パチャカマックの家猫さん
(第2&第3シーズン)
<クリスマスのお別れと、新年の「再々会」>
4)貯金箱ネコがやってきた!A
![]() この冬に新調した薄緑の毛布が、ハスミニの目と同じ色だったので… |
![]() 新入りのハシンタ三世にも、瞳にぴったりな毛布を探してあげました。でもこの色のはなかなかなくて、さいごはAmazonにて発見。 (ペルーで見つからないものは、とっとと米国Amazonの無料配送サービスを使ったほうが、よほど早いしけっこう安い、というありがたい今日このごろです) |
![]() さて、更新が半年ほど遅れましたが… 新猫のハシンタ三世がやってきてから四日後、今年の1月6日に戻ります。三世は全力で愛嬌を振りまき、まず宿六がやすやすと篭絡されました。 |
![]() 新参者のなれなれしいふるまいに、 静かな怒りを込めて、 らんらんと目を光らせるハスミニ… |
![]() ハスミニは高いところから、うろうろするハシンタ三世をひっぱたこうとしましたが、空振り。 先の二代のハシンタたちは、頭のうしろが二色の染め分けでしたが、三世はおしりが金銀の染め分けになってます、縁起がよさそうです。 |
![]() 二匹が急接近し、すわ開戦?!それともただの挨拶?…と飼い主緊張の瞬間もありましたが、大事には至らず。 並べてみると、やっぱり二匹ともちっちゃいなあ! 今回も実物を見ずに、もらうことになっちゃった猫ですが、小型だったのはとても嬉しいです。大きな猫のかわいさも格別ですが、腰にはずしっとくるので、ある程度の年齢になったら、小さな猫のほうが楽ですね… |
![]() 居間の視察を終えると、食卓のハシンタ一世&二世の指定席に、あたりまえのようにぽん!と上ったハシンタ三世。 ちっちゃな新ハシンタの上に、先代の二匹の姿もだぶって見えて、涙、涙… . |
![]() 指定席でくつろぐハシンタ一世。 |
![]() 同じく、指定席でくつろぐハシンタ二世。 (こうして見ると、やっぱり二世は大きいなあ!) |
![]() ハシンタ三世は頭突きをするのが好きで、ぐいぐい迫ってきます。 |
![]() それからまた家の探検へ。この角度からみると、いったい何代目のハシンタなのか、一瞬わからなくなります… |
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![]() カメラ目線もばっちり決まった、朝のハシンタ三世。 初日だけはハンストしましたが、すぐにわが家のメニューに慣れました。カリカリも地鶏シチューも山羊ヨーグルトも、みな気に入りました。 |
![]() 食後は、意気揚々と探検再開。それをハスミニが、白い目で見ています… |
![]() この日の早朝だったか、奇妙な夢を見ました。 私はなぜか冷たい水中に横たわっており、ウナギなのかヌートリアなのか、しっとりつるつるした手触りの生きものが、私の頭から右足、左足、そしてまた頭のほうへと、こちらに体を押しつけながら、ぐるぐると何度も泳ぎまわります。 目をさますとそれは夢ではなくて、ハシンタ三世がすりすりとすりよって、無言で愛嬌をふりまいていたのでした。さっそくウナちゃんという別名がつきました。 こういうくねくねつるつるした、ごく猫らしい猫は、そういえば初めてかも。今までの四頭は、どっちかというと犬やタヌキ系のがっちり体型なので。 毛並みも、短毛のハスミニはびろうどの手触りですが、ハシンタ三世は絹布のなめらかさです。 |
![]() ハシンタ三世のあけっぴろげな甘えかたが、ハスミニには大いに気に障るようです。左の写真を拡大したら、例のものすごい目つきが浮かび上がってきました… イカ耳をハシンタに向けて、密かに動向を探りつつ、あえて振り向かないようにしていますね、ああかわいい。 |
![]() ハシンタ三世のほうは、先住猫のことは確かに気にしていますが、でもおびえてはいないので、そのうち仲良くなるんじゃないかと期待が持てます。 |
![]() ときどき初ケンカとなりかけますが、互いに小声でシャッ…と言い合うだけで、すぐに解散。 手の早いハスミニが、今回はぐっと我慢してくれています。 |
![]() ハスミニが立ち去ると、すぐまたくつろぐハシンタ三世。いやーこの猫、前宣伝とは違って、ぜんぜん気は小さくないですね。 |
![]() 次はポーチに出てみたハシンタ三世。 ここでも、初めて見たはずの二世愛用の椅子に、まったく迷わずひょいっと飛び乗りました!おお!(…やっぱりおまえなの?もしかしてもう戻ってきてくれたの、ハシンタ二世?) |
![]() そしてそのまま、二世がよくしていたように、ぐっすり眠ってしまいます。 |
![]() 良い機会なので細部を観察… 白地に、ピンク混グレーの肉球。くっきりとぬいぐるみ風で、これ大きなチャームポイントですね。 |
![]() 右手には、ハシンタ二世似のピンクの肉球もあり、懐かしくも嬉しいです。 ついでに寝顔も観察。おや、口の下にへんなブチがとんでますね。 |
![]() ハシンタ一世にもありましたが、そちらは平安貴族のちょびヒゲ風でした。 |
![]() 「フフフ、悪いこと思いついた…」 三世のこのブチは、ゆがめて開いた口みたいです。なのでときどき、ろくでもないことを思案中の顔に見えます。 |
![]() ハシンタ三世到着から十日目に、小事件が発生。 夜、ハシンタがどこにも見当たらず、探しまわっていたところ、中庭からニーニーとかぼそい鳴き声…。えっまさか?とカーテンを開けると、なんとハシンタが外にいて、ガラス越しにいっしょけんめい「中に入れて〜」と鳴いています。 ハシンタ三世は、写真の格子のすきまをするりと抜けて、中庭に出てしまったようです。さすがのウナちゃんです。今までの五頭の中で、いちばん細くしなやかな猫だということが、はからずも立証されました。 …と、感心してるわけにもいかないので、しかたなく家中の窓格子を、針金で補強しました。たいへんでした。きっとじきに太って、不要になるでしょうけど。 |
![]() 格子抜けマジックには驚きましたが、「中に入れて〜」と呼びかけた…ということは、もうここが自分の家だと思っているのですね。 その後も日に日に家猫らしくなっていきましたが、三世のきわだった特徴は、宿六に非常によくなついたことです! 今までの猫たちも、宿六にはそれなりに愛想よくしていましたが、まあほとんどの場合は、私にばかりつきまとっていました。ふつう猫は、女性のほうを好みますよね。 ところがハシンタ三世は、宿六のことが大好きらしく、いつも仕事部屋の隣室の、書庫に据えたソファで宿六が出てくるのを待っています。そしてこうして甘えまくるので、宿六は感激のあまり、この一人がけソファを「魔法のソファ」と呼んで有難がっています。 |
![]() さいきんでは、三世が見つからないときは大抵、宿六の仕事部屋に入り浸っています。 今までの4匹は、まず寄りつかなかった場所なのですが。仕事のトラブル絡みで、電話でやいのやいの言ってることが多いので、猫や私が好む静かな環境ではありませんので。でもハシンタ三世は、そういう空気の重さ?に耐性があるようです。 きのう撮ったこの写真は、宿六の机に座って、ブラジルのビジネス講座「新規顧客獲得におけるAI活用」を、たいへん熱心に視聴しているところです。 |
![]() また、宿六の部屋にある一人がけソファも、ハシンタ三世はすぐ自分のテリトリーとしておさえました。 |
![]() ここはハシンタ二世がさいごの日々、特に宿六の出張中に、ふしぎとよく座っていた場所です。そのときの出張が大成功だったので、「きっとハシンタ二世がこうして念を送って、サポートしててくれたのでは?」なんて話していたのでした。 遠目にはほぼ同じ猫なので、今ここに座る三世を見ると、懐かしさに胸がいっぱいになります… ソファにかけた毛布の、折り目のずれすら変わってなくて、つまり二世の旅立ちから、いかにわずかな日数しか経っていないか、ということですね… |
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![]() それをしらけ切ったようすで眺めるハスミン二世… |
![]() 危ない!テレビが… |
![]() 画面の大リスとも、しばらく無言でたたかっていました。 テレビにキズがつきそうなので、こういう刺激的すぎるビデオは、あんまり見せないことに決めました。 |
![]() おもちゃにも毎回大興奮ですが、遊び慣れていないせいか、へたくそなのが笑いを誘います。 おもちゃを狙って立ち上がるときも、どうにも腰がすわっていなくて、クネクネと(サザエさんアニメのおみかんにはさまったタマみたいに)踊るので、それがまたかわいいです。 |
![]() 遊び疲れて放心状態… |
![]() この印象的な虎目石の瞳には、 まだちょっとドキっとします… |
![]() おもちゃの間で寝落ちしました |
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![]() そこにハスミニが、 たいそう剣のある目つきで 取り調べにやってきました。 |
![]() ハスミニ猫は、もうほとんどのおもちゃに飽きてしまっていましたが、だからといってニセ・ハシンタに取られるのはおもしろくないらしく… 「意地でも私が使う!」とばかりに、また古いおもちゃでよく遊ぶようになりました。思いがけない新猫効果です。 |
![]() しばらくのあいだ、二匹は微妙な距離を保ちながら暮らしていました。 でもしだいに、ハシンタ三世がハスミニへの尊敬の念?を隠さなく?なり、それが二猫のあいだを急速に近づけたように思います。 ハシンタはハスミニをとても頼りにしていて、ハスミニのやることを、いつも真剣な表情で見ています。そうして当家での正しい猫のお作法を、学習しようとしているのかもしれません。 |
![]() ハシンタ三世がひとりで夢中で遊んでいるときも、急に我に返ってあたりを見まわし、そのへんにハスミニがいないか、探し始めることがよくあります。 「ハスミン姐さんいないの?いっしょに遊ぶほうが、もっと盛り上がるんだけどな…」とでも言いたげです。 |
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![]() …とまあこんな具合に、少しずつ二匹の距離が埋まっていきます。 |
![]() おかしいのは、二匹とも、とーっても無口なことです。 一見、騒がしそうな小競り合いの場面ですが、二匹ともだんまりでやっています、無声映画状態です。 |
![]() とうとう本格的な衝突は、一度も起きませんでした! そしていつのまにか、二匹はいっしょに日向ぼっこするようになり… |
![]() そのまま仲良く昼寝になだれこみ… |
![]() はじめは別のお膳?でとっていた食事も… |
![]() 仲良く並んで食べるようになりました (ハスミニ太いな…) |
![]() そして1月の終りには、 おしりをくっつけて昼寝するほどの仲に! |
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<クリスマスのお別れと、新年の「再々会」>
3)貯金箱ネコがやってきた!@
![]() 2024年1月2日。はるばるリマの反対側まで、ハシンタのあとつぎ候補、キラ猫さんに会いに行きました。 まだ年が明けたばかりで、当地はクリスマスシーズン続行中。Nさんのお宅でも、大きなクリスマスツリーに黄色の飾りを足して、新年らしさを演出しています。 「来年こそダイエット始める!」とか書いてありますね。私の経験上、あしたとか来年とかは、本当には一度も来たことないのですが…(笑)どこまで行っても「今」ですものね。 なおNさんご自身は、ダイエットなんか必要ない、ほっそりとしたお嬢さんです。 |
![]() 一瞬だけ顔が見えたキラ猫さん。 Nさんが連れてきたキラ猫は、完全にパニック状態だったため、ゆっくり顔を見るひまもないまま、持参の猫バッグに押し込まれました。 Nさん的には、もう私たちがもらっていくものと、決まっていたらしく……ま、いいか、これもご縁です。少なくとも宿六は大喜びです。 別れ際、Nさんがしみじみ言うには、「キラはほんっとうに、ほんとうに気の弱い、怖がりな猫なんです…。でも猫慣れしたあなた方なら、きっと大丈夫ですね、安心しました!」 え?!ちょっとまったーーっ!そんなお話は聞いてないよー! 前のハシンタ二世は超怖がりで、逃げ込んだ寝台下から全身を出すまでに、まるまる二週間かかったんですよね…もしかして、またあのときと同じ繰り返しを、せにゃならんのでしょうか? たしかにハシンタ二世には、違う身体でうちに戻ってきてほしいです。でも何もそういうとこまで、厳密に同じでなくてもいいんだけどな…… |
![]() 帰路ずっと、猫バッグの中で絶叫していた、かわいそうなキラ猫さん…… うちに着いても、引き続き叫んでいます。音声をお伝えできないのが残念です。 きっと先住猫のハスミンが、この騒ぎを聞きつけ、すぐ取り調べにやってくるかと思ったのですが… |
![]() ハスミニは、寝ていた椅子から一歩も動こうとしません。 ただ、深ーい非難をこめた眼差しを、私と猫バッグに交互に向けるだけです。返って強い圧迫感… |
![]() 到着時のキラ猫、改めハシンタ三世 もう家まで連れてきちゃいましたから、新猫は正式に、ハシンタ三世と改名させましょう。 さてバッグを開けると、案の定、寝台の下に駆け込みました。水や敷物だけ入れてやって、しばらくそっとしておくことにします。 …それにしても、このものすごいデジャブ感は、いったいなに?! |
![]() . 到着時のハシンタ二世。 懐かしいねえ… 今度のハシンタは、前のハシンタより二回りほど小さくて、また模様もかなり違う…と思っていました。 でも寝台下から、さも疑わしそうにこちらを見るその雰囲気は、ほぼ同じ猫……これは喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか… |
![]() この日は、ハスミニとハシンタ三世のあいだに、接触は一切ありませんでした。 |
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![]() 翌日(1月3日)。ハスミニ猫は寝台下を気にして、匍匐前進中。なんか眉間にしわがよってますね… |
![]() ハシンタ三世のほうは、だいぶ落ち着いてきたようです。 まだ寝台下にこもってはいますが、手を伸ばせば、いくらでも撫でさせてくれます。 私たちは幸運なことに、毎回「どこをさわっても喜ぶ猫」が当たります。「どこをさわっても怒る猫」も、わりとよくいるんですけど。 |
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![]() そして1月4日。とつぜんハシンタ三世が、ちょろっと寝室から出てきましたーー! 夜10時のことです。 |
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![]() 居間でくつろいでいたハスミニ猫は、ハシンタ三世に気づくと、一瞬全身を固くします。 そして、「横に置いた刀にすばやく手をかける」みたいな動きをしたものの、すぐまた前あしを伸ばして座りなおします。 新入りは大いに気になるけれど、小柄な猫なので、怖くはないようです。 |
![]() ハシンタ三世のほうは、じわじわ前進して居間まで出てくると、爪とぎに陣取りました。ほんの十日前まで、ハシンタ二世が座っていたところです…(涙、涙) どうやら今度のハシンタは、Nさんが言うほど気は小さくないようですね。というか前のハシンタが、桁外れに小心すぎただけかな? 私たちもこれで、三世の全身を見せてもらえましたが、ぼやぼやっとしたブチの感じは、二世よりも一世似ですね。 |
![]() 二匹は無言のまま、まなざしだけで攻防戦を繰り広げています… はたで見てると、こっちも神経が疲れます… |
![]() ハスミニ猫のものすごい眼光に負けて、いったん寝室に退却するハシンタ三世。 |
![]() この日から、ハスミン猫の厳しい監視が始まりました。 (まだ1月4日なので、うちもまだクリスマスシーズン中です。ていうか白状しますと、後日飾りをはずした緑一色のクリスマスツリーが、居間のすみでずーーっと観葉植物化してたのを、今日4月1日、やっと宿六とベンハー君が片付けたんですよね…) |
![]() いえ私たちも、いちおう別猫とわかってるんですけどね… ハスミニ猫は、目が覚めているときは常時、新猫の動きに目を光らせています。 |
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![]() …と、そっけないハスミニ。 でも一匹でぼんやりしていたときより、明らかにピリっとして元気そうです! 偽ハシンタ監視という任務?ができたのも、なんだかんだいって嬉しそうです。 |
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![]() すぐに張り合うハスミニ 先日、まだこの恐ろしい仕組みを知らなかった歯医者さん(ペルー人女性)に、治療中にお話ししたところ、歯科用接着剤を混ぜる手がピタっと静止し、 QUE EMOCIOOON ! (すばらしい!たまんないわね!!) と絶叫しておられましたが、まったく同感です。本当にありがたいオプションです。 しかし、今まではポチる寸前に、巨額の「海外発送料」が、辛うじて私の理性を呼び戻してくれていたのです。 その歯止めがなくなるというのは、大変なことです。現在この「ペルーまでの海外配送無料オプション」が、わが家の財政をかなり揺るがせております… |
<猫くらべ>
![]() キラ猫改め、ハシンタ三世を、右側から見ると… |
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![]() そしてハシンタ三世を、左側から見ると… |
![]() 懐かしいハシンタ一世を思い出します。 性格もどうやら、一世と二世の中間らしいのですが、まだよくわかりません。追い追いはっきりしてくると思います。 |
瞳の色は、ハシンタ一世は薄緑。時と場合によって、黄色寄りだったり、緑寄りだったりします。 |
![]() ハシンタ二世は、性格にぴったりな、優しい薄黄色。 |
![]() うんと大きな瞳のハスミン猫は、一世も二世も淡い緑です。 |
![]() 「やっと私の出番が来たか…」 とハスミニ猫(ハスミン二世) やはり時と場合によって、黄に寄ったり緑に寄ったりします。 |
![]() そして新入りのハシンタ三世は、オレンジがかった蜂蜜色の瞳です! 身体のわりに耳がとびきり大きいのも、特徴です。 今はまだハシンタ三世の中に、ついつい懐かしい一世や二世のおもかげを探してしまいます。でも三世は、この小さめだけれど迫力ある瞳で、個性をしっかり主張しています。 これまでおつきあいがあった猫たちは、みんな二色の濃淡になった、いわゆるヘーゼル色の瞳でした。なので、まるでカンロ飴みたいな、単色のこの瞳を見たときは、かなりドキッとしました。見慣れるのに、少し日数がかかりそうです。 |
![]() またハシンタ三世は、背中のまんまんなかという、変なところに白い模様がひとすじ入っています。ジッパーなのかな?まさかここから毛皮を脱ぎ着するとか…? でも宿六がふと、「仔豚の貯金箱みたいだ」と言ったので、ただちにアルカンシーア(Alcanci'a)という別名がつきました。 アラビア起源のことばの常で、アルカンシーアも響きがいいですよね、単に貯金箱って意味ですけれど。 こうしてわが家にやってきた、金目の貯金箱猫。たいへん縁起が良さそうです。 「ペルーまでの海外配送無料オプション」による浪費も、きっとこれからは、彼女がなんとかしてくれますね! |
2024年2月26日(月)
<クリスマスのお別れと、新年の「再々会」>
2)健気なハスミニ猫
おなかを見せて甘える ハシンタ二世 ふかふかの白いおなかが魅力の、ハシンタ二世が旅立ったのは、満月の二日前でした。 一代目の二匹は、どちらも新月の二日前に出立しています。月の満ち欠けは、やはり地球上の生命と、なにか関係ありそうですね。 |
月が明るいだけに、いっそう悲しい晩でしたが、大きななぐさめになったのがハスミニ(ハスミン二世)の存在です。 本体が元気に飛び去ったあと、眠りについたハシンタのからだをソファに連れていき、くるんと丸まったかわいい姿に寝かせ、となりに座って名残りを惜しんでいると、ハスミニ猫が音もなくやってきました。 そしてソファの背に登って香箱を作ると、静かにハシンタのほうを見おろしながら、私たちの気が済むまで、じっと付き添っていてくれました。 |
二世は二匹とも、もうちょっと鳴いてほしいくらい、静かで無口な猫たちなのですが… クリスマスの翌日から、ハスミニ猫が急におしゃべりになりました。寂しくなった家の空気を、ちょっとでも賑やかにしようというのか、いつになくニャアニャアと声を出し、私たちに「遊ぼう遊ぼう!」と呼びかけてくれます。 |
さらには、日ごろはさほど寄りつこうとしなかった(笑)宿六の横に、ぴたっとくっついて眠ったりもするようにもなりました。 明らかに、私たちに気を使ってくれていました。 |
ハスミニ猫は健気にふるまいつつも、やはり相棒がいなくなって気落ちしたのでしょう、こんなふうにぼんやりと放心している姿も、時々見かけるようになりました。およそハスミニらしくなくて、とても心配です…… 今まではいつも二匹いっしょでしたから、私たちは外出時も安心でした。でも今後は、暗い家でぽつんと一匹、こんなふうに待つのかと思うと、うっかり外出もできません。 これはやはり、ハスミニに元気になってもらうためにも、早くハシンタ三世(二世のあとつぎ)を探したほうがいいのではないか、ということに、だんだんとなっていきました。 そうはいっても、かわいいおへちゃ猫とは、つい数日前に別れたばかり。涙も乾いていませんから、後釜猫は数か月かけてゆっくり探すつもりで、ともかく猫の里親探しサイトだけ、チラチラと見始めたのでした。 |
. ![]() …すると思いがけず、すぐ目についてしまったのが、この写真です。 半年前にも同じ広告を見て、「好みの色だなあ」と思った猫でした。うすぼけ三毛は絶対数が少ないですし、またこの写真には、ハシンタ一世と二世のちょうど中間くらいの、ある「感じ」があります。 宿六にも見せると、やはり同じことを思ったのか、「今すぐ!今すぐ問い合わせよう!」とえらく前のめりです。 |
![]() 連絡をとってみると、この「キラ猫さん」を世話しているのは、リマの反対側に住む若い女性のNさんでした。 そのNさんからの第一信は、「キラへの問い合わせは初めてです、もう感動しちゃってます!!(涙目マーク)」というものでした…うう…いかん……。私はまだ冷やかし半分の気持ちでしたが、これはご縁があるのかもしれません… Nさんは現在15匹もの、元捨て猫のめんどうをみているそうです。キラ猫さんに矢印をつけて、写真を送ってくれました。 |
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![]() その後、実はおまけつきで来たことが判明…(ノラちゃんあるある)。そしてまもなく、かわいい仔猫を三匹、無事に生み落したそうです。 (この優しいまなざしと色柄が、ハシンタ一世っぽくもあり二世っぽくもあり…なんかわるくないなあ…いかんなあ…) |
![]() 仔猫たちは、猫好きの良いおうちにそれぞれもらわれて行ったそうです。 今も定期的に写真をお願いしては、幸せそうな様子を確認して嬉しく思っている、とのこと。Nさんは個人でやっているのに、ちゃんと里子の追跡調査もしているのは、たいへん感心なことです。 「私の猫を引き取る人には、もうひとつだけお願いがあります。もし先々何らかの理由で飼えなくなったときは、必ず私のところに返してください、ということです」 というNさんのお話にも、大いに心を打たれました。Nさんは本当の猫好きで、だから一時的に預かっている猫たちのことも、いつまでも忘れないのですね。 |
![]() 出産と乳離れ後に、 手術を受けたキラ猫さん。 |
![]() 猫エイズと白血病の 検査もしてもらい… (どちらもシロ) |
![]() 今はふっくら太って、こんな感じだそうです。 推定2、3歳だそうですから、まだ約6歳と若いハスミニとの、釣り合いも良さそうです。また出産経験があるのも、ハスミニと話が合いそう?です。 Nさんからは、「年明け二日以降なら、いつキラを見に来てもらっても大丈夫です」と連絡がありました。 とはいえ、かわいいおへちゃのハシンタを見送ったのは、まだほんの一週間前…。私は相当に複雑な気分でしたが、宿六にたずねると、涙目&絞り出すような声で、「すぐにハシンタに会いに行きたい…」と言います。こりゃあだめだ…… (つねづね思ってはいましたが、「私の死後には、こいつ速攻で再婚するな」と、改めて確信(笑)) |
2023年の大晦日。 例年は庭に出て、アルパカといっしょにご近所の花火を見物しますが、今回は中庭からチラっと見ておしまいです。花火の騒音の中、ハスミニをひとりにしたくないですから。 「ハシンタ二世がそこにいた2023年」が終ってしまう悲しさが、じわじわとこみあげてきます。 でもそれと同時に、ハスミニがいてくれる嬉しさや、来年はもしかしたらハスミニの新しい相棒が見つかって、やがてそこにハシンタ一世&二世の個性が溶けこんでいき、また懐かしい猫たちと、みんないっしょに暮らせるかもしれない、という期待… いろんな思いでいっぱいで、新年早々、とうとう朝まで寝つけませんでした。だいぶワイン(夏にぴったり微発泡の、ポルトガルのビーニョ・ベルデ)がはかどりました。 |
2024年2月16日(金)
<クリスマスのお別れと、新年の「再々会」>
1)とつぜんの旅立ち
私は「おへちゃ」なんて呼んでましたが、 こうしてみるとハシンタ二世は、 けっこう美猫でしたね… 昨年のクリスマスの晩に、かわいいおへちゃ猫のハシンタ二世が、とつぜん旅立ちました。 ハシンタは去年なかばに、少し不安定だった時期がありました。でもさいごの数か月は、よく食べて、毎日盛大に甘えてくれたので、すっかり安心していたところでした。 さいごの日々、昼は欠かさず山羊ヨーグルトをたっぷり飲みました。 夕食メニューのほうは、12月23日が地鶏レバーと卵の黄身をすりつぶしたもの。味わってしっかり食べました。 24日は、pericoという白身魚(シイラの親戚)と地鶏の自家製スープ。魚好きなハシンタは、お皿の上に乗り出すようにして食べました。 そして12月25日の晩は、旅立つわずか5時間前!に、地鶏とレバーの自家製ペーストを、私の指からせっせと舐めとってくれました。 ただ24日と25日は、いつも以上におとなしく、また呼吸のしかたが少し変わったことには気づいていました。 「でもよく食べているし、まさか今すぐ、なんてことはないよね?まさかね?」と、宿六と何度か話はしていました。やはり私たちにも、うっすら予感はあったようです。 「ハシンタはほんとうに今夜、旅立つつもりらしい…」と私たちが悟ったのは、やっと3時間前になってからでした。 そのあとはときどき場所を変えながら、横たわっていましたが、ハシンタ猫が大好きな(でもあやしいので飲ませないようにしていた)リマの水道水を、器に入れて鼻先に置いてみると、きりっと座りなおしておいしそうにたくさん飲みました。もしかすると元気が出たのかも、と期待してしまったほどでした。 そしてさいごは、寝室のすみっこにパタパタパタッ!と勢いよく走っていって、そこで横になって深い呼吸を幾度かすると、もう身体から飛び去ってしまっていたのでした。 |
うらやましいほどの、自然な出立でした…。 私たちは、もしかすると一晩はつきそうことになるかも、と覚悟していましたが、あっというまにきれいに終りにしてくれて、とことん飼い主に優しい猫でした。 5年前に別れた一世猫たちも、さいごの日まで「元気」でしたが、でも数か月かけて少しずつ習慣を変えながら、少しずつ老いていったので、旅立ちの支度をしていることは明らかで、それだけに悲しさ寂しさは格別でした。 でもハシンタ二世は、飼い主にそんな苦しみを与えることもなく、たった半日でテキパキと荷造りをして、さっと飛び去っていきました。 ハシンタ二世は、7歳すぎまで保護施設で引きこもっていた猫です。なので、一世たちほどの長生きは期待できないと、わかった上でもらってきました。 それでもうちに来ると明るく元気になって、毛並みもつやつやでしたから、あと3、4年はいてくれるかと思っていました。 結局は、たった3年半しかいっしょに過ごせなかったのですが。 でもその3年半は、私の意識が根底から揺り動かされ、それ以前とはまるで違うものに変わった(もしくは、本来そうあるべき状態に戻った、と言ったほうが正確かもしれません)、たいへん濃密な3年半でした。 表向きは静かに暮らしながら、心の中はジェットコースターに乗っていたような日々、ハシンタ猫はハスミン猫といっしょに、私のそばにぴったりくっついて、ともすればどこかに飛んでいきそうな私を、地上に引き留めていました、「まだここでやることがあるでしょう?」と。だからもっとずっと長いこと、いっしょにいたような気がします。 ハシンタ二世の急な旅立ちのあと、私は不思議な感情を経験しています。とても悲しいにも関わらず、そこには辛さや苦しさがほとんどないのです。ただただ静かなきれいな悲しさだけです。それはハシンタ二世の存在を、元気なハスミニと同じくらいはっきりと、今も身近に感じているせいかもしれません。 たぶん私はもうだいぶ前に、「この世」という夢からは、目を醒ましていたようです。そのことを悟らせてくれたのが、ハシンタ二世のさいごの仕事でした。 |
旅立ちの一か月前。 ふっくらつやつやです。 |
台所の作業テーブル下の、定位置で。 猫たちはカサカサする紙袋や紙箱が大好きなので、少々見苦しいですけど、いつもいっぱい置いてあります。 |
さいごまで良く食べてくれて、おかげで「動物は食べてるあいだは大丈夫!」という信念は、くつがえされてしまったなあ〜! |
うちの二猫はとにかくお上品で、食事を催促して騒いだりは、まったくしません。 ハシンタ二世はいつも、朝は台所の定位置で、「お膳」(プラスティックかごをひっくりかえしたもの)の前にきちんと正座して、静かに配膳を待っていました。 写真は、ハシンタが自分のぶんをすぐ平らげたので、ハスミニが残したもう一皿を持ってきてあげたところ。うーんほんとさいごまで、よく食べてくれましたねえ。 |
新しいクリスマスツリーとも、いっしょに写ってくれました。これでまたクリスマスツリーを出すたびに、ハシンタ二世を思い起こせます。 |
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ハシンタ猫は、なぜか「バカにゃん!」と呼ばれるのが好きでした。 おひるの片づけを終えたあと、寝室に行って「バカにゃーーん!おいで!」と呼ぶと、「ニャッ!」という歯切れ良い返事とともに、ぽーんとベッドに飛びのって、アルパカ毛布(20年以上、代々の猫たちが使っている毛布)で作った輪っかの中におさまります。この写真のように。 そしてそれから夕方までは、おなかさわり放題、という決まりになっていました。 ハシンタ二世ほど、おなかを撫でられるのが好きな猫は、初めてです。大きめな猫だったので、おなかの撫でまわし甲斐も大いにありました。 |
12月18日、旅立ちの一週間前。 この日はいつものお昼寝会に、珍しくハスミン二世も参加しました。ふだんは別のところで昼寝をするのですが。 |
私も二匹のあいだにはさまって、幸せなうたたねをしました。そしてこれが、ハシンタ二世といっしょにお昼寝をした最終日となりました。 あとから思うと、猫たちなりのお別れ会だったのでしょう。 右はハシンタ二世のさいごの写真です。大好きなポーチでくつろいでいるところです。 この写真を撮ったとき初めて、なんだか急に少し年をとったみたい…と感じました。(あ、でも胸の毛並みが毛羽立っているのは、こぼした地鶏スープを自分でなめなめしたせいで、加齢とは無関係(笑)) ハシンタ二世は、飼い主の私たちにとても優しい猫でした。さいごの日も、近づくところんと転がって、まっしろな大きなおなかを撫でさせてくれました。 |
ペルーでいっしょに暮らし、それから見送った三匹の猫たちは、みんなさいごまで自分の足でトコトコ歩いて、自分で旅立つ場所を選んで、家族だけに囲まれて自然に旅立っていきました。それにはとても満足しています。 私も同じように、「そのとき」は自分の意志で選んで、身体からはしずしずと歩いて外に出て、このアホ星を嬉しく後にしたいですから! |
<2023年の猫アルバム>
ハシンタ二世はおとなしくて、「舌のしまい忘れ」以外は、華々しい写真が撮れないため、今までここにはあまり載せませんでした。 でももちろん写真は、山ほど撮ってあります。今回はお別れに、おへちゃのハシンタ二世を中心としたアルバムを作ります。主に宿六のために。 |
家具の上でくつろぐ二世の二猫。 |
お昼のヨーグルトを飲んで、 全身なめなめしたあとの、 白リャマとのお昼寝 |
白リャマ増量。 |
またしまい忘れてる… |
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「それなら私だってできる!」 とハスミニ猫 |
でもハスミニは、おなかなでなでは数分で飽きてしまいます。 ハシンタ二世はいくらでもOK、おなかに手をのせたままこちらが寝落ちしても、まったくいやがりませんでした。 |
夏の晩、コオロギやヒキガエルを仲良く観察する二猫。 |
ブドウが豊作だった2023年夏。 (今年2024年の夏は、前の冬が暖かすぎたせいか、不思議なことにブドウは一房も実っていません。葉だけが茂っています) |
ポーチのハシンタ様専用椅子で、過ぎゆく夏を眺めるハシンタ二世。 |
少しひんやりする日には、かっちり固巻きになります。 ポーチで外気を楽しむのが好きなハシンタ二世。ちょっとくらいの寒さなら、こうして固巻きになってでもポーチでがんばってました。 |
冬の珍しい晴れ日に、 ポーチで日向ぼっこ。 |
ハシンタ猫は、冬になってもまだポーチで固巻きになっているので、そういうときは毛布でくるんでやります。 するとスキー場の外のテラスで、あったかくして優雅に雪を眺めているかのような、なにやら富裕層っぽい猫に見えます。サングラスが足りないな。 |
でもいよいよ本格的にジメジメ寒くなると、二猫そろって、湯たんぽを置いた窓辺に移動します。 前の冬はエル・ニーニョのせいで、幸いそんな寒い日は少なかったですけれど。晩年だったハシンタ二世にはなによりでした。 |
2023年に買って良かったもの、第一位。段ボール製の爪とぎ。(あらハシンタ猫、味見してる?) これまではAmazonの箱など使って自作していましたが、めんどくさすぎます。もう還暦だし!これからはその手の努力はやめます。 |
「これなら太目の私も、 余裕をもって転がれます」 ちょっと巾が足りないので、二個つないだらちょうど良くなりました。 |
」
猫ってほんとうに段ボール好きですよね。 夏も冬も居心地がいいらしく、クリスマスのお別れまで、ハシンタ二世が座らない日は一日たりともありませんでした。 |
たいへんなご好評を頂いたので、もっと座りやすそうなソファ型も買ってしまった。ハシンタ猫のこの嬉しそうな様子!プライスレス! |
段ボールグッズのほかに、干して畳んだ洗濯物も、猫ホイホイとして活用できます。 どちらも猫を座らせたい場所に設置すると、即効性があります。猫飼いの常識ですよねこれ。 |
宿六も私も大好きだった、ハシンタ猫の背中の模様。どことなく和猫風の、鮮やかなブチの持ち主でした。 パステル三毛にはいろんな色調がありますが、二世は濃いめの色柄でしたね。 |
逆光でもくっきり見えるブチ模様。 |
今日はハシンタが主役なのね…と、ちょっとつまんなさそうなハスミニ猫。 |
かわいく見えるのがわかってやってるこのポーズ… |
ハシンタ猫のお作法。水は必ず、まず丁寧にぐるぐるとかきまぜ… |
手を舐めて味見して、それから本格的に飲みます。 これを毎日やられると、ちょっとたいへんです。ポーチの砂ぼこりが水に入ってしまって、何度も替えないとなりませんから。でもそれすら今では懐かしいです! |
ハスミニのほうは、ごろんと横になって、なぜか片足をあげて飲むのが好きです。 |
あいかわらず、わかりやすいかわいさ大安売りのハスミニ猫。 (ハシンタ猫のためにエサを出しっぱなしにしていたら、こっちの猫のほうが太ってしまいました…。いま軽くダイエット中です) |
初夏の到来を喜ぶ二猫。 |
結局いっつも いっしょにいた二猫。 |
早めのクリスマスプレゼントで遊ぶハスミニ猫。 |
ハシンタ二世も、ぎゅーっとボールを抱きしめています。 このあとまもなく旅立つなんて、あまりにも思いがけなさすぎて、今でもときどき改めて驚いています… いちばん懐かしいのは、やはりあのふかふかの、豪華な白いお腹です! |
この時期定番の話題
<猫とクリスマスツリー>
長年使ったクリスマスツリーが、とうとう自然崩壊し始めたので、今年はツリーを新調しました。 11月下旬に買いに行ったところ、すでに在庫一掃叩き売り!状態だったのには、驚きましたが…。このごろはみなさん、クリスマスの準備は9月10月から始めるのが、ふつうなのだそうで。 |
昨年までは、猫がのぼって倒さないように、細身のツリーを柱にきりきりと縛りつけて飾っていました。 でも二代目の猫たちはお上品で、いたずらもほとんどしません。そこでダメもとで、もっと幅のあるツリーを自立させてみることにしました。 するとすぐにハスミニ猫が、ペシペシと枝を叩いて遊び始めたので、少々不安に思いつつ… |
ともかく枝を広げて、ライトだけぐるぐる巻きつけて、あとは一晩様子見です。 うしろのタコ足配線、なんとかなりませんか宿六君? |
ハスミニ猫は、こーんな無害そうな顔をして、「おかあさんツリーは私が見てるから、安心して眠ってね」と言っております… |
結局クリスマスツリーは、まったく無事でした!!数日たっても、なにも起きません!良かったー! 安堵して飾りつけ始めると、ハシンタ二世がそうっとやってきました。 今年のハシンタ猫は、神経症らしきものを起こし、引きこもりがちで大いに心配しました。でもこのところ元気が出てきて、みな喜んでおります。 |
小鳥の飾りがほんとにしんでいるかどうか、熱心に調べるハシンタ二世。 |
ハスミニとはちがって、なかなか写真が撮れないハシンタ二世。 それがめずらしく、良いところに座ってくれました! |
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ツリーは新調しましたが、飾りは古いものばかり。でも今年はひとつ、新しい良いことを思いつきました! ツリートップに飾るベツレヘムの星は、三十年ちかく気に入るものが見つからず、紙製のを使い続けていました。でも暖炉前で飾りつけをしながら、ふと上を見やると… そこには宿六のメキシコ土産の、大きな星型ランプがぶらさがっているではありませんか!もしかしてこれ、ぴったりじゃない? |
天井から下がるコードを少し短くして、それからツリーをそうっと動かし、真下に持ってきてみると……こうなりました! 星が大きすぎるところに、なにやら古風な味があります。またいくら星が重くても、これならツリーが傾く心配がないのも、最高です。 私はなんで今まで、気がつかなかったのでしょう?! |
その後も猫たちは、ツリーには一切わるさをせずに、今日にいたっております。たぶんこのまま、クリスマスシーズンを乗り切れそう。 ただハスミニは、小さなものにはけっこう手を出します。食卓の即席飾りも、はじめは横でかわいくポーズをとっていましたが… |
ちょっと目を離したら、即、破壊活動に着手しておりました。ドイツの飾りちょっと壊された(怒) |
また居間のすみに、小さなクリスマスツリーを飾ると、隣に来てちんまりと座って、かわいこぶっていましたが… |
「テヘッ!」じゃないって、 ハスミニ! とつぜん立ち上がると、えいやっとツリーに全体重(チビだけど重い)をかけて、もろともに床に転落! 「私だって世間の猫なみに、ツリーの1本や2本、倒せるわ!」と、たいへん満足そうです。そうですね、たしかにこれでも、1本は1本。 Have yourself a meowry little Christmas ! |
2023年8月4日(金)
<猫とその獲物>
暖冬がつづく7月のある日。 ハチドリがポーチに飛び込んできました。ナスカの地上絵の、有名なハチドリ図のモデルといわれる、チャムネエメラルドハチドリです。 |
星型の灯りにとまったハチドリを見上げて、「あれ捕ってーーーっ!」と鳴くハスミニ猫。 (無口なハスミニ猫が、珍しくミャーミャー連呼しているのに驚き、あわてて見に行くとこういう状況になってました) |
拡大図。おお立派なキバ。 ハスミニは小柄なので(横にはうんと太ったけど…)、キバもツメも、先端が針のように細く尖っていて、人間にグサっと刺さりやすく危険です。 |
ああ我が人生は退屈なり ビューン!ビューーン!と目にもとまらぬ速さで飛ぶハチドリを、運動不足の家猫さんが捕まえられるはずもなく… 飛び去ったあとは、空しくフテ寝をするのみ。 |
日ごろはかわいさを売りにしている?ハスミニですが、ときおり非常に野性的な表情を見せてくれます。 |
ただのあくび。でも豪快。 |
白いチョウチョウを追う ハシンタ一世。 猫は家に閉じ込めて飼っていると、長生きしやすくて安心ですが、当の猫たちはやっぱり相当に退屈していると思います。 なのでハチドリのようなたまの訪問者は、いつも大歓迎されます。 |
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今ではハシンタ二世のすっとぼけた顔に慣れたので、一世の写真を見ると、顔の黒さと眼光の鋭さにびっくりします! 懐かしいねえ。 |
庭の小型ドラゴンと対峙する ハシンタ一世 |
ハスミン一世は、アマゾン川へ釣りに行きました。 |
そしてハシンタ二世は、じぶんのしっぽを捕まえ、満足そうです。 猫のしっぽは、本人の意志とは無関係に動くので、これがいちばん難しい獲物かもしれません。 |