタビ効果で、少し気もちが楽になったんですね。



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 まるまる二週間待って、とうとうハシンタ二世の全身を、じっくりと見ることができました。
 顔はパステル三毛ですが、身体のぶちは色が濃い目のようです。特に灰色の大ぶちは、ほとんど青墨色に見えますね。


 「パステル三毛のハシンタ」との再会を心待ちにしていた宿六が、感に堪えないように「きれいな猫だねえ…」とつぶやくと、うしろにいたハスミニが、ぷいっと部屋を出ていきました……


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 ハシンタ二世もまた、別猫の存在を察知すると、そそくさと退場…
 二人以上おくさんがいるイスラム教徒の気持ちを経験したかったら、とりあえずメス猫を二匹飼えば、だいたいのところは想像がつくようになるんじゃないかな…といつも思います。(人間の女性をおとしめて言ってるんじゃないです、メス猫が人間の女性的すぎるだけです)



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 この晩は、ハスミニを寝室で思い切り遊ばせてみました。狙い通り、好奇心に負けたハシンタ二世がすぐ顔を出します。


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「このトンボ、
おめえには渡せねえ!」


 ハスミニに啖呵を切られ、見るからにむっとしたハシンタ二世…


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 親のカタキとばかりに、猛然とトンボを攻撃しはじめました!
 でも、あくまでも寝台の陰を頼みとし、上半身だけで遊びます。器用なやっちゃ。



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 7月6日(15日目)

 昼にふと見ると、ハシンタ二世がちょこんと、寝台わきに座っています。うわーーーなんかすごく飼い猫っぽい!
 半月も寝台下に籠って、私たちにとってほとんど「想像上の飼い猫」と化していたハシンタ二世、やはり実在したのですね!



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「本日をもって、自主隔離
(ほぼ)終了宣言〜!」
キャットニップで明るく豹変の
ハシンタ二世


 大喜びの宿六は、
 「これはマタタビが効いたに違いない!でもペルーでは売ってないから、かわりにキャットニップ探してくる!」
 と、すぐ買いに走ります。


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 さて夕食後、猫用マットにキャットニップをぱらぱらこぼしてやると、ハシンタ二世、突如別猫に変身!
 ただちに寝台下から這い出して、当たり前のような顔をして、ゆ〜ったりとくつろぎ始めたので、飼い主のほうがびっくりです。
 いつも物陰でこそこそ齧っていた鮭も、堂々とひっくり返って、心ゆくまで齧ります。



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 キャットニップの酔いが醒めたあとは、今度は寝台の上を探検し始めました。
 おもちゃを出してやると反応も上々。でもおもちゃに釣られたハスミニが近づくと、シャ−っと追い払います。
 いやー、とつぜん強気になりましたねー、ハシンタ二世。



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 遊びに夢中になるあまり、瞳孔が開ききって、瞳がまっくろになっています。
 そんなに嬉しいのかー、良かった良かった。



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 宿六もさわりほうだいにさわらせてもらって、うっすら涙目…だったような?
 幸いにも今度の二猫は、あまり人間の男性を敬遠しないタイプのようです。



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 こうなるとぜんぜんおもしろくないのが、ハスミニ。
 すでに家じゅう自分の領土と思っていますから、急に這い出てきたハシンタ猫は、侵略者にしか見えないようです。そこで断固苦情申し立てに駆けつけてみたものの、大柄なハシンタ二世にシャーっと凄まれ、いったん退却。
 今は別室で、何やら投げやりな格好でヤケ食い中。



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 図に乗ったハシンタ二世、かつてハシンタ一世が寝床にしていた猫用ソファも探検し始めました。


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膠着状態に陥った寝室戦線


 そこにすかさず、ヤケ食いで元気を取り戻したハスミニが、戦線復帰!
 身体は小さくとも、子育ても経験済みの立派な大人猫としては、一晩でこれ以上領土を失うわけにはゆかぬ!…ってとこでしょうか。
 最終的にいちおうハスミニが勝ったらしく、この晩もハシンタ二世、お泊りはいつもの寝台下でした。



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同性のライバルに見せる顔


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飼い主に見せる顔


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 それから数日間は、二猫の不幸な衝突を避けるため、それぞれ別室で遊ぶようにしていました。
 でも、ハシンタと寝室で遊んでいるあいだ、ぬいぐるみに可愛く八つ当たりするハスミニを見てしまい…
 以来、できるだけ二猫を並べて、いっしょに遊ばせるようにしています。


 ハスミニは、本当は遊び相手がほしいらしく、何度もめげずにハシンタ二世に近づきますが、びびったハシンタが過剰反応してフーシャーわめいて終る、というのをきりもなく繰り返しています。


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「待てえ!逃げる気か茶トラ!」
「ぬいぐるみだから
逃げてませーん!」


 かわいい「鬼の形相」となったハスミニ…


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 7月7日(16日目)

 いっしょに遊ばせてみると、意外や意外、なかなかお行儀の良い二猫です。
 まずハスミニを息切れするまで飛び回らせ、それからハシンタ、次にハスミニ、その次はまたハシンタ…とやっていくと、二猫ともちゃんと順番待ちして遊びます。また遊びに夢中になりつつも、うっかり相手の領空侵犯はしないように、細心の注意を払っているようです。


 …まあそれでも確かに不仲なんですけど、絶望的というほどではなさそうですね、この様子なら。


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 飛行中のムササビのように四角い、あまりにも四角い、ハシンタ二世の待ち受け姿。


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問題の爪はこちらになります…


 7月8日(17日目)

 この一週間は、猫事情にずいぶんと動きがあって、心楽しい毎日でした。
 姿を見せている時間が増えたハシンタ二世は、私たちが嬉しくのぞきにいくたびに、「いらっしゃいませー!ご主人さま!」とばかりに体当たりして甘えてくれて、非常にかわいいです。今まで一匹だけでじっくりかまってもらったことがないから、本当に嬉しいのでしょうね。


 …が、問題は爪です。
 鋭い爪だらけの手で人間をひっぱたくのと、尖った犬歯で人間にガブっと噛みつくのが、彼女にとっては最高の嬉しさ&愛情表現らしく、宿六も私もありがたいことに深い生傷だらけです。このへんはハシンタ二世、完全に野良猫なみ。



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 噛みつく引っ掻くの暴行を受けるたびに、「痛い!痛い!」と大騒ぎして教育中ですが、この方法で効果が出るには、少し日数がかかります。(猫にもよりますが、数週間もすれば「人間には毛皮がないんだな…」と悟って、爪を出さなくなります)

 それより手っ取り早く、釣り針みたいな爪を少しでも切れたら、とりあえず受ける傷は浅くなりそうなんですが…
 今はまだ、ちょっと身体を押さえただけで、びびって寝台下に逃げ込んでしまいます。従って抱っこができず、爪切りも難しそうです。
 (ハスミニの爪のほうは、来てすぐ難なく切れました)


 ハシンタ猫は、寝るのもいまだ寝台下です。
 いつもいったんはソファや寝台上で寝ようとしますが、ハスミニががんばって寝台下に追い込んでしまいます。ハスミニとしても、「前線は死守せねば!」という思いなのでしょう。
 二猫の領土戦争がおかしくて、もうぜんぜん目が離せません!困った…




2020年9月2日(水)

お昼の室温21.4℃ 外気温17.0℃ 明るい曇り(ここに来て急に冬らしくなり、寒いです)

<人間様よりお先に、社会隔離政策終了!>



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遊ぶハスミン二世を
冷ややかに見下ろすハシンタ


 猫たちとの新生活の、第18日目から29日目までのご報告です。


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遊ぶハシンタ二世を
冷ややかに見下ろすハスミン



 7月9日(18日目)

 同じ空間にいられるようになった二猫ですが…
 日に数回の小競り合いのほかは、ひ〜んやりとした関係を維持しております…



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 今までずっと、寝室でひとりコソコソ食事していたハシンタ二世。
 とうとうこの晩、おいしそうな香りに誘われ居間まで走り出てきて、そのままそこで食べ始めました!
 大いなる一歩です(飼い主的には)。



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 でも近くにハスミニがいるのに気づくと、すぐ寝室に撤退。
 が、その前に、先代の遺品の爪とぎに、しっかり爪痕を残していきました。これも領土拡大宣言のひとつですね。
 (ちょうどいいので、ハスミニの爪とぎ写真と比べてみますと……なんかでかいなあ、ハシンタ二世…)



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 7月11日(20日目)

 日に日にリラックスしていくハシンタ二世。それでもまだ、夜はベッド下で寝ています。


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 ハシンタ二世はとっても舐めたがり猫です。おもちゃのネズミまで、丹念に舐めてやっています。
 だからいつの日か、ハシンタのなめなめをハスミニが受け入れたら、きっとすべてうまくいくと思うのですが。



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遊び疲れた二匹。
とりあえず今は平和。


 ハスミニは遊び過ぎで、目をあけたまま気絶しています。


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 寝室のソファでくつろぐハシンタ二世(左)。
 こうして後頭部だけ見えていると、ハシンタ一世(右)が、大好きだったソファに戻ってきたみたいです……



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 この晩はついに、二匹が並んでエサを食べました!
 しかしまもなく、ハシンタが訳もなくビクつきはじめ、結局はまた寝室に逃げ込んでしまいました。



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 そこで、衝立を二匹の間に置くことにしました。
 互いに格子の隙間から、チラチラ敵情視察はしていますが、これなら二匹ともまあまあ落ち着けるようです。



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 7月12日(21日目)

 朝から上機嫌のハシンタ猫。いい笑顔ですね!


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「今日も領地、広げるぞー!ガオー!」



 (なんかとっても筋肉質で、思ってたのとぜんぜんちがうハシンタ猫です……)


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 トイレは、猫たちがうちに慣れるまでの期間限定で、寝室のかたすみに置いています。(結局8月末になってから、人間のトイレ内に移動しました)
 先代のときと同じに、大型の収納ボックスを使っています。



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トイレのふちで謎の儀式を
念入りに執り行うハスミニ。
超真剣で笑っちゃいけない雰囲気。



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いい笑顔!


 7月14日(23日目)

 ふとん乾燥機をかけた直後の、ほかほかの寝台で、ゆったりとおくつろぎになるハシンタ二世。
 ハシンタ二世はもともと口角が上がっており、さらにその延長線上にグレーの模様があるため、ニッコリ大きく笑っているように見えます。



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 7月15日(24日目)

 ついにハシンタ二世が、ベッド下の寝場所を捨てました!!!

 この日の午後から、寝室に用意してあったキャットハウス(ほんとは先代が見向きもしなかった猫トイレですが…)で眠るようになったのです。
 バンザーイ!これでやっとベッドの下を片付けられます!!ハシンタ二世の自主隔離生活、完全に終了です!
 クリスマスごろかも…と危惧していたよりはずっと早かったです。



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ハスミニへの友好的接近を
試みるハシンタ


 ハシンタとハスミニの微妙な関係は、その後も変わりなく続いています。
 それぞれ「お近づきになるのもまんざらではない…かも…」という気分の時もあるようなのですが、惜しいことに双方のタイミングがぜんっぜん合わないのですよね。



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ハスミニの過剰反応で物別れ


 ハシンタ二世は、ほかの猫のおしりを嗅ぐのが趣味です。
 「イサベルさんの猫の家」時代に送ってもらったビデオでも、いつもまわりの猫のおしりをチェックしていました。



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趣味のおしりチェックをいやがられ、
逆ギレしたハシンタ猫。
暴力はやめましょうよ……



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「ああ猫ジャラシの神よ!
あいつさえいなければ
ここは天国なのに……!」



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「あーーーストレス!
ストレスストレスストレス!
八つ当たりでストレス解消!」



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いっぽうハシンタ猫も
常時敵襲警戒中。
お疲れ様です。


 まあ家猫はヒマですから、ちょっとくらいストレスがあったほうが、退屈しなくていいでしょう。(ハシンタのこっち側の顔って、ちょっと人相わるいな…)


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 7月16日(25日目)

 お膳を二つ並べたら、ごく平和に並んで食事してくれました。
 この日からあとは、衝立による社会的隔離政策は不要となりました。というかたぶん最初から不要だった政策です、ペルーと同じに。



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 7月17日(26日目)

 食事が出るのを、お膳の前で待つハシンタ猫。ついこのあいだまで、ベッド下でコソコソ食べていたのが嘘みたい!
 なおこの「お膳」は、下のお盆に水を張ってやると、アリ襲来予防にもなるという、たいへん便利なわが家の発明品です。



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 7月18日(27日目)

 居間でゆったりくつろぐようになったハシンタ猫と、それを非常に尖った目つきで見やるハスミン猫。


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 居間のおもちゃ引き出しをカタっと鳴らすと、ハスミンだけでなくハシンタも走り出てくるようになりました。
 それをなんとも憂鬱そうに見やるハスミン猫。



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 この日初めてポーチに出たハシンタ二世と、さっそくそれをじりじり追い詰めるハスミニ。
 ちびのくせに勇敢ですよねえ。ハシンタは般若の形相です。



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 7月19日(28日目)

 お膳を対面式にしてみました…


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「まあ……おとなりさんたら
すごい美猫を飼ってるのね!」


 着々と領土拡大中のハシンタ猫。毎晩、居間をすみずみまで調べています。


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野良風の仁義なき戦いを
居間で繰り広げるのは
やめてください。
人間がくつろげません。


 当然ながらハスミニとの衝突は避けられず、ときどきかなり派手な喧嘩をしていますが、できるかぎりほっておくようにしています。まあそのあくまで、できるかぎり…

 不幸中の幸いは、二匹の戦闘力がほぼ互角、ということです。
 ハシンタのほうがはるかに腕力(脚力?)がありますが、ハスミニは度胸と敏捷さで勝るので、今のところ大抵はハスミニが勝って、ハシンタのほうが引き下がっています。



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 7月20日(29日目)

 朝、ためしにお膳をひとつだけにしてみました。意外にも、二匹とも文句ひとつ言わずに食べてくれました(夢中で食べてるので言えなかっただけかも)。
 また一歩前進です。



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 いまだ家の作りを把握していないハシンタ二世。中庭ごしに私を見つけて、目がテンになってます。
 小さな頭の中が「???」でいっぱいなんでしょうね。動物はこういうところが本当にかわいいなあ!



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「今回はあのオバサン猫の
写真ばっかね…」



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「でもいいの……
私はあいつには真似できない
かわいこちゃん路線でいくから」


 先代の猫たちが旅立ったあと、あまりの寂しさに衝動買いした「スナネコの仔猫」と「茶トラの仔猫」の、小さなぬいぐるみ。
 並べてみたら、ハスミニとほぼ同サイズでした……



2020年10月5日(月)

午後11時の室温22.5℃ 外気温17.7℃ 今日は快晴のち曇りでした

<舌のしまい忘れ競技会>



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まずはハスミン二世の、
ごくごく控えめなしまい忘れ


 猫たちとの新生活、なかなか詳しくご報告する時間がないまま、早くも三ヵ月あまりが過ぎました。
 わが家でのいちばんの変化は、なぜかうちの中のクモとワラジムシが激減したことですね…


 さて本日は、とつぜんですが「舌のしまい忘れ」コンクールを開催いたします。
 初代の二匹は、めったにしまい忘れてくれなかったので、二代目たちがしょっちゅう出しっぱなしにすると気づいたときは、とても嬉しかったです。



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ハシンタ二世も負けじと、
控えめでお上品な?しまい忘れで
受けて立ちます。



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「上品さなら負けないわ」
とハスミン二世



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…あっハシンタ二世、
突如走り出しました!
これはなかなか思い切った
しまい忘れです!



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「この舌の立体感がいいでしょ?」
とハシンタ二世



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「立体感なら私だって…!」
とハスミン二世



 (両名ともこの顔のまま、5分間ほど放心状態に陥っていました、非常にかわいかったです)


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その後、うとうと眠り始めたハシンタ二世。
しまい忘れたまま眠るのは難度が高く、
高得点が期待できます!



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あわてたハスミン二世、
「そんなの私だってできる!」と、
とっておきの技を披露するも…



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「ドーン!これでどうだ!」
思い切った大技に賭けたハシンタ二世!
この迫力のしまい忘れの前では、
ハスミニのかわいい舌は
かすんでしまいますねえ…


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夕食直後のせいか、
舌が真赤なのがまた大迫力です。



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 しまい忘れ維持力でも、圧倒的な強さを見せつけるハシンタ二世。
 そろそろしまったほうがいいんじゃない?と、見ているほうが心配になってきました…


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結局そのままぐっすりと
眠ってしまいました!
(大丈夫かな?
舌、乾いちゃわないかな?)



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「私の圧勝!」
しまい忘れ女王の
栄冠に輝いたハシンタ二世、
おめでとう!



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残念賞に終ったハスミン二世も、
舌ならぬ口では負けてません。
「…私の素直なかわいさには、
舌出しなんて小細工、
不要ってだけのことよ!フン!」



2021年1月5日(火)

<三賢王を待つ二猫>



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「一世になりかわり、
今年からは私が
お手伝いいたしましょう!」


 猫のいるクリスマスシーズン……やっぱりとても楽しいです!
 おかげで前のクリスマスの物悲しい記憶も、すーっと薄れてくれました。



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初めてのクリスマスツリーに
キラキラお目々を見張る
ハスミニ(ハスミン二世)


 とりあえずは、おっとりとかわい子ぶっていたハスミニですが…


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だんだん調子が出てきます


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目つきも変になってきました。
これは危険な兆候です。



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「えいえいえーいっ!」


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 興奮してツリーの根元でころげまわるハスミニと、それを冷ややかに見つめるハシンタ二世。


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「え?なにかしました私?
この可愛い私がなにか??」


 いえいえ、ツリーに飛びつき頂上を極め、それから枝を一本一本へし折るのが趣味だったハスミン一世と比べたら、あなたはとっても無害です。
 お母さんは安心しました。



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キリッ!


 でもプロフェッショナルに切り替えが早いところは、ハスミン一世にそっくりです。すぐピリッとなって、バシっと表情をきめてくれます。
 ハスミニをモデルにすると、かわいい写真がいくらでも撮れるなあ〜



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物陰から疑わしげに
ツリーを見やるハシンタ二世



 いっぽう撮影がきわめて難しいのが、ハシンタ二世です。ご想像通りかと思いますが。
 いまだに少し怖がりなので、なかなか思うところに座ってくれません。



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ハシンタ、そこじゃない!
(ツリーよりも
新しいゴミ箱がお気に入り)



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 だいぶ近づいてきたけど、もうほんのちょっと右……その椅子に座ってくれると、いいんだけどな…


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 待ちくたびれて、人力を投入。するとただちに、ハスミニが邪魔しにやってきます。
 ハスミニは素直でかわいくて、小さいから抱っこしても腰に響かず、また虫も退治してくれて、まったくもう夢の飼い猫なのですが…
 ひとつだけ欠点があります、物凄いヤキモチ焼きなんです。



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 特に、私たちがハシンタ二世の写真を撮るのが、許せないようです。
 「こんなにかわいい私をさしおいて、なぜあのおばさんを?」ということなんでしょう。
 しかたなく宿六がハスミニを追い払いますが、それより前にハシンタ二世が逃げました…



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 その後、ペットショップの紙袋を置いておけば、自分から座ってくれるとわかり、だんだんそこそこな写真が撮れるようになってきました。
 これなんかもけっこういいですが、顔のピントが甘いので、撮りなおそうとしたところ…



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 また来たハスミニ…
 ハシンタ二世にガンを飛ばしながら、カメラの前をのっしのっしと横切ります。



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折り返し、
今度は左から右へと
横切るハスミニ…



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「おばさん写すヒマがあるなら、
私のおなかを撫でなさーい!」



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 でもこの妨害作業中に、ちょっといい構図で二匹が撮れた……と思ったのですが、惜しい!二匹そろって目つき悪すぎ!
 そんな目でこっち見ないでよ、私がいったい何をしたというの…



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気を取り直して撮影を再開するも、
すぐまた横切る黒い影。



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全身全霊をもって妨害!


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 でもハシンタ猫は、趣味のおしりチェックをさせてもらって、むしろちょっと嬉しそう。
 (さいきんハスミニがおしりチェックを容認するので、二猫の仲もだいぶ改善されました)



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 調子にのったハスミニがいつまでも居座るので、「あっち行きなさい!」と追いやると、なにやら肩をいからせ去っていきます……

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 そしてとうとう……わるくないのが撮れました!
 下の破けた紙袋が、少し目ざわりですが、まあいいでしょう。猫に破れた紙袋はつきものですから(ですよね?)



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 場所をかえてもう一枚。おばさん猫にはおばさんなりのかわいさ、ですね。
 それにうちに来た当初にくらべると、ほんとに穏やかな表情になりました。



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 ハスミニのほうは、かわいい写真はもういっくらでも、選ぶのに困るほどあります。


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お目々キラキラの上に
舌のしまい忘れ、ときましたか。
なかなかやるねえ…



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 モデルさんへのクリスマスプレゼントは、まず高級カリカリ。
 一袋100ソル超!だそうで(「ほんとにこれ猫に買うの?」と店から電話してきた宿六の声が、ちょっと震えておりましたが…)、ものすごくおいしいらしいです。
 良かった。



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 それからスーパーWongでバーゲンしていた、猫たちの緑色の目によくうつる、葉っぱ模様の足ふきマット。
 いわば猫用ビーチマットとして使用しております。



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♪もうもう到着なさった御三方
どなたもごぞんじ三賢王は
メルチョールにガスパール
それから黒いお肌のバルタサル♪


 そして猫たちは、あすに予定される三賢王のご到着を、いまや遅しと待っております。


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♪三賢王のお祝いは
葡萄のシロップ、甘い蜂蜜
アルパカ毛織りの白ポンチョ
インカの高貴なお召し物♪



(Los Reyes Magos(詞 Felix Luna)より意訳)

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 おおっと、熱唱しすぎでウバザメになったハシンタ二世。この写真、今年のよい魔除けになるかも。


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 ハスミニも、あすの公現祭のごちそうが、もう待ちきれないようです。
 6日の夜、猫たちには、チリ産生鮭を焼いてあげようと思います。



<この子たちも、もちろんいっしょの年末年始!>



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動くトナカイに、おっかなびっくり
近づくハスミン一世


 この年末年始、なつかしい一世たちの存在を、いつもよりぐっと身近に感じております。


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ハスミン一世のまんまるな澄んだ瞳、
懐かしいなあ!



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おバカな帽子に激怒する
ハシンタ一世



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ハスミン一世も
とても嬉しそうですね…



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ごちそうあげるから、
ごきげん直してね!



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 当時ペルーでは、まだ信用できるカリカリが市販されていませんでしたので、にゃんと宿六は手間ヒマかけて、個人輸入していたのでした…


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 ハスミン一世のライフワークだったツリー登頂。
 二世は小柄なぶん、もっと簡単に登れそうですが、今のところまだ思いつかないようです。うっかり教えないようにしなくちゃ…



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 ハスミン一世はいつもこうして、ツリーの枝を一本ずつ、丁寧に丁寧にへし折ってくれました…
 一世と過ごした18年近くのあいだに、たしかクリスマスツリーは三つくらい、直しようもなくて捨てました…



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 そして最終的に編み出したのが、細めのクリスマスツリーを、柱にしっかり縛りつける、という方法です。
 さすがのハスミン一世も、それからはツリーを倒すことはできなくなりました(部分的には壊しつづけましたが…)。



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ハスミン猫とトナカイ、
同時に点灯!



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 今生ではさいごとなったクリスマスを楽しむハシンタ一世。
 でも本当は、今もちょいちょい、様子を見に来てるでしょ?だってなんか感じるのですよね、特に二世たちの食事どきに!



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 今はハスミニお気に入りの椅子は、当時はハスミン一世の定位置でした。
 若い頃のぴりっとした顔もいいけど、晩年のこの優しい表情も好きだなあ。
 ところでハスミン、二世にはあんまり変なこと、教えないでね!たとえばツリー登頂法とかね……



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