アルパカのいる庭
(12)コヤチャ姫との年末年始、そして一歳の誕生日(2022年10月〜2023年2月)
アルパカのいる庭 |
私がミルクを飲ませるときは、いつもコヤチャの鼻に自分の鼻をくっつけます。 コヤチャのあたたかな鼻息には、いろんな花や葉っぱの香りがまざっていて、 なんとも心休まる良いにおいがします。 |
![]() 「みなさまご無沙汰しました! こんなにモコモコになりました!」 あっという間に三ヵ月すぎてしまいました。 コヤチャはご覧のとおり大きく育って、ものすごーく「毛深く」なりました。 撫でると、深い毛並みのあいだに、手がすっぽり隠れてしまいます。 性質は(今のところまだ)おっとりしているので、巨大なアルパカのぬいぐるみそのもの!です。 |
![]() パクパクと、ひとりでムラサキウマゴヤシも食べられるようになったので、コヤチャ用の「食器」(洗濯桶)を新調しました。 それでもいまだに日に半リットルずつ、牛&山羊混合ミルクを飲ませています。 ミルク殺菌疲れの私は、本音ではぼちぼちやめたいのですが、 「まだ1歳にもならない赤ちゃんなんだから!」 と、宿六が強硬に反対するので、しかたなく続けています。 |
![]() 哺乳瓶をかざして見せると、コヤチャは「ムーーーーッ!」と大きな声で鳴きながら、身体を(…というよりも毛皮を)ゆっさゆっさゆすって走ってきます。 雪だるまの着ぐるみが、全速力で走ってるみたいな姿です。それがかわいすぎて、ミルクやめられないんですよね… ふつう10か月ほどで断乳させるのは、お母さんが再び妊娠している場合、胎児の成長にさしさわるから、だそうです。 ということは、哺乳瓶はもう少し続けても、別に問題なさそうですね。量はもそっと減らそうと思いますが… |
![]() 三頭のうしろ姿。コヤチャはまだ母チャスカより、ひとまわり小さいですが、でも背中はほとんど並びそうになってきました。 チャスカは今の大きさになるまでに、丸々二年かかっていますので、コヤチャの成長はたしかにとても早いです。 |
![]() 「トゥッ!」 (今年4月のチャスカとコヤチャ) 嬉しい成長ぶりとは別に、ちょっと残念?な成長もあります。 すぐキレて、トゥッ!とつばを吐く両親の横暴を、ずっと黙って耐えてきたコヤチャでしたが… |
![]() 半消化された「香り高い」葉っぱくずを、 頸にたっぷり吐きつけられて、 ショックで固まっているかわいそうなコヤチャ (今年7月ごろ) |
![]() …そんな可憐なコヤチャも、とうとう負けずにトゥッ!と反撃するようになってしまいました。 人間に向かっては(まだ)しませんし、また母チャスカにも少々遠慮があるようですが、チャスキには容赦なく盛大にトゥ〜ッ!とやっています。 |
![]() 「お口直し、お口直し…」 アルパカたちは、自分でトゥッ!とやったり、まわりからやられたりしたときは、口を半開きにしたまま、しばらくフリーズしてしまいます。 そういうときは、どんな好物を目の前に出してやっても、口からぽろり…と取り落とします。 でもだいたい10分ほどで正気に返り、口直しの草を探し始めます。チャスキとチャスカは、大抵イトスギの葉をかじりますが、コヤチャはゴールドクレストやイモーテル(カレープラント)がお好みのようです。 トゥッ!とやるときは、胃から半消化の草を吐き戻すので、もしかしたら本人もちょっと気持ちわるいのかもしれませんね。 それで、なにかスーッとする草が食べたくなるのかもしれません。 |
![]() 広大すぎるアルパカトイレ… コヤチャも一人前に食べるようになり、庭の芝だけでは、エサにはぎりぎりの状態となってきました。 その芝不足に拍車をかけているのが、おしりぐせの悪いチャスキ君です。 本来アルパカは、トイレをひとつだけ作ると、そこを死守する動物のはず…なのですが、チャスキは頭のねじが数本足りないらしく、そこらじゅうをトイレにしてしまいます。そしていったんトイレに使った場所の芝は、だれも絶対に食べようとしないのです。 |
![]() お食事&おくつろぎ処の丘の上 左の写真に二か所写っている青々したところも、チャスキが作ってしまったトイレです。 栄養たっぷりでよく芝が伸びているだけに、たいへんもったいないです。 でもありがたいことに、残された聖域があります。丘の上だけは、だれもトイレに使いません。 やはり安定が悪いのと、ふんばるには目立ちすぎて(笑)落ちつかないから、なのでしょう。 そこで、現在十か所はあるトイレ(…ため息…)を、ぜんぶ丘にしてしまってはどうか?と考えています。 そうしてトイレ数を減らすと同時に、盛り土をしてわずかでも芝生の表面積を増やし、また景観にも変化をつける、という一石三鳥を狙った計画です。 |
![]() 通路をふさぐ土の山。片付くまでの数日間、 車では外出できませんでした。 丘を作るには、ずっしり重みのあるtierra de chacra(畑の土)を近所で買います。トラックで運ぶ手間は同じなので、一度にたくさん買っていくつも丘を作ってしまおう、と思いました。 しかしアルパカ心理(=かなり気まぐれ)に疑いを持つ宿六は、「効果があるかどうか、まずひとつだけ新しい丘を作ってみよう」と言います。ケチ… …ところが宿六、うまいこと注文をまちがえました! 私たちが外に出られなくなるほど大量の土が届いてしまい、結果的に大きめの丘が三つと、小さいのが二つできました。満足です。 |
![]() 庭仕事が大好物のベンハー君が、はりきって土を運び始めると、例によってすぐアルパカたちが集まってきます。 (庭では何をするにも、必ずアルパカたちがつきあってくれるので、とてもはげみになるんですよね) |
![]() 「これなあに?…まさかあの ミニ・ピューマ用トイレじゃないでしょうね?」 |
![]() いちばん広大な「チャスキのトイレ」から、順に埋めていきます。 |
![]() だいたい土を運び終えたところで、芝を購入。 (トイレ部分に生えていた芝は、アルパカたちは金輪際たべないので、はがして再利用はできません。もったいないけど盛り土の下に埋めました) この芝購入はちょっと失敗でした、まだ寒い10月ごろは芝の流通量が少なく、育ちがわるい上に高いのですね。 でも雨の季節に、盛り土だけしてほっとくわけにはいきません。(崩れはしませんが、アルパカたちが転げまわって泥だらけになるに決まってますので) なので今回はしかたありませんが、こういう根の弱い芝はほんとは買っちゃだめです。この五倍は根が育ってないとだめです。 |
![]() 新しい丘もすべて、芝生のお食事処になると知って、喜びの舞を舞うチャスカ母さん。 |
![]() コヤチャはベンハー君につきっきりで、芝の正しい貼りかたを厳しく指導?します。 |
![]() コヤチャとベンハー君は、 ふだんから仲良しです。 |
![]() 「ここんとこ、も少しちゃんと押さえないと…」 |
![]() すぐに芝の手入れを始めたコヤチャ。 |
![]() あいかわらず仕事の早いベンハー君。数日で大小五つの丘ができました。 ベンハー君的には、芝の質のわるさが気にくわなかったようですが、でも夏になればちゃんと根が張ると思います。 |
![]() そうですね、次は安くて良い芝が出まわる真夏、1月2月ごろに、続きの造成工事を行いたいと存じます。 暑い季節には、土を運ぶベンハー君はたいへんと思いますが、ご本人は「それくらい平気です」と言ってくれていますし。 (これを言うと宿六が笑うのですが)、最終的には庭中を、うねうねとうねった丘だらけの地形に変えてしまいたいです!! そうすれば、さしものだらしないチャスキも、谷間しかトイレに使えなくなるでしょうから。 またアルパカたちが歩くところには、もう新しい木や花は一切植えられませんので(もれなく食い殺されます…)、丘はたいくつな芝地に変化をつける役にも立ってくれます。来年以降の楽しみな計画です。 |
![]() もうすぐアルパカたちの、毛刈りの季節です。 やはりクリスマスカード用の写真は、コヤチャがフサフサしているあいだに撮りたいです。なので昨晩大急ぎで、クリスマスの妖精風の襟飾りを縫いました。 まんなかにぶら下げてあるのは、スペインのカウベル(cencerro)です。犬用のごく小さなものですが、カランカラ〜ン…チリンチリ〜ン…と澄んだ音がします。スペインの放牧地で聞いたのと同じ音色です。 |
![]() コヤチャにはミルクを飲ませながら、かんたんに取り付け完了。カランカラン鳴っても、まったく気にしません。 でも小心者のチャスキにつけたら、予想通り大騒ぎ!となりました。 なんとかはずそうとして、その場でドスドス飛び跳ねます。奇妙な踊りをおどっているみたいです。 |
![]() チャスキは飾りじたいよりも、カウベルと鈴の音がこわいようです。 ふだんは後ろにばったり倒している耳を、今日は音の来るほうに向けて警戒しています。 |
![]() カウベルの音から逃げきろうと、そこらじゅうを走り回るチャスキ… かわいそうなんですけど、必死の形相がおかしくて、私たちはついつい大笑い。 |
![]() じたばた騒ぎすぎて、ついにチャスカ様のお怒りをかってしまったチャスキ… |
![]() いっぽうコヤチャは、自分の首飾りにはいまだ気づいていません。 |
![]() でもチャスキの白い飾りは気になるらしく、おろおろ動きまわるチャスキに、ぴったりと追いすがります。 おかげで気の毒なチャスキは、ますます不穏状態に。 |
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![]() そして、いつものようにチャスカが怒って強制終了。 ギクっとして、思わず凍り付いたチャスキの足つきがいいですね。 |
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![]() でもやっぱりチャスキはこわいらしく、その後も耳をアンテナ状に立て、ドスドスと変なステップを踏み続けます。それが逆効果となり、もっとカウベルが鳴り響き、チャスキはますますこわくなり… 本人は大まじめなので、可笑しくて可笑しくて。さんざ笑ってごめんね、チャスキ。 |
![]() 「母さんはずしてくんろ…」 さらにかわいいことには、日ごろあまり寄りつかない私のところに来ては(*)、こちらに背中を見せて、頭をうなだれ、じーっと立ち止まります。 「これ、お母さんがつけたんだから、はずしかたわかるでしょう?早くはずしてください!」 とでも言ってるみたいです。しかもそれを、何度も何度も繰り返すのです。こんなかわいいチャスキ、久しぶりです!だからといって、まだはずしてやりはしませんが〜 (*)チャスキは宿六とはよく相撲をとって遊びますが(精神年齢が近くて気が合うようです)、私のことはひどくこわがります。恐らく畜生なりに、私が醸し出す威厳に打たれるのでしょう。 |
![]() ちょっと手こずったチャスカは、さいごは大好物の桑の葉で釣って、襟飾りをつけました。 小さなカウベルは手持ち二個しかなかったので、とりあえず今回のところは、チャスカには鈴だけです。 (カウベルはいま、スペインに追加注文中です。 コヤチャには小さなベル、チャスカには中くらい、チャスキには大きな低い音のをつけて、音色だけでだれがどんな悪さをしているのか、わかるようにするつもりです) |
![]() 「この音、ちょっとイライラするわ… しっかり食べて忘れましょう!」 チャスカはこわがりこそしないものの、鈴がシャンシャン鳴るので、少ーしストレスを感じているようです。 そしてストレスがあるときは、なぜか食欲増進するのがチャスカ様。びわの葉を、茎ごとバリッバリ食べています。 |
![]() ありません、ありません。すいません。 |
![]() どれも同じ厚地フェルトで速成した首輪ですが、コヤチャのだけは少し丁寧に作って、頸のうしろ側にも飾りをつけました。 それが王冠みたいに見えてかわいいな。 |
![]() 「プププ……」 コヤチャなにが可笑しいの? やっぱりチャスキのファンキーダンス? さてこうして苦労して飾った上は、ぜひ三頭かわいらしく並んだ記念写真が撮りたいです。 でもなかなか構図や、各アルパカの表情がうまくいきません。この写真はまあまあ良かったのですが、なんかコヤチャが吹いて?ますね。 |
![]() またチャスキの顔は暗く写りすぎ、チャスカの顔はこわくなりがちなのも問題です。 |
![]() コヤチャだけなら、いつでもかんたんに かわいく写せるのですが! |
![]() 「お母さんお父さん、あなたがたよりかわいすぎる コヤチャの不孝をお許しください!」 |
![]() アルパカって後ろに耳を倒すと、 海獣系の別の動物になっちゃうんですよね。 |
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![]() 「ふーっ…ちょっと疲れた」 撮影会の調整係コヤチャさん、おつかれさまでした。 |
![]() 撮影会のあとは、チャスキがこの一年をしみじみと振り返ります。 |
![]() そういえばコヤチャは、前のクリスマスにはまだいなかったんですよね! 存在感があまりに大きすぎて、ちょっと信じられません。少なくとも、もうニ、三年はミルク飲ませてる気がします! |
![]() 「おやつの時間だー!」 ドドドドドドドドドド…… |
![]() ストレスがあってもなくても、 つねに食欲旺盛なチャスカさん。 ところで、襟飾りとカウベルの音色には、チャスキもチャスカも半日くらいで慣れました。 それからは毎日、遠く近く、カランカラン…チリンチリン…と透明な音が響いて、アンデスの放牧地にいるような、あるいはスペインのグレドス山中にいるような… おかげでうちの庭の風情も、三倍増しです。そしてカウベルつけたアルパカたちのかわいさときたら、もう軽く十倍増しです。 またカウベルのおかげで、アルパカたちは夜もあまり長時間は続けて眠らず、しょっちゅう起き出してはちょっと芝など食べる、ということがわかりました。 スペインのトルヒーヨのおうちで驚いた、徹夜で草を食むアビラ牛と同じですね。 |
![]() 「みなさんそれではまたね!」と 耳をふるコヤチャ。 |
![]() 「今日はおっさんチャスキまで、超かわいかったねー」と言いながら家に入ると、ハスミニ猫が、それはそれはものすごい目つきで迎えてくれました… |
![]() ではさいごに、クリスマスの毛深い妖精たちからご挨拶を… どうぞみなさま、楽しいクリスマスと、穏やかな年末年始を! |
![]() 三年も続いているラ・ニーニャ現象のおかげで、この夏もやや涼しく快適ですが、厚着のアルパカたちには、じゅうぶん暑いようですね。 水まきをしていると、いそいそとやってきて、水たまりに座り込んで涼をとります。 |
![]() コヤチャのゴージャスな後ろ脚! まだ一歳に満たないコヤチャも、暮れにはこんなに毛深くなりました! アールデコ風のオペラコートをお召しになった、貴婦人のおみ足のようです。 |
![]() ふだんはあまり水を好まないチャスキも、珍しくじっと座りこんでいます。今日はよほど暑いのですね。 |
![]() チャスカは、ちょっと色っぽいモデルさんみたいにポーズをとっていますが… ほんとは、「それ以上近づいたら、容赦なくトゥッってやるわよ?!」と言ってるだけです。 |
![]() コヤチャとチャスカは、直接ホースの水をかけてもらうのも大好きです。 |
![]() 濡れた脚が気持ちよさそう! (大寒波到来中の日本の皆様には、 寒々しい写真ごめんなさい) |
![]() パレットで作った 仮設毛刈りコーナー さてこうなってくると、熱中症予防のためにも、そろそろ毛刈りをしないとなりません。 でも、あのかわいいコヤチャの脚をしばって、駐車場の石の床に転がして……なんて、かわいそうで想像するのもいやです! 一度でもそんなことしたら、性格だって変わってしまいそうですし。 さて困ったと思案していると、ベンハー君がいいことを教えてくれました。 「故郷での経験ですが、哺乳瓶で育てた羊はよく懐いているので、縛らないでも毛刈りができます。コヤチャも同じかもしれませんよ?」と。 これは試してみる価値はありそうです!22年度は、とりあえずプキオのFさんは呼ばずに、自前のストレスフリー毛刈りに挑戦です! |
![]() 母チャスカの心配も甲斐なく、 「コヤチャホイホイ」に 易々と引っかかったコヤチャ チャスカとチャスキの毛刈りのときは、捕獲するところから一騒動。でもコヤチャは哺乳瓶を見せただけで、走ってきて自分からすっと入りました。 これは幸先がいいですね。 |
![]() コヤチャが捕獲されたのに気づいて、急いで駆けつけたご両親。 |
![]() チャスカとチャスキ、それに私たちもやや緊張気味ですが、コヤチャだけは平然!としています。 |
![]() そしてベンハー君が、静かに立っているコヤチャの背中に、そうっとハサミを入れ始めます… 大緊張の一瞬です。 |
![]() すると… おやおやコヤチャ、まったく動じません!これは期待以上のおとなしさです! |
![]() コヤチャはときどき、不思議そうに「ム?」と鳴いて、囲いの中を少し歩き回ったりはします。 でもチャスカやチャスキがよくやるような、衝動的な反応はまったくしません。 |
![]() ハサミの音がするほうに、耳こそ向けてはいますが、それ以外はまったくいつも通りなので、ベンハー君も安心してどんどん刈り進みます。 |
![]() その間もチャスキは、さも心配そうに柵のまわりをうろうろしています。 |
![]() ゼラニウムちゃんも見物に出てきて、チャスキの良き父親ぶりに感心していますが… 実のところ、チャスキにはまったく父親の自覚はないので、「群れの貴重なメスがあやうい!」と思っているのでしょう。 いずれエジプト古代王朝的な状態になるのは、避けられそうにありませんが、それはまあ家畜の世界ではしかたないですね。 |
![]() そしてこちらは、いつものように心配は食欲増進で表現するお母さん… チャスカはいつも、コヤチャにはずいぶんきつく当たっているくせに、こうなるとやっぱりコヤチャが心配なのですね。(ていうかチャスカは、世界中にきつく当たるタイプでしたね…) |
![]() コヤチャの全面的な協力で、 毛刈りは順調に進んでおります! |
![]() チャスキはおろおろと、そこらじゅう嗅ぎまわっていて、鼻づらにコヤチャの刈り毛が絡みついてしまいました。 極細のふわっふわのベイビーアルパカ毛ですから、ちょっとやそっとでは落ちません。 |
![]() おもしろいので、だれも取ってやりません。ゼラニウムちゃんもうしろで、「チャスキの色が変わった」と笑っています。 |
![]() コヤチャはその後もおっとり構えていますが、囚われの身には少し飽きたらしく、柵の間からぐいっと顔を出してみます。 すると、すかさずチャスキが駆け寄ります。動物ってほんとかわいいですねえ。 |
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![]() チャスキには手加減なしで、三回連続「トゥッ」とかも平気でやってしまうコヤチャですが、人間に向かっては、まだ一度もしたことがありません。 こうして小一時間ほど閉じ込められても、ときどきそっとベンハー君のにおいをかいで、「ああこれは、生まれたときからよく知ってる人…」と安心するようです。ほんとによい子ですね、コヤチャは! |
![]() 百合子ちゃんも覗きに来ましたが、アルパカたちを刺激しないように、そっと遠巻きに眺めています。(小さな家の面々には、そういう生まれながらの奥ゆかしさがあるので、同居がとても楽です) |
![]() 血の海… ならぬ刈り毛の海になってきました。 昔懐かしいパンヤそっくりな色ですね! さいきんゼラニウムちゃんは、歩き始めた一歳児のお世話で大わらわ。なかなか糸つむぎの時間はとれません。 なのでコヤチャの刈り毛の、特に短いところは、集めてフェルトにして冬の帽子でも作ってみようか…と思っています。 |
![]() チャスカ様の人生哲学。 一理あるかも。 |
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![]() 毛刈りはどんどん進んで、いよいよむずかしい顔まわりに取り掛かったベンハー君。 でもコヤチャはまったくいやがらず、大人しく刈らせてくれます。その様子があんまりかわいいので、ベンハー君も思わずにっこり。 うちの庭が全世界のコヤチャにとっては、たぶん私たちもアルパカなんでしょうね。 |
![]() 次は最難関の、脚にうつります… チャスキやチャスカにこんなことをしようものなら、すぐにビシバシ蹴られてしまいますが、コヤチャはまだおとなしく立っています。 |
![]() とうとう顔をそむけてしまったチャスキ。さきほどから食べ続けのチャスカのほうは、むしろ元気が出てきたようですが。 |
![]() 脚もあらかた、問題なく刈れましたが、コヤチャもさすがにそわそわし始めたので、最終兵器を投入。 こうしてちょっと時間を稼いで、そのあいだにベンハー君が仕上げをします。 |
![]() きっかり1時間経過して、すべて刈り終わったところで、ついにコヤチャの我慢も限界まで来たのか、とつぜん大きくジャーーンプ!(どうもトイレに行きたかったようです) |
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![]() 両親によるプライバシー無視の身体検査も終り、砂場で一休みするコヤチャ。 ストレス(ほぼ)フリー毛刈りのおかげで、私たちへの信頼は、まったく損なわれなかったようです!良かった良かった! それにしましても、あれだけ毛を刈り取っても、大して小さくなってませんね…?見るからにがっしりとお肉がついています。 なお背中が灰色なのは、深い被毛の根元に、土が入り込んでいたからです。水浴びして砂の上で転げまわれば、また白くなると思います。 |
![]() 「はーい! お勧め通り水浴びしてきました! きれいになったでしょ?」 うーん、ぜんぜんなってない…まだ数日はかかりそうですね。 |
![]() でも翌日には、乾いてだいぶ白くなりました。 この日はちょうど、アルパカに嬉しい剪定日! |
![]() 今まで桑の木は、秋に剪定していました。 でもどうせなら、アルパカたちに青葉を食べさせてやりたいですから、これからは実が終った直後に切ることにします。 この嬉しそうな顔、見るだけでこちらも嬉しくなります。 |
![]() コヤチャはけっこうものぐさで、こうして座り込んで食べるのが好きです。 |
![]() 背中はちょっと白くなったけど、 今度は頸が泥だらけ… 2022年はコヤチャのおかげで、何かを「大きく育てる」楽しさを堪能させてもらいました。 なんといっても、小さな犬くらいだったのが、一年たらずで私より大きくなっちゃったんですから。「育てあげた」感がものすごいです。 今のところ、チャスカ様に再度の妊娠の兆候はありませんが、アルパカの場合、まだ一か月くらいは様子をみないとわかりません。 できれば今年は、一回ばあさん業を休ませてもらえると、ありがたいのですけど…… でもベンハー君は、「家畜は一度出産すると、あとは毎年、工場みたいに確実に生み続けます!…アルパカは経験がないのでわかりませんが」と、なかなかこわいことを言います。はてどうなりますか。 |
![]() 「ムー?(ミルクまだ?)」 私自身は、新しい年になっても、さほど気分は変わらず… なんでまだここ(地球という名のアホ星)にいなくちゃならないのか、いまひとつ納得できないまま、なんとかだましだまし日々を送っております。 それでも毎朝、窓をあけてさいしょに目に入るのが、この情景ですので。動物たちのきりのないかわいさに、しかたない、もうちょっといてもいいか、と思い直します。 さて次回は、年明けに決行したチャスカ&チャスキの毛刈り報告をいたします! そっちはあんましストレスフリーでもなかったです。 |
本日、コヤチャがとうとう一歳になりました! うんと暑くなった今日(といっても29℃くらいですが)、コヤチャは朝から泥水の中で転げまわってしまい、 そのせいでものすごーく汚くてすみません。 あすは、できたら水遊びの前に写真を撮りなおします。 昨年12月の大きさと、あまり変わってないように見えますが、でもこれ、毛刈り前と後ですので。 たぶん本体はこの二ヵ月で、またひとまわり大きくなったと思います。いったいどこまで育つのでしょう… ミルクもまだ飲んでいます。 でもだんだんと薄めておりまして、今はミルク1+水1.5+岩塩少々の配合ですが、大喜びで飲み干します。 哺乳瓶で呼び寄せられると、何かと便利なので、本人が喜ぶあいだは続けます。 最終的には、塩水にミルクをちょっとたらした程度でいけるんじゃないかな?? |
![]() …まあこれはレンズによる錯覚で、ここまでチャスキ小さくないですが。 |
![]() それにしても今日のコヤチャは、ちょっとひどかった… まったく違う色のアルパカになっちゃってます。 |
![]() コヤチャはすでに一か月前には、母チャスカと背丈がほぼ同じになりました。 (コヤチャのほうが毛がふさふさしているので、それはちょっと割り引かないとなりませんが) チャスカは二歳のときに、やっと今の大きさまで育ちました。でもコヤチャは、一歳ですでにこのデカさです。 |
![]() 一歳ごろのチャスカとチャスキは、身体つきも小さく、鼻づらも短く、もっと幼い感じでした。 それに比べて、今のコヤチャは背がすらっと高く、鼻づらは長く、でもそのわりに小顔で… やはり栄養がいいと、アルパカもスタイルが良くなる??のでしょうか。さらに一年後が楽しみです。ほんとにお父さんのチャスキより大きくなったらどうしよう。 |
![]() 22年のクリスマス会のあと、トナカイ氏は庭でもセンセーションを巻き起こしました! |
![]() でも冷静なメスたちは、すぐに飼い主(もしくは飼育係)と気づきましたが、チャスキだけは、さいごまでわかってないようでしたね…… |
![]() 驚愕を隠せないチャスキの、この表情… |
![]() ((*)あくまでチャスカ様の個人的見解です) |
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![]() ((*)あくまでチャスカ様の個人的見解です) |
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![]() 横跳びをして逃げ惑うチャスキと、 いたって冷静なメスたち… |
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![]() そうこうするうちに昼時になったので、コヤチャにはミルクをあげます。 (コヤチャがしきりに味見したがっていたのは、このサンタの助っ人服です。 21年のクリスマス会のあと思いつき、手回しよくバーゲン品を買っておきました!) |
![]() なおトナカイ氏は、猫たちにも概ね不評でした。 |
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![]() 誕生日のコヤチャは泥だらけで、写真がひどかったので、翌日曜に撮りなおしました。 暑くて凝ったことをする気力はありませんが、ちょっとだけ飾りつけ… |
![]() ちょうどカルナバルなので、タキーレのコカ袋をたくさん頸にかけました。今ごろ島でも、こうやって踊っているかな? タキーレ布は、誇張ではなくつづら一杯分はあるので、次回は何枚か縫い合わせて、胴にくるっとまきつけてやるとかわいいかもしれません。 |